衆議院

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第1号 平成18年3月14日(火曜日)

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本小委員会は平成十八年一月二十日(金曜日)委員会において、設置することに決した。

一月二十日

 本小委員は委員長の指名で、次のとおり選任された。

      田野瀬良太郎君    遠藤 利明君

      田村 憲久君    松本  純君

      江渡 聡徳君    宮澤 洋一君

      中川 正春君    三井 辨雄君

      大口 善徳君

一月二十日

 田野瀬良太郎君が委員長の指名で、小委員長に選任された。

平成十八年三月十四日(火曜日)

    午後一時二十九分開議

 出席小委員

   小委員長 田野瀬良太郎君

      遠藤 利明君    田村 憲久君

      松本  純君    江渡 聡徳君

      宮澤 洋一君    中川 正春君

      三井 辨雄君    大口 善徳君

    …………………………………

   議院運営委員       穀田 恵二君

   事務総長         駒崎 義弘君

   庶務部長         山本 直和君

   庶務部副部長       坪田 英明君

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 新議員会館整備のあり方の件


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     ――――◇―――――

田野瀬小委員長 これより庶務小委員会を開会いたします。

 本日は、新議員会館整備のあり方の件について御協議願うことといたします。

 まず、事務総長の説明を求めます。

駒崎事務総長 新議員会館整備に伴う山王坂にかかる渡り廊下のあり方につきましては、これまでにも日枝神社等の関係者と調整を図ってきたところでございますが、本年一月になって、近隣住民、日枝神社及びその氏子など、地元等の新たな動きがあり、当該渡り廊下について、景観性、歴史性の観点から、地下道化も含めた再検討を要望してきたところでございます。

 また、本年二月には、地元自治体からも、景観性、歴史性の観点から当該渡り廊下の計画の変更を求める意見書が提出されているところでございます。

 このように、景観や元参道という歴史性を踏まえた地元等の強い要望もございますので、地下道化も含めた渡り廊下の設置形態について方針を決定すべく、御協議をお願いするものでございます。

 詳細につきましては、坪田副部長の方から説明させていただきたいと思います。

田野瀬小委員長 坪田副部長。

坪田参事 坪田でございます。

 ただいま事務総長が説明しましたような状況を受けまして、さらに詳細に説明をいたします。

 まず、お手元に資料をお配りしておりますけれども、その一枚目でございます。

 この資料は、渡り廊下に関するこの一年余りの経緯でございまして、昨年の三月末ごろには、一応、日枝神社の了解を得た内容を前提といたしまして、入札契約手続等を進めてきたところでございますけれども、本年になりまして、神社に対する氏子さん方の強い意向もあるということで、改めて、近隣住民及び日枝神社等から、渡り廊下のあり方について、地下道化も含めて見直すよう要望が出てきたということでございます。

 それから、二枚目の資料でございますけれども、経緯をさらにさかのぼりますと、そもそも渡り廊下が必要になった経緯がここに書いてございます。

 二つ目の黒い点のところをごらんいただきますと、平成十二年五月には、当初、衆議院についても一棟のみで整備する案が決定されましたが、その後、官邸からの要望や景観への配慮によりまして、平成十四年十二月には、何度か庶務小委員会を開いた上で、現在の二棟案に計画を変更することが決定されました。

 その際、山王坂をまたぐ渡り廊下の設置を含む計画が前提になっていた経緯がございまして、なおかつ、一番下の黒い点のところに示しておりますように、平成十六年十一月、実施方針の公表に先立つ院内の説明におきましても、渡り廊下を前提とした計画の説明がなされているという経緯がございます。

 次に、三枚目、四枚目でございますけれども、この二月になりまして、千代田区議会が、景観等の観点から、渡り廊下に対する計画変更を求める意見書を議長あて提出してまいりましたが、その写し等でございます。

 現状は、このような状況になっているということでございます。

 続きまして、次にカラーで大判の資料をつけておりますので、これをごらんいただきたいと思います。

 大判の一枚目は、事務局といたしまして、この件に関して検討を行いまして、渡り廊下及びその代替案としての地下道案を含む四つの選択肢を整理したものでございます。

 次に、大判の二枚目の資料でございますけれども、これは、その地下道案のみについて、図面を少し拡大したというものでございます。上の段には一階部分も参考につけておるということでございます。

 それから最後の、末尾に、A4判の山王坂の道路を縦断した断面図をつけておりますので、立体的な地下道、渡り廊下等の位置関係がわかるかと思いますので、あわせて御参考に願います。

 斜めの黒い線が道路面をあらわし、その下の赤い四角い部分がございますけれども、これが新たな地下道案一、二に対応しているということでございます。それから、右側の縦長の黄色い部分が、現行計画の渡り廊下をあらわしているということでございます。

 それでは、大判カラー刷りの一枚目のものに戻っていただきたいと思います。

 四つの案を整理しておりますけれども、まず、右上に全体の議員会館の配置図を示しておりまして、黄色い建物が三つ描かれておりますけれども、これにつきまして、まず一番右が参議院、それから衆議院の議員会館が左、真ん中、この二つになっております。なお、衆議院の分につきましては、左からそれぞれ南棟、北棟というふうな呼び名をつけております。

 それから、今回問題になっております渡り廊下でございますけれども、その配置図に赤い線で示しております。ここがちょうどその渡り廊下に当たる部分ということでございます。

 それから、この配置図の下の方に黒い点線で描いておりますけれども、これが、将来できます地下道の一階部分に相当する通路ということでございます。

 まず、第四案のところをごらんいただきますと、一番右でございますけれども、その下にイメージパースをつけておりまして、これは現行案でございます。ちょうど渡り廊下が二層分に対応した絵になっておりまして、山王坂下の交差点から見ますと、こういうふうなイメージになるということでございます。

 それから第三案、その左側でございます。これもやはり渡り廊下ではございますけれども、二層ある渡り廊下のうちの一層分を削り取ってスリム化したという案でございまして、このようなイメージパースになる予定でございます。

 これにつきましていろいろ評価を行いましたところ、まず三案につきましては、景観性という観点からでございますけれども、下に表がございまして、山王坂の景観に与える影響は緩和されますけれども、依然として景観問題を引きずる可能性があるというふうに考えております。

 それから、利便性という点についてでございますが、議員、秘書、職員及び来訪者の南北棟間の移動が比較的円滑にできるということでございます。それから、北棟議員事務室から南棟委員長室への移動にエレベーターの乗り継ぎが必要になるということでございまして、第四案よりは若干不便になる部分がございます。

 それから、その下の平面計画への影響ということでございますけれども、これにつきましては、渡り廊下付近に一階と二階をつなぐエレベーターの設置が必要になるということでございまして、それに伴いまして、その付近の平面計画の調整が必要になるということでございます。

 次に、第二案、その左を先に説明させていただきます。

 これにつきましては、地下道案の一つでございますけれども、今ございました渡り廊下のちょうど直下に相当するような部分、ここの地下四階部分に地下道を設置いたしまして、一階、二階とエレベーターによりまして、上下移動を伴って移動ができるようにするというものでございます。

 これにつきましては、下のイメージパースにございますように、渡り廊下がございませんので、山王坂の景観には当然影響を与えないというものでございますけれども、利便性という観点につきましては、南北棟間の移動は、渡り廊下二層案、当初計画案に比べまして移動距離が長くなるという問題がございます。

 さらに、中央エレベーターから、中央エレベーターと申しますのは、各棟の真ん中あたりにメーンになりますエレベーターがかいてございますけれども、これのことを称しております。ここから離れた位置に地下四階と一、二階をつなぐエレベーターができるということでございまして、人が移動するときに動線として非常にわかりづらいものがございます。

 それから、溜池山王側のエントランス、これにつきましては、図面の一番左上に白い玄関のようなものがございますけれども、ここのことを言っております。これの出入り口からの入館者に対しましては、北棟へ移動するルートがやはりわかりづらいという難点がございます。

 平面計画への影響ということでございますけれども、北棟の地下四階に中央エレベーターを着床させる必要があるということでございまして、現在、北棟には地下三階までしかエレベーターは行っておりませんので、こういうふうなことをやるとすれば、エレベーターを一層下にまでおろす必要があるということでございます。それから、地下四階と一、二階をつなぐエレベーターの設置が必要になる。それから、地下四階と一階、二階をつなぐエレベーター付近の平面の調整がやはり必要になってくるという問題がございます。

 それから、第一案、一番左の案でございますけれども、これにつきましては、ちょっと発想を変えまして、中央エレベーターのある建物の真ん中付近を地下四階で地下道でつなぐというものでございます。

 これにつきましては、もちろん景観性につきましては、第二案と同様でございまして、影響を与えないということでございます。

 利便性につきましては、南北棟間の移動は、渡り廊下二層案、これは当初計画案でございますが、これに比べてやはり移動距離は長くなるというデメリットはございます。

 それから、地下連絡通路につきましては、南北棟の中央エレベーターに隣接する位置にありますので、ある意味で非常にわかりやすい動線が確保できるというメリットもございます。

 それから、南北棟の上層階の議員、秘書等にとりましては、南北棟間の移動がむしろ当初計画案よりも明快になるということも考えられるわけでございます。

 それから、溜池山王側のエントランス、一番左上の白い部分でございますけれども、これは地下四階の位置に相当する部分にございまして、地下と申しましても、溜池山王側から見ればちょうど一階に相当するレベルにはなります。そこからの入館者に対して、北棟への移動がストレートに、動線を明快にできるということでございます。

 これにつきましては、ちょうど南北棟の間でございますが、地下駐車場がございまして、これの施工の完了が平成二十四年七月ということになります。この地下道は、その駐車場の下にできるという予定でございますので、したがって、完成時期が平成二十四年七月ということでございまして、建物ができる二十二年六月ごろという完成時期から約二年間は使えないというふうなことになろうかと思っております。

 それから、平面計画への影響ということでございますけれども、北棟地下四階に中央エレベーターを着床させる必要がある。これは二案と同様でございます。それから、地下四階平面の調整が必要になりますけれども、比較的小幅にとどまるのではないかと思っております。

 最後に、コストという点についてでございますけれども、当初原案、第四案でございますが、これをベースにいたしまして、第一案ですと、およそ三億円の増加が見込まれる予定でございます。さらに、仮にこの通路の中に動く歩道を設置するというふうなことを考えますと、それに加えて約七億円ぐらい余分にかかるというふうなことが見込まれております。

 第二案のコストにつきましては、およそ四億円ぐらい増ということになっております。

 それから第三案につきましては、コストは当初原案とおおむね同程度ということでございます。

 以上が、私の方からの御説明でございますけれども、御協議のほどよろしくお願い申し上げます。

田野瀬小委員長 御説明ありがとうございました。

 これより懇談に入ります。

    〔午後一時四十三分懇談に入る〕

    〔午後一時五十四分懇談を終わる〕

田野瀬小委員長 これにて懇談を閉じます。

 先生方から、それなりの御方針もいただきましたし、貴重な御意見も賜りましたので、そういったことをしっかりと踏まえながら、所要の措置を講ずることとしていきたい。

 つきましては、小委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田野瀬小委員長 では、そういうことで、さらに詰めさせていただいて、今後、所要の措置をとっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたしたいと思います。

 本日は、これにて散会いたします。

    午後一時五十五分散会


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