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第2号 平成27年4月24日(金曜日)

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平成二十七年四月二十四日(金曜日)

    午後二時五十八分開議

 出席委員

   委員長 石関 貴史君

   理事 伊藤 忠彦君 理事 河野 太郎君

   理事 瀬戸 隆一君 理事 武村 展英君

   理事 山田 賢司君 理事 柚木 道義君

   理事 松浪 健太君 理事 伊藤  渉君

      秋本 真利君    池田 道孝君

      大岡 敏孝君    岡下 昌平君

      鬼木  誠君    加藤 鮎子君

      鴨下 一郎君    木原  稔君

      木村 弥生君    今野 智博君

      島田 佳和君    田中 英之君

      田畑 裕明君    辻  清人君

      中谷 真一君    村井 英樹君

      村上誠一郎君    八木 哲也君

      渡辺 孝一君    鈴木 貴子君

      原口 一博君    細野 豪志君

      横路 孝弘君    青柳陽一郎君

      清水 忠史君    宮本  徹君

      園田 博之君    浅尾慶一郎君

      中村喜四郎君

    …………………………………

   財務大臣         麻生 太郎君

   財務副大臣        菅原 一秀君

   会計検査院長       河戸 光彦君

   決算行政監視委員会専門員 平川 素行君

    ―――――――――――――

委員の異動

四月二十四日

 辞任         補欠選任

  石原 伸晃君     鬼木  誠君

  小松  裕君     中谷 真一君

  後藤田正純君     村井 英樹君

  白石  徹君     辻  清人君

  白須賀貴樹君     今野 智博君

  新谷 正義君     池田 道孝君

  西川 公也君     岡下 昌平君

  赤松 広隆君     鈴木 貴子君

同日

 辞任         補欠選任

  池田 道孝君     新谷 正義君

  岡下 昌平君     西川 公也君

  鬼木  誠君     石原 伸晃君

  今野 智博君     白須賀貴樹君

  辻  清人君     白石  徹君

  中谷 真一君     小松  裕君

  村井 英樹君     後藤田正純君

  鈴木 貴子君     赤松 広隆君

    ―――――――――――――

四月二十三日

 平成二十五年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(承諾を求めるの件)

 平成二十五年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(承諾を求めるの件)

 平成二十五年度特別会計予算総則第二十条第一項の規定による経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(承諾を求めるの件)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 平成二十四年度一般会計歳入歳出決算

 平成二十四年度特別会計歳入歳出決算

 平成二十四年度国税収納金整理資金受払計算書

 平成二十四年度政府関係機関決算書

 平成二十四年度国有財産増減及び現在額総計算書

 平成二十四年度国有財産無償貸付状況総計算書

 平成二十五年度一般会計歳入歳出決算

 平成二十五年度特別会計歳入歳出決算

 平成二十五年度国税収納金整理資金受払計算書

 平成二十五年度政府関係機関決算書

 平成二十五年度国有財産増減及び現在額総計算書

 平成二十五年度国有財産無償貸付状況総計算書

 平成二十五年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(承諾を求めるの件)

 平成二十五年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(承諾を求めるの件)

 平成二十五年度特別会計予算総則第二十条第一項の規定による経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(承諾を求めるの件)


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     ――――◇―――――

石関委員長 これより会議を開きます。

 平成二十四年度一般会計歳入歳出決算、平成二十四年度特別会計歳入歳出決算、平成二十四年度国税収納金整理資金受払計算書、平成二十四年度政府関係機関決算書、平成二十四年度国有財産増減及び現在額総計算書、平成二十四年度国有財産無償貸付状況総計算書、以上平成二十四年度決算外二件、平成二十五年度一般会計歳入歳出決算、平成二十五年度特別会計歳入歳出決算、平成二十五年度国税収納金整理資金受払計算書、平成二十五年度政府関係機関決算書、平成二十五年度国有財産増減及び現在額総計算書、平成二十五年度国有財産無償貸付状況総計算書、以上平成二十五年度決算外二件の各件を議題といたします。

 まず、財務大臣から各件について概要の説明を求めます。麻生財務大臣。

麻生国務大臣 平成二十四年度一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに国会に提出し、また、平成二十四年度の国の債権の現在額並びに物品の増減及び現在額につきましても国会に報告をいたしておりますので、その概要を御説明させていただきます。

 まず、平成二十四年度の一般会計の決算につきましては、歳入の決算額は百七兆七千六百二十億円余、歳出の決算額は九十七兆八百七十一億円余であり、差し引き十兆六千七百四十八億円余の剰余金を生じました。

 この剰余金は、財政法第四十一条の規定により、既に平成二十五年度の一般会計の歳入に繰り入れております。

 なお、平成二十四年度における財政法第六条の純剰余金は一兆六千八百九十二億円余となります。

 以上の決算額を予算額と比較いたしますと、歳入につきましては、予算額百兆五千三百六十六億円余に比べて七兆二千二百五十三億円余の増加となります。この増加額には、前年度剰余金受け入れが予算額に比べて増加した額七兆二千七百七十一億円余が含まれておりますので、これを差し引きますと、歳入の純減少額は五百十七億円余となります。

 一方、歳出につきましては、予算百兆五千三百六十六億円余に、平成二十三年度からの繰越額七兆五百六十八億円余を加えました歳出予算現額百七兆五千九百三十五億円余に対し、支出済み歳出額は九十七兆八百七十一億円余であり、その差額は十兆五千六十三億円余となります。このうち平成二十五年度への繰越額は七兆六千百十一億円余であり、不用額は二兆八千九百五十一億円余となっております。

 なお、歳出のうち、経済危機対応・地域活性化予備費につきましては、その予算額は九千九十九億円余であり、全額を使用いたしております。

 また、予備費につきましては、その予算額は三千五百億円であり、その使用額は一千百三十一億円余であります。

 次に、平成二十四年度の特別会計の決算でありますが、同年度における特別会計の数は十八であり、これらの決算の内容につきましては、特別会計歳入歳出決算のとおりであります。

 次に、平成二十四年度における国税収納金整理資金の受け入れ及び支払いにつきましては、同資金への収納済み額は五十四兆一千六十七億円余であり、一般会計の歳入への組み入れ額等は五十三兆三千四百六十九億円余でありまして、差し引き七千五百九十七億円余が平成二十四年度末の資金残額となります。

 次に、平成二十四年度の政府関係機関の決算でありますが、その内容につきましては、それぞれの決算書のとおりであります。

 次に、国の債権の現在額につきましては、平成二十四年度末における国の債権の総額は二百四十一兆九千五百四十六億円余であります。

 次に、物品の増減及び現在額につきましては、平成二十四年度中における純増加額は一千八百四十四億円余であります。これを前年度末現在額十一兆六千三百六十二億円余に加えますと、平成二十四年度末における物品の総額は十一兆八千二百七億円余となります。

 以上が、平成二十四年度の一般会計の歳入歳出決算等の概要であります。

 なお、平成二十四年度の予算の執行につきましては、予算の効率的な使用や経理の適正な処理に努めてきたところではありますが、なお会計検査院から六百三十件の不当事項等について指摘を受けましたことは、まことに遺憾であります。

 今後とも、予算の執行に当たりましては一層配慮をいたし、その適正な処理に努めてまいる所存であります。

 何とぞ御審議のほどよろしくお願い申し上げます。

 次に、平成二十四年度の国有財産増減及び現在額総計算書並びに平成二十四年度の国有財産無償貸付状況総計算書を会計検査院の検査報告とともに国会に報告いたしておりますので、その概要を御説明いたします。

 まず、平成二十四年度の国有財産増減及び現在額総計算書の概要について御説明いたします。

 平成二十四年度中に増加した国有財産の総額は十兆二千四十五億円余であり、また、同年度中に減少しました国有財産の総額は七兆八千四十一億円余でありまして、差し引き二兆四千四億円余の純増加となっております。これを平成二十三年度末現在額百二兆八千五百四十三億円余に加算いたしますと百五兆二千五百四十七億円余となり、これが国有財産法に基づく平成二十四年度末現在額であります。

 以上が、平成二十四年度の国有財産増減及び現在額総計算書の概要であります。

 次に、平成二十四年度の国有財産無償貸付状況総計算書の概要について御説明をいたします。

 平成二十四年度中に増加をいたしました無償貸付財産の総額は一千三百四十一億円余であり、また、同年度中に減少いたしました無償貸付財産の総額は一千六百十三億円余でありまして、差し引き二百七十二億円余の純減少となっております。これを平成二十三年度末現在額一兆四百四十二億円余より差し引きますと一兆百六十九億円余となり、これが平成二十四年度末現在において国有財産法に基づき無償貸し付けをいたしております国有財産の総額であります。

 以上が、平成二十四年度の国有財産無償貸付状況総計算書の概要であります。

 なお、これらの国有財産の各総計算書には、それぞれ説明書を添付いたしております。

 何とぞ御審議のほどよろしくお願いを申し上げます。

 次に、平成二十五年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに国会に提出し、また、平成二十五年度の国の債権の現在額並びに物品の増減及び現在額につきましても国会に報告をいたしましたので、その概要を御説明させていただきます。

 まず、平成二十五年度の一般会計の決算につきましては、歳入の決算額は百六兆四百四十六億円余、歳出の決算額は百兆一千八百八十八億円余であり、差し引き五兆八千五百五十七億円余の剰余を生じております。

 この剰余金につきましては、財政法第四十一条及び特別会計に関する法律等の一部を改正する等の法律附則第十五条第二項の規定により、百九十七億円余を控除した残額五兆八千三百六十億円余を既に平成二十六年度の一般会計の歳入に繰り入れております。

 なお、平成二十五年度におけます財政法第六条の純剰余金は一兆四千四百九十三億円余となります。

 以上の決算額を予算額と比較いたしますと、歳入につきましては、予算額九十八兆七百六十九億円余に比べて七兆九千六百七十六億円余の増加となります。この増加額には、前年度剰余金受け入れが予算額に比べて増加した額七兆六千百六十五億円余が含まれておりますので、これを差し引きますと、歳入の純増加額は三千五百十一億円余となります。

 一方、歳出につきましては、予算額九十八兆七百六十九億円余に、平成二十四年度からの繰越額七兆六千八百八十五億円余を加えました歳出予算現額百五兆七千六百五十四億円余に対し、支出済み歳出額は百兆一千八百八十八億円余であり、その差額は五兆五千七百六十六億円余となります。このうち平成二十六年度への繰越額は三兆七千九百三十一億円余であり、不用額は一兆七千八百三十四億円余となっております。

 なお、歳出のうち、予備費につきましては、その予算額は三千億円であり、その使用額は二百五十四億円余であります。

 次に、平成二十五年度の特別会計の決算でありますが、同年度における特別会計の数は十八であり、これらの決算の内容につきましては、特別会計歳入歳出決算のとおりであります。

 次に、平成二十五年度における国税収納金整理資金の受け入れ及び支払いにつきましては、同資金への収納済み額は五十八兆一千八十五億円余であり、一般会計の歳入への組み入れ額等は五十七兆三千八百九十八億円余でありまして、差し引き七千百八十七億円余が平成二十五年度末の資金残額となります。

 次に、平成二十五年度の政府関係機関の決算でありますが、その内容につきましては、それぞれの決算書のとおりであります。

 次に、国の債権の現在額につきましては、平成二十五年度末における国の債権の総額は二百三十五兆三百六十億円余であります。

 次に、物品の増減及び現在額につきましては、平成二十五年度中における純増加額は二千七百三十八億円余であります。これを前年度末現在額十一兆八千二百七億円余に加えますと、平成二十五年度末における物品の総額は十二兆九百四十五億円余となります。

 以上が、平成二十五年度の一般会計歳入歳出決算等の概要であります。

 なお、平成二十五年度の予算の執行につきましては、予算の効率的な使用や経理の適正な処理に努めてきたところでありますが、なお会計検査院から五百九十五件の不当事項等について指摘を受けましたことは、まことに遺憾であります。

 今後とも、予算の執行に当たりましては一層配慮をいたし、その適正な処理に努めてまいる所存であります。

 何とぞ御審議のほどよろしくお願いを申し上げます。

 次に、平成二十五年度の国有財産増減及び現在額総計算書並びに平成二十五年度の国有財産無償貸付状況総計算書を会計検査院の検査報告とともに国会に報告いたしておりますので、その概要を御説明いたします。

 まず、平成二十五年度の国有財産増減及び現在額総計算書の概要について御説明をいたします。

 平成二十五年度中に増加をしました国有財産の総額は十七兆九千九百六十五億円余であり、また、同年度中に減少いたしました国有財産の総額は十八兆四千三百八十一億円余でありまして、差し引き四千四百十六億円余の純減少となっております。これを平成二十四年度末現在額百五兆二千五百四十七億円余より差し引きますと百四兆八千百三十一億円余となり、これが国有財産法に基づく平成二十五年度末現在額であります。

 以上が、平成二十五年度の国有財産増減及び現在額総計算書の概要であります。

 次に、平成二十五年度の国有財産無償貸付状況総計算書の概要について御説明をいたします。

 平成二十五年度中に増加をいたしました無償貸付財産の総額は二千五百十一億円余であり、また、同年度中に減少いたしました無償貸付財産の総額は二千四百十七億円余でありまして、差し引き九十三億円余の純増加となっております。これを平成二十四年度末現在額一兆百六十九億円余に加算をいたしますと一兆二百六十二億円余となり、これが平成二十五年度末現在において国有財産法に基づき無償貸し付けをしている国有財産の総額であります。

 以上が、平成二十五年度の国有財産無償貸付状況総計算書の概要であります。

 なお、これらの国有財産の各総計算書には、それぞれ説明書を添付いたしております。

 何とぞ御審議のほどよろしくお願いを申し上げます。

石関委員長 次に、会計検査院当局から各件の検査報告に関する概要の説明を求めます。河戸会計検査院長。

河戸会計検査院長 平成二十四年度決算検査報告につきまして、その概要を御説明いたします。

 会計検査院は、平成二十五年九月三日、内閣から平成二十四年度歳入歳出決算の送付を受け、その検査を行って、平成二十四年度決算検査報告とともに、平成二十五年十一月七日、内閣に回付いたしました。

 平成二十四年度の一般会計の決算は、歳入百七兆七千六百二十億余円、歳出九十七兆八百七十一億余円でありまして、会計検査院はこれらの決算を確認いたしました。

 平成二十四年度の特別会計につきまして、会計検査院は十八特別会計それぞれの歳入、歳出の決算を確認いたしました。

 また、国税収納金整理資金は、収納済み額五十四兆千六十七億余円、歳入組み入れ額四十四兆六千五十一億余円でありまして、会計検査院はこれらの受け払い額を検査完了いたしました。

 平成二十四年度の政府関係機関につきまして、会計検査院は四政府関係機関それぞれの収入、支出の決算額を検査完了いたしました。

 平成二十四年度の歳入歳出等に関し、会計検査院は、国、政府関係機関、国の出資団体等の検査対象機関について、書面検査及び実地検査を実施いたしました。そして、検査の進行に伴い、関係者に対して一千余事項の質問を発しております。

 検査の結果、検査報告に掲記した不当事項等について、その概要を御説明いたします。

 まず、法律、政令もしくは予算に違反しまたは不当と認めた事項は、合計四百七十件、五百四十三億七千九百七万余円であります。

 このうち、収入に関するものは、十九件、四十七億六千五百九十三万余円、支出に関するものは、四百四十九件、四百六十五億六千二百三十三万余円、また、収入、支出以外に関するものが、二件、三十億五千七十九万余円あります。

 次に、平成二十四年十一月から二十五年十月までの間におきまして、会計検査院法第三十四条または第三十六条の規定により意見を表示しまたは処置を要求いたしましたものは七十七件であります。

 次に、本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項は六十四件であります。

 次に、不当事項に係る是正措置等の検査の結果につきましては、昭和二十一年度から平成二十三年度までの検査報告に掲記した不当事項のうち、是正措置が未済となっているものが四百七十六件となっております。また、平成二十三年度決算検査報告において改善の処置の履行状況を継続して検査していくこととした本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項のうち、改善の処置が履行されていなかったものはありませんでした。

 次に、平成二十四年十一月から二十五年十月までの間におきまして、会計検査院法第三十条の二の規定により国会及び内閣に対して報告いたしましたものは八件となっております。

 次に、平成二十四年十一月から二十五年十月までの間におきまして、国会からの検査要請事項に関し、会計検査院法第三十条の三の規定により検査の結果を報告いたしましたものは六件となっております。

 次に、本院の検査業務のうち、検査報告に掲記する必要があると認めた特定の検査対象に関する事項は七件であります。

 以上のほか、国民の関心の高い事項等に関する検査の状況、特別会計に関する法律の規定に基づき、平成二十四年十一月に内閣から送付を受けた平成二十三年度特別会計財務書類について検査した旨を、検査報告に掲記いたしました。

 以上をもって平成二十四年度決算検査報告の説明を終わります。

 平成二十四年度国有財産検査報告につきまして、その概要を御説明いたします。

 会計検査院は、平成二十五年九月三日、内閣から平成二十四年度国有財産増減及び現在額総計算書及び平成二十四年度国有財産無償貸付状況総計算書の送付を受け、その検査を行って、平成二十四年度国有財産検査報告とともに、平成二十五年十一月七日、内閣に回付いたしました。

 平成二十四年度末の国有財産現在額は百五兆二千五百四十七億余円、無償貸付財産の総額は一兆百六十九億余円になっております。

 検査の結果、国有財産の管理及び処分に関しまして、平成二十四年度決算検査報告に掲記いたしましたものは、不当事項が二件、意見を表示しまたは処置を要求した事項が二件、本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項が十二件、特定検査対象に関する検査状況が一件、国会及び内閣に対する報告が一件、国会からの検査要請事項に関する報告が二件となっております。

 以上をもって平成二十四年度国有財産検査報告の説明を終わります。

 次に、平成二十五年度決算検査報告につきまして、その概要を御説明いたします。

 会計検査院は、平成二十六年九月二日、内閣から平成二十五年度歳入歳出決算の送付を受け、その検査を行って、平成二十五年度決算検査報告とともに、平成二十六年十一月七日、内閣に回付いたしました。

 平成二十五年度の一般会計の決算は、歳入百六兆四百四十六億余円、歳出百兆千八百八十八億余円でありまして、会計検査院はこれらの決算を確認いたしました。

 平成二十五年度の特別会計につきまして、会計検査院は十八特別会計それぞれの歳入、歳出の決算を確認いたしました。

 また、国税収納金整理資金は、収納済み額五十八兆千八十五億余円、歳入組み入れ額四十八兆四千二百四十億余円でありまして、会計検査院はこれらの受け払い額を検査完了いたしました。

 平成二十五年度の政府関係機関につきまして、会計検査院は四政府関係機関それぞれの収入、支出の決算額を検査完了いたしました。

 平成二十五年度の歳入歳出等に関し、会計検査院は、国、政府関係機関、国の出資団体等の検査対象機関について、書面検査及び実地検査を実施いたしました。そして、検査の進行に伴い、関係者に対して九百事項の質問を発しております。

 検査の結果、検査報告に掲記した不当事項等について、その概要を御説明いたします。

 まず、法律、政令もしくは予算に違反しまたは不当と認めた事項は、合計四百二件、百四十一億四千六十六万余円であります。

 このうち、収入に関するものは、五件、十八億千四百十七万余円、支出に関するものは、三百九十七件、百二十三億二千六百四十八万余円であります。

 次に、平成二十五年十一月から二十六年十月までの間におきまして、会計検査院法第三十四条または第三十六条の規定により意見を表示しまたは処置を要求いたしましたものは百件であります。

 次に、本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項は七十六件であります。

 次に、不当事項に係る是正措置等の検査の結果につきましては、昭和二十一年度から平成二十四年度までの検査報告に掲記した不当事項のうち、是正措置が未済となっているものが四百八十一件となっております。また、平成二十四年度決算検査報告において改善の処置の履行状況を継続して検査していくこととした本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項のうち、改善の処置が一部履行されていなかったものが一件あります。

 次に、平成二十五年十一月から二十六年十月までの間におきまして、会計検査院法第三十条の二の規定により国会及び内閣に対して報告いたしましたものは八件となっております。

 次に、平成二十五年十一月から二十六年十月までの間におきまして、国会からの検査要請事項に関し、会計検査院法第三十条の三の規定により検査の結果を報告いたしましたものは一件となっております。

 次に、本院の検査業務のうち、検査報告に掲記する必要があると認めた特定の検査対象に関する事項は九件であります。

 以上のほか、国民の関心の高い事項等に関する検査の状況、特別会計に関する法律の規定に基づき、平成二十五年十一月に内閣から送付を受けた平成二十四年度特別会計財務書類について検査した旨を、検査報告に掲記いたしました。

 以上をもって平成二十五年度決算検査報告の説明を終わります。

 平成二十五年度国有財産検査報告につきまして、その概要を御説明いたします。

 会計検査院は、平成二十六年九月二日、内閣から平成二十五年度国有財産増減及び現在額総計算書及び平成二十五年度国有財産無償貸付状況総計算書の送付を受け、その検査を行って、平成二十五年度国有財産検査報告とともに、平成二十六年十一月七日、内閣に回付いたしました。

 平成二十五年度末の国有財産現在額は百四兆八千百三十一億余円、無償貸付財産の総額は一兆二百六十二億余円になっております。

 検査の結果、国有財産の管理及び処分に関しまして、平成二十五年度決算検査報告に掲記いたしましたものは、不当事項が二件、意見を表示しまたは処置を要求した事項が六件、本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項が五件、特定検査対象に関する検査状況が一件、国会及び内閣に対する報告が二件となっております。

 以上をもって平成二十五年度国有財産検査報告の説明を終わります。

 会計検査院といたしましては、機会あるごとに関係各省庁などに対して適正な会計経理の執行について努力を求めてまいりましたが、なお、ただいま申し述べましたような事例がありますので、関係各省庁などにおいてもさらに特段の努力を払うよう望んでいる次第であります。

石関委員長 これにて平成二十四年度決算外二件、平成二十五年度決算外二件の各件についての概要の説明は終わりました。

    ―――――――――――――

石関委員長 この際、資料要求に関する件についてお諮りいたします。

 平成二十四年度決算及び平成二十五年度決算の審査に当たり、決算の検査報告に掲記されました会計検査院の指摘事項に対する関係責任者の処分状況調べについて、財務省当局に対してその提出を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石関委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。

     ――――◇―――――

石関委員長 次に、平成二十五年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(承諾を求めるの件)、平成二十五年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(承諾を求めるの件)、平成二十五年度特別会計予算総則第二十条第一項の規定による経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(承諾を求めるの件)、以上の各件を一括して議題といたします。

 財務大臣から各件について説明を求めます。麻生財務大臣。

麻生国務大臣 ただいま議題となりました平成二十五年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書外二件の事後承諾を求めるの件につきまして、その概要を御説明させていただきます。

 まず、平成二十五年度一般会計予備費予算額三千億円のうち、平成二十五年四月二十三日から平成二十六年一月七日までの間において使用を決定いたしました金額は、二百五十四億円余であり、その内訳は、汚染水対策に必要な経費等の六件であります。

 次に、平成二十五年度各特別会計予備費予算総額八千六百二十六億円余のうち、平成二十五年十二月九日から平成二十六年三月十九日までの間において使用を決定いたしました金額は、六億円余であり、その内訳は、農業共済再保険特別会計果樹勘定におけます再保険金の不足を補うために必要な経費等一特別会計の二件であります。

 次に、平成二十五年度特別会計予算総則第二十条第一項の規定により、平成二十五年六月二十五日から同年十一月二十九日までの間において経費の増額を決定いたしました金額は、六十八億円余であり、その内訳は、社会資本整備事業特別会計治水勘定における災害対策等緊急事業に係る河川事業の推進に必要な経費の増額等一特別会計の九件であります。

 以上が、予備費使用総調書等についての概要であります。

 何とぞ御審議のほどよろしくお願いを申し上げます。

石関委員長 これにて説明は終わりました。

 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午後三時二十七分散会


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