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第1号 平成24年11月2日(金曜日)

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本国会召集日(平成二十四年十月二十九日)(月曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。

   委員長 石毛えい子君

   理事 金森  正君 理事 永江 孝子君

   理事 馳   浩君 理事 松野 博一君

   理事 松崎 哲久君 理事 池坊 保子君

      江端 貴子君    川内 博史君

      川口  浩君    川端 達夫君

      城井  崇君    杉本かずみ君

      高井 美穂君    高野  守君

      竹田 光明君    土肥 隆一君

      中野  譲君    中屋 大介君

      野木  実君    松本 大輔君

      村井 宗明君    室井 秀子君

      本村賢太郎君    山田 良司君

      笠  浩史君    あべ 俊子君

      遠藤 利明君    大島 理森君

      河村 建夫君    塩谷  立君

      下村 博文君   田野瀬良太郎君

      永岡 桂子君    石原洋三郎君

      大山 昌宏君    加藤  学君

      三輪 信昭君    富田 茂之君

      宮本 岳志君

    ―――――――――――――

十月二十九日

 石毛えい子君委員長辞任につき、その補欠として川内博史君が議院において、委員長に選任された。

平成二十四年十一月二日(金曜日)

    午前九時二十一分開議

 出席委員

   委員長 川内 博史君

   理事 金森  正君 理事 城井  崇君

   理事 高井 美穂君 理事 永江 孝子君

   理事 下村 博文君 理事 馳   浩君

   理事 松野 博一君 理事 松崎 哲久君

   理事 池坊 保子君

      磯谷香代子君    江端 貴子君

      川口  浩君    田名部匡代君

      高野  守君    竹田 光明君

      土肥 隆一君    中野  譲君

      中屋 大介君    野木  実君

      松本 大輔君    村井 宗明君

      本村賢太郎君    山田 良司君

      吉田 統彦君    笠  浩史君

      あべ 俊子君    遠藤 利明君

      大島 理森君    河村 建夫君

      塩谷  立君    永岡 桂子君

      石原洋三郎君    大山 昌宏君

      加藤  学君    三輪 信昭君

      富田 茂之君    宮本 岳志君

      杉本かずみ君

    …………………………………

   文部科学大臣       田中眞紀子君

   文部科学副大臣      松本 大輔君

   文部科学副大臣      笠  浩史君

   文部科学大臣政務官    村井 宗明君

   文部科学大臣政務官    那谷屋正義君

    ―――――――――――――

委員の異動

十月二十九日

 辞任         補欠選任

  石毛えい子君     吉田 統彦君

同月三十一日

 辞任         補欠選任

  杉本かずみ君     山内 康一君

十一月二日

 辞任         補欠選任

  川端 達夫君     田名部匡代君

  室井 秀子君     磯谷香代子君

  山内 康一君     杉本かずみ君

同日

 辞任         補欠選任

  磯谷香代子君     室井 秀子君

  田名部匡代君     川端 達夫君

  杉本かずみ君     山内 康一君

同日

 理事田島一成君十月二十二日委員辞任につき、その補欠として城井崇君が理事に当選した。

同日

 理事松本大輔君十月二十三日委員辞任につき、その補欠として高井美穂君が理事に当選した。

同日

 理事馳浩君同日理事辞任につき、その補欠として下村博文君が理事に当選した。

    ―――――――――――――

十月二十九日

 教育公務員特例法の一部を改正する法律案(下村博文君外三名提出、第百七十四回国会衆法第四号)

 東日本大震災に対処するための私立の学校等の用に供される建物等の災害復旧等に関する特別の助成措置等に関する法律案(参議院提出、第百七十七回国会参法第二一号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 理事の辞任及び補欠選任

 国政調査承認要求に関する件


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     ――――◇―――――

川内委員長 これより会議を開きます。

 この際、一言御挨拶を申し上げます。

 このたび、文部科学委員長に就任をいたしました川内博史でございます。

 今日、教育、科学技術、文化、スポーツなど、これらに対する国民の関心は大変高く、それらの充実を図っていくことは、重要な国政上の課題でございます。

 特に、厳しい経済状況にあっても、次世代を担う子供たちが希望に応じたきめ細やかな教育を受けられる環境を整備することは、国に課せられた重大な責務であります。

 また、このほど、京都大学の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞されるという大変喜ばしい出来事がございました。科学技術の発展を後押ししていくことは、我が国の国益にとっても、また国際貢献という観点からも、引き続き重要な課題であります。

 このような状況において、当委員会に課せられた使命はまことに重大であり、委員会として、活発な議論を積み重ね、国民の期待と信託に応えていかなければならないと考えております。

 委員長といたしましては、委員各位の御協力を賜りまして、公正かつ円満な委員会運営に努めてまいりたいと思います。

 何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)

     ――――◇―――――

川内委員長 理事辞任の件についてお諮りいたします。

 理事馳浩君から、理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川内委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 引き続き、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。

 ただいまの理事辞任及び委員の異動に伴い、現在理事が三名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川内委員長 御異議なしと認めます。

 それでは、理事に

      城井  崇君    高井 美穂君

   及び 下村 博文君

を指名いたします。

     ――――◇―――――

川内委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。

 文部科学行政の基本施策に関する事項

 生涯学習に関する事項

 学校教育に関する事項

 科学技術及び学術の振興に関する事項

 科学技術の研究開発に関する事項

 文化、スポーツ振興及び青少年に関する事項

以上の各事項につきまして、本会期中調査をいたしたいと存じます。

 つきましては、衆議院規則第九十四条により、議長に対し、承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川内委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

     ――――◇―――――

川内委員長 この際、田中文部科学大臣、笠文部科学副大臣、松本文部科学副大臣、村井文部科学大臣政務官及び那谷屋文部科学大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。田中文部科学大臣。

田中国務大臣 おはようございます。

 このたび、野田内閣におきまして文部科学大臣を拝命いたしました田中眞紀子でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 第百八十一回国会において各般の課題を御審議いただくに当たりまして、一言御挨拶申し上げます。

 現在、我が国が置かれている状況は、グローバル化や知識基盤社会の到来、少子高齢化の進展等、これまで抱えてきた諸課題は残されたまま、大震災や原発事故により生じた新たな課題が重くのしかかっております。文部科学大臣として、まずは野田内閣の最優先課題である大震災からの復旧復興に全力で取り組みます。そして、未来を担う人を育てるとともに、国の持続的発展を支え、世界に貢献する知恵を生み出すため、文部科学行政の充実に全力を尽くす所存です。

 人間はそれぞれ一度しかない人生を生きるものです。一人一人の人間の尊厳を尊重し、その多様性を認め合い、他人のことも自分のことも大切にできる人間を育てることが重要です。私は、そのような人が育つ社会の構築に貢献してまいりたいと考えております。

 あの大震災から既に一年半以上が経過いたしましたが、多くのとうとい命と穏やかな故郷での暮らしを奪った大震災の影響は、いまだ深刻な状況にあります。まずは、この大震災からの復旧復興に全力を尽くします。

 具体的には、被災した子供たちが大震災前と同じように落ちついて学ぶことができるよう、学校の復旧や就学支援の充実、心のケア等に取り組むとともに、被災地の教育の充実を進めてまいります。

 原発事故対応としては、放射線モニタリングの着実な実施、学校給食の安全、安心の確保、除染や廃炉に関する研究開発に取り組んでまいります。

 また、原子力損害賠償については、和解の仲介の体制強化等に取り組み、被災者の立場に立ち、迅速、公平かつ適正な賠償が行われるよう万全を期してまいります。

 意欲のある全ての人が教育を受け、みずからの能力を高める機会を確保することは、社会全体の責務であるとともに、社会の活力を向上させる有効な方策であると考えます。

 このため、今年度から新たに所得連動返済型の無利子奨学金を導入したところです。今後とも、保護者の負担軽減や多様で手厚い就学支援等、教育に係る経済的支援の充実に努めてまいります。

 教育の機会を確保するとともに、教育の質や環境の充実を図ることが重要であることは言うまでもありません。

 幼児教育については、さきの通常国会で関連法案が成立した子ども・子育て支援新制度に関して、関係省庁と連携し、施行に向けた準備を行ってまいります。

 子供たちに対する質の高い教育の提供のためには、教員の質と数の充実が不可欠であり、さらなる少人数学級の推進等のため、計画的な教職員配置の充実に努めるとともに、教員の質については教職生活の全体を通じた総合的な向上方策を推進してまいります。さらに、地方教育行政のあり方について引き続き検討を進めるとともに、地域とともにある学校づくりを推進してまいります。

 大学については、各大学が国民の大きな期待に応えられるよう、大学教育の質的転換やグローバル化への対応、地域再生の核となる大学づくりなど、各大学の主体的な取り組みを促すことにより、特色のある大学で学んだ若者が生きがいを持って社会に貢献できるように、大学改革実行プランに基づき改革を推進してまいります。特に、大学の設置認可の見直し等を通じて、大学教育の質の保証の徹底を図ってまいります。

 また、大学における抜本的な教育改革の支援、世界の知が集積する魅力的な拠点の構築、医師の地域偏在の解消等も踏まえた医学、歯学等の教育の質の充実、法科大学院の改善の加速等に取り組みます。さらに、国立大学法人運営費交付金や私学助成等、基盤的経費の充実等により、大学の改革や機能強化の支援に努めてまいります。

 社会の光ともいうべき子供の生命身体は、周囲の大人たちがしっかりと守らなければなりません。しかし、残念ながら、学校でのいじめを背景とする自殺や学校の管理下での事故、災害等が起こり、学校や教育委員会が迅速、適切な対応ができていない事案があることも事実です。文部科学省では、「いじめ、学校安全等に関する総合的な取組方針」を九月に取りまとめたところであり、これを踏まえ、学校や教育委員会に対し一層積極的に必要な支援をしてまいります。

 さきの通常国会において成立した被用者年金一元化法を踏まえ、新たな私立学校教職員共済制度としての年金を設けます。

 本年は山中教授のノーベル生理学・医学賞の受賞決定といううれしいニュースがあり、改めて日本の科学技術の水準の高さを示してくれました。

 科学技術は未来への先行投資です。世界がグローバル化し、競争が激化する中で、我が国の競争力を維持強化していくためには、科学技術の振興は極めて重要です。また、科学技術は、新たなイノベーションを生み出すことにより、生活水準の向上や経済成長につながり、我が国だけでなく人類の福祉や幸福の向上に貢献します。このため、科学技術イノベーションの振興を国家戦略として強力に推進してまいります。

 また、科学技術の成果を生活に役立つものにしていくという生活者の目線を持って進めていくことが重要であり、そのような観点から重点化を図ってまいります。

 日本再生戦略に示された重点分野であるライフイノベーションについて、iPS細胞などによる再生医療の実現を重点的かつ長期的に支援するとともに、グリーンイノベーションについて、新たなエネルギー社会の構築や資源制約の克服等のための革新的技術開発等を推進してまいります。

 国際的頭脳循環の中でグローバルに活躍できる若手研究人材や、次代を担う子供たちの育成を進めてまいります。

 研究者がその実力を遺憾なく発揮できるよう、基礎研究の強化、研究開発法人がその成果を最大化するための制度改革、次世代スーパーコンピューター「京」の共用、国際的な水準の研究拠点の形成等の研究環境の整備を着実に進めてまいります。また、研究開発の成果の実用化を阻害する死の谷を克服する産学官連携体制の構築を進めてまいります。

 人類全体のフロンティアである海洋については、海底地震・津波観測網の整備等の震災対応を図るとともに、海洋資源の開拓等を進めてまいります。また、宇宙については、国民に夢を与える「はやぶさ2」等の宇宙科学や宇宙探査、国際宇宙ステーション計画等を着実に進めてまいります。

 原子力の研究開発、特に「もんじゅ」については、革新的エネルギー・環境戦略に基づき、高速増殖炉開発の成果の取りまとめや廃棄物の低減等のための研究を行うこととし、このための研究計画を策定してまいります。

 文化とスポーツは人々に喜びと感動、安らぎと活力をもたらし、人間が人間らしく生きることを実感させてくれるものであり、今後とも積極的に推進してまいります。

 我が国にある文化芸術や多くの文化財は極めて大切な資源です。今こそ文化芸術を国家戦略として位置づけ振興していくことが必要であり、文化芸術が有する人々を引きつける魅力、それらの創造や継承を担う人材の育成を進めてまいります。

 ことしのロンドン・オリンピック・パラリンピックでの日本選手の活躍は、震災後の我が国に勇気と希望を与えてくれました。昨年八月に施行されたスポーツ基本法に基づき、本年三月にはスポーツ基本計画を策定したところであり、今後ともスポーツ立国の実現を目指した施策を積極的に進めてまいります。また、二〇二〇年の夏季オリンピック・パラリンピックの招致に向け、外務省等とも連携し、政府全体で積極的に支援してまいります。

 冒頭申し上げましたように、我が国にはさまざまな課題が山積しております。困難な時代にこそ、大局的に先を見据えながら、目前の課題を着実に実行していかなければなりません。この国の将来をつくり、国家百年の計を担う文部科学省の全責任を担う者として、生活者としての目線を念頭に置きつつ、現場第一主義の立場を常に貫き、諸課題の解決に全力で取り組む考えです。

 引き続き、関係各位の御指導と御鞭撻をいただきますよう心からお願い申し上げます。

 ありがとうございました。(拍手)

川内委員長 次に、笠文部科学副大臣。

笠副大臣 おはようございます。

 このたび、文部科学副大臣を拝命いたしました笠浩史でございます。

 副大臣として田中眞紀子大臣をしっかりとお支えしながら、東日本大震災からの復旧復興はもちろんですけれども、将来の日本を支える人材を育てるための基盤である教育を振興するとともに、国家戦略としてスポーツに関する施策を総合的かつ計画的に進めてまいりたいと思います。

 今後とも、委員長を初め委員の皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。(拍手)

川内委員長 次に、松本文部科学副大臣。

松本副大臣 同じく、副大臣を拝命いたしました松本大輔でございます。

 大臣を副大臣として全力でお支えして、東日本大震災からの復旧復興のほか、我が国の成長や、我が国そして世界の直面するさまざまな課題の解決に資する科学技術の振興に力を尽くすとともに、文化芸術を国家戦略として位置づけ、その振興に全力を尽くしてまいりたいと存じます。

 川内委員長を初め理事、委員の先生方におかれましては、御指導、御鞭撻を賜りますよう心よりお願いを申し上げます。(拍手)

川内委員長 次に、村井文部科学大臣政務官。

村井大臣政務官 文部科学大臣政務官を拝命しました村井宗明です。

 今、多くの子供はいじめや不登校で本当に悩んでいます。そんな子供たちにしっかりと光を与えられるような学校の先生、学校、教育委員会を、しっかりと大臣を支えながらつくっていきたいと思います。

 また、スポーツ立国の実現へ向けて、皆さんと力を合わせて推進をしていきたいと思います。

 委員の皆様、委員長、理事、皆さんに、ぜひ御指導、御鞭撻をいただきたいと思います。

 よろしくお願いします。(拍手)

川内委員長 次に、那谷屋文部科学大臣政務官。

那谷屋大臣政務官 このたび、文部科学大臣政務官を拝命いたしました那谷屋正義でございます。

 大臣政務官として、東日本大震災からの復旧復興を初め、特に、未来への先行投資、経済成長や生活水準の向上に資する科学技術を振興するとともに、国民の心を豊かにする文化芸術の振興に全力を尽くしてまいります。

 今後とも、川内委員長を初め委員の皆様方の一層の御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。(拍手)

川内委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前九時三十九分散会


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