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第2号 平成14年3月13日(水曜日)

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平成十四年三月十三日(水曜日)
    午後零時十分開議
 出席委員
   委員長 青山 二三君
   理事 高橋 一郎君 理事 土屋 品子君
   理事 林田  彪君 理事 森田 健作君
   理事 肥田美代子君 理事 山口  壯君
   理事 丸谷 佳織君 理事 黄川田 徹君
      小野 晋也君    小渕 優子君
      大野 松茂君    岡下 信子君
      阪上 善秀君    谷川 和穗君
      平井 卓也君    保利 耕輔君
      増原 義剛君    石毛えい子君
      鍵田 節哉君    武正 公一君
      水島 広子君    山谷えり子君
      石井 郁子君    原  陽子君
    …………………………………
   国務大臣
   (内閣官房長官)     福田 康夫君
   内閣府副大臣       松下 忠洋君
   内閣府大臣政務官     奥山 茂彦君
   衆議院調査局青少年問題に
   関する特別調査室長    柴田 寛治君
    ―――――――――――――
委員の異動
三月十三日
 辞任         補欠選任
  鈴木 俊一君     平井 卓也君
同日
 辞任         補欠選任
  平井 卓也君     鈴木 俊一君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 青少年問題に関する件


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     ――――◇―――――
青山委員長 これより会議を開きます。
 青少年問題に関する件について調査を進めます。
 この際、青少年問題の政府の施策について説明を聴取いたします。内閣官房長官福田康夫さん。
福田国務大臣 青少年問題に関する特別委員会の開催に当たりまして、内閣府において青少年の健全育成に関する事務を担当する大臣として、所信の一端を申し上げます。
 二十一世紀を迎え、少子化、都市化、情報化等の進展や価値観の多様化など、我が国社会は大きな変革の時期にございます。小泉内閣総理大臣は、本国会における施政方針演説において、子供たちの夢と希望をはぐくむ社会を実現し、新たなる国づくりを担うことのできる人間の育成に全力を尽くすことを表明したところでございます。未来の我が国を担う青少年の健全な育成は、政府はもちろんのこと、社会を挙げてこれに取り組むべき国政上の最重要課題の一つであります。
 昨今は、積極的にボランティア活動などの社会参加活動を行ったり、社会に目を向けてしっかりと意見表明したりできる青少年がいる一方で、一般的に青少年に活発さが足りないのではないかとか、社会に対して無関心な青少年が多いのではないかという指摘もなされており、我が国の将来を考える上で大変気がかりなことです。昨年十一月に内閣府が公表した青少年の生活と意識に関する基本調査によりますと、我が国の青少年は、その大半が学校生活や家庭生活に満足しているものの、日本の将来の見通しについては、約五割が悪くなっていくと回答しております。青少年が夢や希望を持ちにくい状況があるとすれば、その改善に力を注がなければなりません。
 また、青少年をめぐる問題は依然として深刻であります。少年の凶悪犯の検挙人員は五年連続で二千人を超え、覚せい剤や大麻などの薬物乱用問題も深刻な状況です。一方、痛ましい児童虐待事件も相次いでおり、少年が被害者となる凶悪事件も増加しているところです。このような状況は、その背景として社会におけるさまざまな要因が指摘されているように、大人や社会全体のひずみが投影されているという側面もあり、我が国社会のあり方そのものが問われている問題として真剣な対応が求められております。
 私は、青少年は、本来、無限の可能性を秘めており、新鮮な発想と若々しい行動力で未来を開いていく存在であると考えております。現に、NPOの活動等の社会参加活動に積極的に取り組んだり、芸術、スポーツや学術研究において努力し実績を上げたりするなど、社会のさまざまな分野で活躍している青少年もたくさんおり、我が国の活力の源泉となることが期待されます。このような意欲ある青少年はもとより、あらゆる青少年が幅広い活躍ができるよう環境整備をしていくことが重要です。
 青少年が誇りと自覚を身につけ、創造性とたくましさを持てるようはぐくみ、我が国の未来を確固たるものとすることは、国や私たち大人一人一人の責任でもあります。
 このような諸課題に取り組むためには、広範な国民の理解と協力を得ながら、教育、福祉、保護等の多くの分野にかかわる青少年施策を総合的に推進していくことが必要です。
 御承知のとおり、昨年一月の中央省庁等改革により、青少年の健全育成に関する企画立案及び総合調整は、内閣の重要政策として、内閣府において所掌することとなったところであります。
 内閣府としては、政府の青少年行政の基本方針等を定めた青少年育成推進要綱に基づき、関係施策の総合的かつ効果的な推進に努めております。
 さらに、変革期にある我が国社会の現状とあるべき姿を踏まえ、青少年の育成のあり方を改めて問い直し、青少年を含め国民各層の声を聞きながら、中長期を見据えた骨太のビジョンづくりを進めるとともに、政府一体となって青少年育成の一層の推進を図るための体制整備に努めてまいります。
 私は、誠心誠意、この重要課題に取り組んでまいりますので、委員長を初め、理事、委員の皆様の格段の御理解と御協力をお願い申し上げます。
 ありがとうございました。(拍手)
青山委員長 次に、内閣府副大臣松下忠洋さん。
松下副大臣 平成十四年度の青少年施策関係予算案の重点事項につきまして、お手元の資料に沿って、各省庁ごとに主要なものを御説明申し上げます。
 まず、内閣府では、総合的な青少年健全育成対策の推進に要する経費のほか、青年社会活動コアリーダー育成プログラムなどの青少年国際交流事業の推進に要する経費を計上しております。
 警察庁では、深刻化する非行情勢への対応に要する経費のほか、新たに、有害情報対策や子どもを守る緊急支援対策に要する経費を計上しております。
 総務省では、放送分野における視聴者保護政策に関する調査研究や、こども郵便局の育成等に要する経費を計上しております。
 法務省では、少年院教化活動の充実や青少年保護観察の充実に要する経費を計上しております。
 外務省では、青年海外協力隊派遣事業や種々の交流事業に要する経費を計上しております。
 文部科学省では、体験活動等の充実などの青少年健全育成の総合的な推進、地域・家庭の教育力の再生と生涯学習の推進、児童生徒の豊かな心の育成に要する経費を計上しており、新たに、学校内外を通じた奉仕活動・体験活動推進事業、子ども放課後・週末活動等支援事業、学校における体験活動の振興などが盛り込まれております。
 厚生労働省では、児童健全育成対策の推進、児童虐待防止対策の充実、青少年労働者の雇用及び職業訓練に関する施策の推進に要する経費を計上しており、特に児童虐待に関しては、新たな事項が数多く盛り込まれております。
 その他、農林水産省では、農林水産業体験学習・交流等の推進、国土交通省では、都市公園等の整備、環境省では、自然公園等の整備及び自然とふれあう活動の推進等、最高裁判所では、家庭事件の処理態勢等の充実に要する経費をそれぞれ計上しております。
 以上の予算案に基づきまして、内閣府といたしましては、関係省庁との連携のもと、青少年育成のための施策を総合的に推進してまいりますので、御理解、御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)
青山委員長 次に、奥山内閣府大臣政務官から発言を求められておりますので、これを許します。内閣府大臣政務官奥山茂彦さん。
奥山大臣政務官 内閣府大臣政務官を務めさせていただきます奥山でございます。
 最近、家庭教育力の低下が見られるようで、倫理観や社会的なルールというものを十分に身につけておらないような子供たちが随分多いように思います。しかしながら、一方において、阪神大震災では、青年たちが積極的にボランティアの活動に参加してくれたわけであります。
 そこで、次代を担う青少年の育成は、我が国の未来を確固たるものとするためにも、社会を挙げて取り組むべき国政上の最重要課題の一つであります。私といたしましても、福田官房長官、松下副大臣を補佐し、青少年行政の総合的な推進に尽力してまいる所存であります。
 青山委員長を初め、理事、委員各位の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
 ありがとうございました。(拍手)
青山委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
    午後零時十九分散会


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