衆議院

メインへスキップ



第1号 平成16年11月9日(火曜日)

会議録本文へ
本小委員会は平成十六年十月十二日(火曜日)委員会において、設置することに決した。

十月十三日

 本小委員は委員長の指名で、次のとおり選任された。

      山口 俊一君    鈴木 恒夫君

      山本 有二君    水野 賢一君

      小渕 優子君    筒井 信隆君

      城島 正光君    生方 幸夫君

      遠藤 乙彦君

十月十三日

 山口俊一君が委員長の指名で、小委員長に選任された。

平成十六年十一月九日(火曜日)

    午後一時二十分開議

 出席小委員

   小委員長 山口 俊一君

      鈴木 恒夫君    山本 有二君

      水野 賢一君    小渕 優子君

      筒井 信隆君    城島 正光君

      生方 幸夫君    遠藤 乙彦君

    …………………………………

   事務総長         駒崎 義弘君

   警務部長         瀧澤 洋行君

   庶務部長         齊藤  正君

   庶務部副部長       斉藤 信春君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 衆議院新議員会館建設の件


このページのトップに戻る

     ――――◇―――――

山口小委員長 これより庶務小委員会を開会いたします。

 本日は、衆議院新議員会館建設の件について御協議願うことといたします。

 それでは、本件につきまして、事務当局の説明を求めます。斉藤庶務部副部長。

斉藤(信)参事 それでは、事務局から、新議員会館の整備計画につきまして御説明をさせていただきます。

 クリップでとめてございますけれども、お手元に三種類の資料をお配りしてございます。御確認をいただければと思います。

 一つ目が、「議員会館の現況、検討経緯等について」という二枚の紙でございます。二つ目が、「新議員会館整備計画の概要」という、ちょっと厚目の資料でございます。三つ目が、「「衆議院新議員会館整備等事業」の実施方針の公表について」ということで、一枚の紙と、その下に本文をまとめた資料となっております。

 これらの資料に沿いまして、御説明させていただきたいと存じます。

 まず、会館の現況と検討経緯についてでございます。

 会館は、既に完成後約四十年が経過しているということで、老朽、狭隘などの問題に加えて、高度情報化などへの対応が難しいということで、この庶務小委員会などで基本的な方針を御協議いただいた上で計画の策定を進めてきております。

 現在は、いわゆるPFI手法を活用しまして、中・低層の二棟案として整備する方向で、平成十七年度の概算要求に事業費を要求している段階でございます。

 二枚目をおあけいただきますと、その中ほどのところに要求の内容が載せてございます。二十五カ年度の国庫債務負担行為ということでございまして、二千四百六十七億四千百万を要求いたしております。PFIによります事業費ということでございまして、施設の設計それから建設を初めといたしまして、完成後の維持管理・運営をしていただくために、二十五年間に必要な額ということでございます。

 それから、その下に大まかなスケジュールを載せてございます。平成十六年、十七年の二カ年で発注条件をまとめますとともに、PFI業務の手続関係を進めさせていただきまして、平成十七年度末に事業者の選定ということになります。その後、現在の議員棟はそのままお使いいただきながら、約四年半後の平成二十二年七月ごろ、第一期工事としての新議員棟の竣工ということで、そこで引っ越しをしていただきまして、さらに二年半程度、平成二十四年の末ごろに施設全体の完成を予定いたしております。

 また、PFI事業という意味では、それぞれの施設が完成した段階から維持管理・運営等の業務を行いまして、平成四十一年度までの二十五年間を想定しているということでございます。

 次に、新議員会館の整備計画の概要ということで、横遣いの厚いものでございますが、ごらんいただければと思います。

 表紙をめくっていただきますと、施設の概要が載せてございます。

 百平米の議員事務室が四百八十室、延べ面積が約二十一万平米、地下五階、地上十三階を想定しています。ただ、敷地に大分高低差がございますので、溜池側では地下の四階くらいが地上レベルということになります。また、建物の総工事費につきましては、昨年度のトップ会談の際のお話で、衆参合わせておおむね千五百億円を目途として計画を進めております。

 次のページをごらんいただきたいと思います。

 計画に当たっての前提条件と言ってもよいかもしれませんけれども、整備に当たりましては、現会館の機能を生かしながらの整備ということになりますので、敷地条件を含めまして、いろいろな意味での制約が出てまいります。

 特に、工事期間中につきましては、現在の会館と工事中の建物との離隔距離が約二メーター強しか離れておりません。したがいまして、工事中の騒音とか振動、こういったものにつきましては、できるだけ対応策をとることといたしてはおりますけれども、御理解をいただければと思います。

 次のページは、景観上の観点からの配置計画の考え方をまとめてございます。

 千代田区の景観ガイドラインなども考慮しながら、議事堂本館の後背地ということで、シンメトリー性を確保しながら、中央塔の高さを超えないような計画ということで進めております。そこにイメージとしての鳥瞰パース、それからモンタージュを載せてございます。モンタージュの中に白い線が薄く見えると思いますが、これが新会館の輪郭でございまして、記念撮影等には影響しないようにということで考えております。

 次のページは、断面の考え方でございます。

 本館から溜池側に向かいまして下っているということで、それを生かした空間づくりということで考えております。参議院を含めまして、高さをそろえます。西側の低層部分につきましては、周辺との関係あるいは官邸のヘリ等の関係もございまして、低く抑えた形態ということで想定をしております。

 次のページは、新会館のエントランスの考え方でございます。

 間に山王坂を挟むということでございまして、北それから南、独立したエントランス計画としております。外来の方の駐車場とか先生方の待機車は地上部分で処理することといたしておりまして、地下部分に専用の駐車場ということで考えております。

 また、地上部分で南北二棟及び参議院との間をつなぎまして、また、本館等との地下連絡通路は現在と同じような形で計画を進めております。

 また、セキュリティーを考慮した上ででございますが、地下鉄の国会議事堂駅あるいは溜池山王駅、参議院側では永田町駅、こういったところとの連絡を想定いたしております。将来的には、地下の駐車場から本館敷地内への車のルート、こういったものも想定したいと思っております。

 その次のページが、外観のイメージでございます。

 最初のページが、本館との間の道路空間を見ております。その次が、エントランス広場から本館側を見たイメージでございます。その次のページでございますが、現況と計画、これをモンタージュで現在の風景に載せてございます。

 その次のページでございますが、主要な諸室の概要となります。

 各議員室につきましては、一室当たり百平米、四百八十室、ほかに予備室等を確保する方向で検討いたしております。委員長室につきましても同様でございます。

 共用の施設につきましては、会議室とか面談室といった機能を充実、それから国際会議室、レセプションホールといったものも設けていくということでございます。

 また、欄外にございますけれども、政党事務室あるいは健康センター、道場、プール、こういった施設も設置をしていくという予定にしております。

 その次のページでございますが、竣工までの予定スケジュールでございます。

 後ほど御説明をさせていただきますが、下のPFIスケジュールの欄にございますように、近々実施方針の公表を行いまして、来年度の予算成立後でございますけれども、入札公告をお出しします。そこから事業者の選定が動き出すということになろうかと思います。

 それから、事業契約とか工事等のスケジュールにつきましては、先ほど申し上げましたとおりでございます。

 次のページが、PFIの概要でございます。

 二十五年間のBTO方式ということで、施設が完成した段階で衆議院に引き渡しをしていただきます。その後、維持管理・運営をお願いするということで、警備関係を除きましては基本的に民間にお任せするということで想定をしております。

 右側にその検討の結果を載せてございます。定性的な面では、建築から維持管理・運営まで一括発注によることでの効率化、また民間のノウハウによる質の向上、こういったものを期待するということでございます。また、コストの面でございますけれども、概算要求段階での試算でございますが、事業期間中のコスト比較で、PFIの方が約二・二五%程度縮減できるのではないかということでございます。

 最後のページでございますけれども、現段階での議員事務室の計画図を折り込んだ形で載せさせていただいております。左側に四十平米の現行の事務室、右側に百平米の計画図を同じ縮尺で載せてございます。

 出入り口につきましては、執務室から直接のものを含めまして二カ所確保する。それから、待合スペースとか、水回り等をおさめるための多目的なスペース。また、壁面収納ということで考えておりまして、現在の約三倍程度は収納部分ができるのではないかというふうに考えております。

 また、空調等につきましては、各室での個別制御が可能な形ということで考えております。

 このほか、今回は資料におつけしてございませんが、セキュリティーとか防災あるいは環境対策、こういったものにも十分配慮した形で計画を進めているという状況でございます。

 それでは次に、最後の資料でございますが、実施方針の公表について御説明をさせていただきます。

 PFI法では、民間事業者の選定手続に入ります前に、できるだけ早い段階で、事業の概要とか募集・選定の方法、スケジュール、こういったものをまとめまして、これを公表するということになっております。その資料によりまして、民間事業者が事業への参加を検討する。あるいは、発注者側として事業者側からの意見を聴取することによりまして、事業の内容とか具体の入札公告に反映をしていこうということでございます。

 資料をごらんいただきたいと思いますが、一枚紙に、事業の概要と主要なスケジュールということでまとめてございます。

 これまで御説明した内容が中心でございますが、事業概要の二番のところをごらんいただきますと、「公共施設等の管理者等」という項目がございますが、施設の設計あるいはその建設の内容につきましては国土交通省に支出委任をして進めてきております。この関係で、衆議院議長との連名という形で載せさせていただいております。

 また、三番目の「PFIの概要」の中の「選定方式」の部分でございますが、総合評価落札方式ということで、提案の中身と価格を総合的に評価した上で決定していくということを想定しております。

 また、スケジュールにつきましては、民間からの意見、提案を受けました後、来年の一月ごろにPFI事業としての特定事業の選定、それから予算成立後の四月ごろに事業者の募集ということで入札公告を行う予定でございます。

 その下に、別とじでございますけれども、今回公表をいたします実施方針の本文を載せてございます。時間の関係もございますので、構成の考え方だけちょっと御説明させていただきます。

 ページを繰りながら行っていただきますと、下に一ページというところがございます。ここから「特定事業の選定に関する事項」ということでございまして、事業の内容とかPFI事業としての選定の考え方といったものを記載しております。

 ちょっと飛びまして、七ページ目からでございますけれども、「民間事業者の募集及び選定に関する事項」ということで、募集の方法とか落札者の決定方法、応募者の参加資格要件、こういったものをまとめて記載しております。

 また少し飛ぶ形でございますが、十五ページになります。ここから「民間事業者の責任の明確化等事業の適正かつ確実な実施の確保に関する事項」ということで、官民の責任分担とか国による事業の監視、こういったものについて考え方を記載してございます。

 十七ページからでございますが、「公共施設等の立地並びに規模及び配置に関する事項」ということで、敷地とか施設の内容、こういったものを記載しているということでございます。

 十八ページには「事業計画又は協定の解釈について疑義が生じた場合における措置」、十九ページでは「事業の継続が困難となった場合における措置」、それから次の二十ページでございますが、「法制上及び税制上の措置並びに財政上及び金融上の支援に関する事項」ということでまとめてございます。

 二十一ページは、その他ということで、受付あるいは回答の関係、スケジュール、こういったものをまとめてございます。

 また、最後のページには、英文のサマリーということで記載をしてございます。

 資料関係は以上でございますけれども、先ほど申し上げましたように、今後、四月の入札公告に向けまして、またいろいろと御意見を賜りながら事業内容の詳細を固めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 以上でございます。

山口小委員長 これより懇談に入ります。

    〔午後一時三十五分懇談に入る〕

    〔午後一時四十二分懇談を終わる〕

山口小委員長 これにて懇談を閉じます。

 それでは、実施方針(案)につきましては手続を進めさせていただくこととし、また、新議員会館の整備内容等につきましては、本日の議論を踏まえてさらに各党でよく検討していただきたいと存じます。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後一時四十三分散会


このページのトップに戻る
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.