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第3号 平成27年9月11日(金曜日)

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平成二十七年九月十一日(金曜日)

    午後一時二分開議

 出席小委員

   小委員長 笠  浩史君

      若宮 健嗣君    大塚 高司君

      木原 誠二君    古賀  篤君

      田野瀬太道君    橘 慶一郎君

      太田 和美君    國重  徹君

    …………………………………

   議院運営委員       塩川 鉄也君

   国立国会図書館長     大滝 則忠君

    ―――――――――――――

九月十一日

 小委員古賀篤君八月二十七日委員辞任につき、その補欠として古賀篤君が委員長の指名で小委員に選任された。

同日

 小委員太田和美君同月三日委員辞任につき、その補欠として太田和美君が委員長の指名で小委員に選任された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 国立国会図書館施設の現状及び課題について


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     ――――◇―――――

笠小委員長 これより図書館運営小委員会を開会いたします。

 本日は、国立国会図書館施設の現状及び課題につきまして、御協議願うことといたします。

 国立国会図書館施設につきましては、永田町庁舎本館の老朽化に伴う改築等の必要性が指摘されており、かつ、京都府にある関西館では書庫棟の増築工事が予定されているなど、諸課題があります。

 また、新たな国立公文書館に関する小委員会では、国会周辺に国立公文書館を建設する等の議論をしているところであります。

 本小委員会においては、今後の国立国会図書館の施設について、同館の果たすべき役割と機能という観点から、今後どのように施設整備に取り組んでいくのかについて、御協議いただきたいと思います。

 まず、国立国会図書館から説明を聴取いたします。大滝国立国会図書館長。

大滝国立国会図書館長 国立国会図書館の施設の現状と課題につきまして、御説明の機会をいただき、まことにありがとうございます。

 お手元に説明資料をお配りしておりますが、まず、施設の現状として、永田町庁舎のうちの本館施設の老朽化を挙げております。

 本館は、竣工以来既に五十年以上が経過し、老朽化が進んでおります。また、本館の書庫につきましては、二つの階を三つの層に区切るという積層式の書庫となっており、現行の建築基準法に不適合となっている現状がございます。

 このことに加え、今後拡充すべきと考える機能といたしまして、次のような点がございます。

 まず、デジタル時代の利用者ニーズや若年層及び障害者等の多様なニーズに応えることであります。このため、現に狭隘となっている利用者用スペースの拡充とともに、電子書籍等の閲覧スペースやグループ研究室及び個室研究室の新設等が必要となります。

 また、音楽・映像・漫画・芸術資料等のサービスを拡充すること、国立の図書館としての文化的機能を拡充することも必要と考えており、それらのための専用スペースの充実が必要となってまいります。

 さらに、国立国会図書館の第一義的な機能である、国会議員の先生方の立法活動を補佐する機能を一層充実させるほか、デジタルアーカイブ機能、図書館資料の長期的な収蔵機能につきましても、着実に取り組んでまいりたいと考えております。

 今申し上げましたような諸々の機能を適切かつ十全に実現するためには、永田町庁舎の本館の改築等の施設整備が近い将来に必要であり、また前後して、永田町庁舎の別館を新たに整備することを想定いたしたく存じます。

 これは、現状の本館が建築可能面積の最高限度のものであり、本館改築等の施設整備を実施したといたしましても、これ以上のスペース拡張が不可能であるためであります。

 他方、関西館の書庫棟につきましては、国立国会図書館の所蔵資料として年間九十万点が増加することに対応するため、毎年千六百平米分の書庫スペースを必要としていることから、段階的に増設整備する計画であります。そして、平成二十八年度予算の概算要求として、平成三十一年度までに関西館第二期施設の第一段階整備により、今後十五年分の書庫スペースを確保する予定であります。デジタル化の済んだ比較的利用頻度の少ない資料から順次移送し、国会サービス・利用者サービスに必要な、よく利用される資料につきましては、引き続き永田町庁舎に配置いたします。

 以上、今後の施設整備に関して想定されるスケジュールといたしましては、まず、平成三十年度までに、両院の議院運営委員会及び同図書館運営小委員会の御指導を賜りつつ、外部有識者の意見も聴取しながら、国立国会図書館全体に及ぶ施設整備の将来計画を策定いたしたいと考えております。とりわけ、永田町庁舎の別館の建設、本館の改築等、そして関西館の施設整備のあり方の整理、及び、特に本館の改築等期間中の対応を含めまして、利用者用スペース等の最適かつ合理的な再配置のための抜本的な見直しに留意して検討を進めてまいりたいと考えております。

 その上で、国立国会図書館として最も望ましい進め方を述べさせていただければ、関西館第二期施設の第一段階整備が平成三十一年度に竣工でき次第、永田町庁舎の別館の設計業務を開始し、平成三十七年度から三十八年度の竣工を想定いたします。また、本館の改築等につきましては、本館が平成四十三年には築七十年を迎えることを視野に入れつつ、関西館第二期施設の第二段階整備との関係を考慮しながら、永田町庁舎の別館竣工後の平成三十年代末以降の設計業務開始を想定するところでございます。なお、関西館第二期施設の第二段階整備の時期につきましては、今後の書庫使用率の推移を踏まえながら検討することとなりますが、現時点では、平成四十年代中の竣工を想定するところでございます。

 最後に、別紙といたしまして、主要国の国立図書館の比較と、現状の永田町庁舎の平面図及び断面図を、参考までにおつけしてございます。

 以上でございます。

笠小委員長 これより懇談に入ります。

    〔午後一時八分懇談に入る〕

    〔午後一時二十五分懇談を終わる〕

笠小委員長 これにて懇談を閉じます。

 それでは、本日の懇談の中で出された意見に基づいて、国立国会図書館においても引き続き検討を進めてもらうとともに、本小委員会及び議院運営委員会においても、この問題については引き続き協議を続けることといたします。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後一時二十六分散会


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