第4号 平成14年7月31日(水曜日)
平成十四年七月三十一日(水曜日)午前十時三分開議
出席小委員
小委員長 大野 功統君
小坂 憲次君 米田 建三君
小此木八郎君 馳 浩君
高木 義明君 上田 清司君
東 順治君 都築 譲君
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議院運営委員 児玉 健次君
議院運営委員 日森 文尋君
議院運営委員 小池百合子君
事務総長 谷 福丸君
庶務部長 土田喜代治君
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本日の会議に付した案件
平成十五年度本院予算概算要求の件
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○大野小委員長 これより庶務小委員会を開会いたします。
本日は、平成十五年度本院予算概算要求の件について御協議願うことといたします。
まず、事務総長の説明を求めます。
○谷事務総長 平成十五年度本院予算概算要求案をお手元にお配りしてございますが、それに従いまして、順次御説明させていただきたいと思います。
なお、要求総額につきましては、まだ政府の方で概算要求基準の方針が確定しておりませんので、それに応じて調整することになりますので、御了承をお願いいたします。
まず第一の議員歳費でございますが、現在、本年三月の歳費法の改正によりまして、歳費月額は四月以降一〇%削減されておりますが、この措置は平成十五年三月まででございますので、削減前の予算と同額を要求することになります。
なお、人事院勧告が実施され、国家公務員の給与法が改正された場合は、それに基づき改定される制度となっておりますので、それに応じて調整することになります。
二番目の文書通信交通滞在費は、現在、月額百万円でございますが、現行どおり要求させていただきたいと考えております。
三番目の弔慰金でございますが、これも現行どおり要求することでいかがかと考えてございます。
四番目の立法事務費でございますが、現在、月額六十五万円でございますが、これも現行どおり要求させていただきたいと考えております。
五番目の衆議院名誉議員胸像設置経費でございますが、今年度の予算の取り扱いもまだ決定していただいておりません。それで、どのように取り扱えばよろしいのかは御協議をお願いいたしたいと思います。
六番目の国会議員鉄道乗車証等経費でございますが、JR乗車パス及び航空機利用に係る現行制度に必要な経費を要求させていただきたいと考えてございます。
七番目の海外派遣経費でございますが、これは、議長からも議員外交の重要性の指示もありまして、議員団派遣に必要な外国旅費の増額及び派遣地での調査活動費につきましては、在外公館との関係も考慮して、今後要求してまいりたいと思います。
八番目の議員秘書経費についてでございますが、議員秘書の制度及び給与等につきましては、議会制度協議会等で協議されているところでございますが、当面は、政策担当秘書以下三名の現行制度における給与等の所要額を要求させていただきたいと考えてございます。
九番目の議員会館整備でございますが、今年度におきましては、新議員会館建設に向けて、PFI手法の適用可能性及び関連業務の調査検討を実施しているところでございます。この調査検討の中で、基本構想に基づき、在来手法をもって建設し維持管理運用することより、PFI手法により整備する方が、コスト、経済性が確保できる結果が判明しております。したがいまして、PFI手法で整備を実施する方向として、今年度に引き続き基本計画策定費、新たに、施設実施設計費を要求するとともに、事業実施に要する業務支援委託費を要求することでいかがかと考えております。
なお、本件は、暮れのトップ会談に上る事項となると思われますので、新議員会館の構造、規模、施設設備等及び維持管理運用の形態につきましては、別途、改めて御協議をお願いいたしたいと考えております。
それから、次のページになりますが、十番目の議員宿舎整備問題でありますが、PFIによる赤坂議員宿舎整備等事業は、現に十四年度予算におきまして、事業費総額の国庫債務負担行為を計上しておりまして、十五年度は、この歳出化額五億四千八百万円を要求することになっております。
なお、これは、PFI事業者の仮宿舎に係る経費相当分でございます。
十一番目の国会審議テレビ中継関係経費でございますが、委員室のテレビ中継設備の整備は一応すべて完了しております。一つは、テレビ中継の実施に要する運営経費でございます。また、国会審議のインターネット中継を実施しておりますので、引き続き運用に必要な経費を要求していきたいと考えております。
十二番目の情報化推進関係経費でございますが、議員事務室には衆議院LANに接続したパソコン等情報機器を整備し、立法情報ネットワークシステム及びインターネット等の情報を御利用いただいております。これは、LANの管理運用及び各議員事務室のパソコンの設置経費等でございまして、引き続き、各種システムの運用初め、情報化の推進に必要な経費を要求させていただきたいと考えております。
十三番目は、調査機能拡充強化経費でございまして、これは主に衆議院調査局の各委員会調査室並びに法制局の調査及び立案事務に要する活動費でございます。
十四番目は、職員の人件費でございますが、職員の給与に必要な経費でございます。
なお、国会特別手当につきましては、平成十三年度予算から減額を図っておりますが、これは財政当局と交渉して措置をしてまいりたいと考えてございます。
十五番目は、その他の経費でございます。これは、旅費、庁費及び議案類印刷費等の経常的な経費でございますが、要求の主なものとしては、自動車交換経費として、正副議長車、乗用車及び宿舎送迎用マイクロバス導入に必要な経費、また環境対策として、生ごみ処理対策に必要な経費を要求させていただきたいと考えてございます。
次に、一応線で区切っておりまして、別途の事項といたしまして、自動車整備工場の問題は、現に庶務小委員会で御協議をいただいておりますが、その協議を待って、決定に従って所要の措置を講じてまいりたいと思います。
それから、速記者養成所の統合につきましては、先般、これは衆参議長の協議によりまして、事務方においてそのありようを勉強するようにという指示がございましたので、一度勉強を進めてまいりたいと考えております。
その次は、衆議院施設費でございます。
各施設の改修及び整備は年次計画をもって施工しておりますが、主なものは、本館変電施設、本館他中央監視装置及び本館セキュリティー施設等整備に要する経費を要求させていただきたいと思います。
なお、本年度予算についてでございますが、地震等防災上の対策から、備蓄倉庫を新築する予定にしてございますので、御了承願いたいと思います。
最後に、衆議院予備経費でございますが、国政調査の観点から、既定予算に不足が生じ、必要な場合に弾力的に使用ができるように、現在七百万円でございますが、いかんせん少額でございますので、一応増額を図ることで検討いたしたいと考えております。
以上が概算要求案の説明でございます。計数につきましては、御協議いただいた方針に基づき、八月三十一日までに整理させていただいた上、小委員長と御相談の上で本院概算要求として提出してまいりたいと存じます。
以上でございます。
○大野小委員長 これより懇談に入ります。
〔午前十時十分懇談に入る〕
〔午前十時二十七分懇談を終わる〕
○大野小委員長 これにて懇談を閉じます。
それでは、平成十五年度本院予算概算要求の件につきましては、ただいま御協議いただきました方針に基づいて処理することとし、小委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大野小委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
本日は、これにて散会いたします。
午前十時二十八分散会