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第16号 平成27年7月8日(水曜日)

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平成二十七年七月八日(水曜日)

    午後零時十分開議

 出席委員

   委員長 福井  照君

   理事 池田 佳隆君 理事 石原 宏高君

   理事 冨岡  勉君 理事 萩生田光一君

   理事 義家 弘介君 理事 郡  和子君

   理事 牧  義夫君 理事 浮島 智子君

      尾身 朝子君    大串 正樹君

      門山 宏哲君    木村 弥生君

      工藤 彰三君    熊田 裕通君

      小林 史明君    櫻田 義孝君

      笹川 博義君    谷川 とむ君

      橋本 英教君    馳   浩君

      船田  元君    古川  康君

      古田 圭一君    三ッ林裕巳君

      宮川 典子君   山本ともひろ君

      菊田真紀子君    後藤 祐一君

      中川 正春君    平野 博文君

      松本 剛明君    坂本祐之輔君

      初鹿 明博君    松田 直久君

      中野 洋昌君    吉田 宣弘君

      大平 喜信君    畑野 君枝君

      照屋 寛徳君

    …………………………………

   国務大臣

   (東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当)       遠藤 利明君

   内閣府副大臣       丹羽 秀樹君

   文部科学大臣政務官

   兼内閣府大臣政務官   山本ともひろ君

   文部科学委員会専門員   行平 克也君

    ―――――――――――――

委員の異動

七月八日

 辞任         補欠選任

  青山 周平君     笹川 博義君

  安藤  裕君     橋本 英教君

  大見  正君     熊田 裕通君

  神山 佐市君     大串 正樹君

  鳩山 邦夫君     木村 弥生君

  前田 一男君     三ッ林裕巳君

  笠  浩史君     後藤 祐一君

  鈴木 義弘君     松田 直久君

  吉川  元君     照屋 寛徳君

同日

 辞任         補欠選任

  大串 正樹君     神山 佐市君

  木村 弥生君     鳩山 邦夫君

  熊田 裕通君     大見  正君

  笹川 博義君     青山 周平君

  橋本 英教君     安藤  裕君

  三ッ林裕巳君     前田 一男君

  後藤 祐一君     笠  浩史君

  松田 直久君     鈴木 義弘君

  照屋 寛徳君     吉川  元君

    ―――――――――――――

六月八日

 教育予算の増額、教育費の保護者負担軽減、教育の無償化、教育条件の改善に関する請願(古川元久君紹介)(第一五六二号)

同月十二日

 学生が安心して使える奨学金に関する請願(塩川鉄也君紹介)(第一七三四号)

 同(畠山和也君紹介)(第一八六七号)

 教育費負担の公私間格差をなくし、子供たちに行き届いた教育を求める私学助成に関する請願(大野敬太郎君紹介)(第一七三五号)

 同(畠山和也君紹介)(第一八六四号)

 教育の無償化を目指して全ての子供たちに行き届いた教育を求めることに関する請願(小松裕君紹介)(第一八一七号)

 専任・専門・正規の学校司書の配置に関する請願(畠山和也君紹介)(第一八六五号)

 私立幼稚園教育の充実と発展に関する請願(郡和子君紹介)(第一八六六号)

同月十六日

 学費の負担軽減、高等教育予算増額を求めることに関する請願(志位和夫君紹介)(第二〇三八号)

 教育費負担の公私間格差をなくし、子供たちに行き届いた教育を求める私学助成に関する請願(郡和子君紹介)(第二〇三九号)

 同(志位和夫君紹介)(第二一四一号)

 教育予算の増額、教育費の無償化、保護者負担軽減、教育条件の改善など行き届いた教育の実現に関する請願(郡和子君紹介)(第二〇四〇号)

 学生が安心して使える奨学金に関する請願(志位和夫君紹介)(第二〇四一号)

同月十七日

 教育費負担の公私間格差をなくし、子供たちに行き届いた教育を求める私学助成に関する請願(志位和夫君紹介)(第二二二〇号)

 同(田嶋要君紹介)(第二三二三号)

 同(島津幸広君紹介)(第二四七四号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第二四七五号)

 同(松木けんこう君紹介)(第二四七六号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第二七一〇号)

 学費負担の大幅軽減と私大助成の増額に関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第二二二一号)

 同(池内さおり君紹介)(第二二二二号)

 同(梅村さえこ君紹介)(第二二二三号)

 同(大平喜信君紹介)(第二二二四号)

 同(笠井亮君紹介)(第二二二五号)

 同(穀田恵二君紹介)(第二二二六号)

 同(斉藤和子君紹介)(第二二二七号)

 同(志位和夫君紹介)(第二二二八号)

 同(清水忠史君紹介)(第二二二九号)

 同(塩川鉄也君紹介)(第二二三〇号)

 同(島津幸広君紹介)(第二二三一号)

 同(田村貴昭君紹介)(第二二三二号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第二二三三号)

 同(畑野君枝君紹介)(第二二三四号)

 同(畠山和也君紹介)(第二二三五号)

 同(藤野保史君紹介)(第二二三六号)

 同(堀内照文君紹介)(第二二三七号)

 同(真島省三君紹介)(第二二三八号)

 同(宮本岳志君紹介)(第二二三九号)

 同(宮本徹君紹介)(第二二四〇号)

 同(本村伸子君紹介)(第二二四一号)

 学生が安心して使える奨学金に関する請願(畠山和也君紹介)(第二二四二号)

 学費の負担軽減、高等教育予算増額を求めることに関する請願(畠山和也君紹介)(第二二四三号)

 学校に正規の現業職員を必ず配置するよう法制化を求めることに関する請願(郡和子君紹介)(第二七一一号)

 三十人以下学級実現と障害児学校に設置基準の策定など行き届いた教育を求めることに関する請願(玉城デニー君紹介)(第二八三三号)

同月十八日

 教育費負担の公私間格差をなくし、子供たちに行き届いた教育を求める私学助成に関する請願(大平喜信君紹介)(第二九四一号)

 同(笠井亮君紹介)(第二九四二号)

 同(田村貴昭君紹介)(第二九四三号)

 同(高橋千鶴子君紹介)(第二九四四号)

 同(武村展英君紹介)(第二九四五号)

 同(本村伸子君紹介)(第二九四六号)

 同(池内さおり君紹介)(第三一四四号)

 同(谷川弥一君紹介)(第三一四五号)

 同(畑野君枝君紹介)(第三二五四号)

 同(原口一博君紹介)(第三二五五号)

 同(山尾志桜里君紹介)(第三二五六号)

 教育予算の増額、教育費の無償化、保護者負担軽減、教育条件の改善に関する請願(田村貴昭君紹介)(第二九四七号)

 専任・専門・正規の学校司書の配置に関する請願(笠井亮君紹介)(第二九四八号)

 給付制奨学金の実現と教育無償化に関する請願(畠山和也君紹介)(第三〇六六号)

 教育無償化を進め給付制奨学金を実現することに関する請願(梅村さえこ君紹介)(第三〇六七号)

 教育の無償化を目指して全ての子供たちに行き届いた教育を求めることに関する請願(井出庸生君紹介)(第三二五七号)

 学校に正規の現業職員を必ず配置するよう法制化を求めることに関する請願(武正公一君紹介)(第三二五八号)

 学生が安心して使える奨学金に関する請願(本村伸子君紹介)(第三二五九号)

は本委員会に付託された。


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     ――――◇―――――

福井委員長 これより会議を開きます。

 この際、遠藤東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣、丹羽内閣府副大臣及び山本内閣府大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。遠藤東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣。

遠藤国務大臣 我が国で開催する二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を担当する国務大臣として、一言御挨拶を申し上げます。

 「トーキョー」、一昨年九月、ブエノスアイレスで開催された国際オリンピック委員会総会において会場に響き渡ったジャック・ロゲ前会長の言葉に、現地の日本代表団はもとより、早朝から日本国内も歓喜したあの感動から、早いもので二年近い月日が過ぎました。

 私自身も現地で立ち会い、日本に大きな夢と希望をもたらす悲願がかなった瞬間を目の当たりにした感動を、昨日のことのように覚えております。この二〇二〇年の東京大会に専任の国務大臣として携わることができるのは、この上ない喜びと感じております。

 一九六四年の東京大会は、敗戦から立ち上がった日本にとって、さん然と輝く希望のともしびとなりました。国民は、ブルーインパルスが東京の空に描いた五輪の輪に自信を感じ、以後の目覚ましい経済成長の糧としたのです。以来半世紀の間、日本社会には幾多の困難がありましたが、私たちは、ここで得た自信と勇気を一助に乗り越えることができたと考えております。今回、五十六年ぶりに開く二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催は、スポーツの振興と国際貢献、国際親善、共生社会の実現、国際平和の寄与にとって極めて意義深いものであるとともに、日本が聖火の火に再び自信を感じ、元気な次世代をつくり上げていくための出発点として、国民に夢と希望を与えるものです。

 私は、オリンピック日本選手団のメダル獲得数が荒川静香選手の金メダル一個にとどまったトリノ大会に危機感を持ち、日本でもスポーツに対する国家的な戦略、支援が必要との思いを強く持つようになりました。こうした思いを多くの方々と共有しつつ、超党派による議論を経て、全会一致でスポーツ基本法が制定されました。このような国会の取り組みは、大会を東京で開催することができるようになった大きな要因の一つであると考えております。

 来年八月から、リオデジャネイロでオリンピック・パラリンピック大会が開催されます。大会終了後には、次の開催地である東京に国内外の目が一層向けられることも予想されます。二〇二〇年東京大会に向けて準備を加速しなければなりません。

 かねてから、大会成功の条件は三つあると考えています。まず、日本の選手がベストを尽くしてメダルをとり、国民を感動の渦に巻き込むこと。次に、サイバー空間を含むセキュリティー、安心、安全の確保、観客の輸送などを含め、大会運営が成功すること。そして、大会後にさまざまな分野で次世代に誇れる遺産、レガシーを残すことです。

 そのためにも、リオデジャネイロ大会開催までのこの一年が極めて重要な意味を持つと考えます。このため、関係大臣などと連携し、以下の施策について全力で取り組んでまいります。

 今回の東京大会の大きな目的の一つは、東日本大震災の被災地が復興しつつある姿を世界に発信することだと考えます。震災では、世界の百六十三カ国・地域と四十三の国際機関から温かい支援の申し出をいただきました。被災地が元気になった姿を世界にお見せするのは、支援に対する御恩返しでもあります。私自身も、東北の出身者として、被災地を駆け抜ける聖火リレーや、今後決定される追加種目の被災地での試合の開催、スポーツイベントの実施などについて、被災地の方々の声を十分に伺いながら取り組んでまいります。

 東京大会においては、オリンピックとパラリンピックの一体的な盛り上がりが必要不可欠です。同一都市として初めて二回目の開催となるパラリンピックが、これまでにない最高の環境を整え、世界じゅうの障害者に夢を与えることができる大会となるよう、全力を挙げて準備を進めてまいります。

 パラリンピックの選手たちがみずからの障害と向き合いながら無限の可能性に挑戦する姿は、人々に大きな夢と感動、勇気を与えてくれます。前回東京大会から五十余年、当時に比べ、関心は高まりつつあるものの、認知度をより一層向上させるため、障害者スポーツのさらなる普及に取り組んでまいります。

 パラリンピックの開催は、障害者や高齢者にとどまらず、全ての人々にとって、安全で快適に移動できるユニバーサルデザインの考えに基づいた街づくりにつながります。障害の有無にかかわらず、誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う心のバリアフリーを進めることにより、共生社会の実現につながると認識しており、最重要課題の一つとして取り組む所存です。

 私は今回の大会を、単に東京オリンピック・パラリンピックとするのではなく、日本オリンピック・パラリンピックと位置づけたいと考えます。安倍内閣は元気で豊かな地方の創生を成長戦略の重要柱と位置づけており、東京大会はその起爆剤としても絶好のチャンスです。政府は二〇二〇年を重要な通過点とし、その先には、外国人旅行者が三千万人も訪れるような、世界に誇る魅力あふれる国づくりを目指しています。大会運営の随所に日本各地のよさに触れられるような工夫を取り入れ、日本オリンピック・パラリンピックを演出したいと考えています。

 二〇二〇年に向け、スポーツの持つ無限の力を一層強化し、日本を元気にしていきます。全国津々浦々にまで大会の効果を実感できるよう、全国の自治体と参加国・地域との人的、経済的、文化的な相互交流を図るとともに、スポーツ立国、グローバル化の推進、地域の活性化、観光振興等に資する観点も加味し、ホストシティ・タウン構想を積極的に推進します。

 テロ対策やサイバーセキュリティー、防災などの安全、安心対策も、大会成功のための大切な鍵です。昨今、先進国の主要都市を狙ったテロ事件も目立っており、多くの観客が世界から集う今回の大会には、重層的で徹底した対策が不可欠です。また、観客の円滑な輸送、外国人旅行客の受け入れ、選手、観客の暑さ対策、水素社会等日本の技術の発信、持続可能性への配慮等を推進することも大切な要素です。このため、関係者と連携して準備を着実に進めてまいります。

 本年六月のIOC理事会で、自転車競技、サッカーを除く二十六競技の競技会場が了承されました。今後実施される競技会場の整備については、アスリートファーストの精神に立つことはもとより、バリアフリー化の円滑な実施やセキュリティー面からの万全な対策も必要であり、関係大臣や関係地方公共団体等と十分に連携し、進捗管理に配慮してまいります。

 特に、新国立競技場の整備については、二〇一九年春の確実な完成を目指す必要があります。私としては、当面は開催都市である東京都と国の調整に全力で取り組んでまいります。

 東京大会を日本や世界全体に対して長く人々の記憶に残る大会として成功させるためには、スポーツのイベントとして成功させるだけではなく、共生社会の実現、スポーツや健康、文化などのさまざまな分野で成果を残すことが必要と考えており、そのために、国レベルの検討を進めてまいります。

 二〇二〇年東京大会を成功させるためにも、その前年に開催されるラグビーワールドカップ二〇一九の確実な成功は大きな課題です。このため、文部科学大臣など関係大臣と連携し、セキュリティー対策や復興・地域活性化、観客の輸送、外国人旅行客の受け入れ、バリアフリー等について、所要の準備、検討を進めてまいります。

 以上の事項を着実に推進し、東京大会の波及効果を日本全国に及ぼすことができるよう、関係大臣の協力を得て、オールジャパンで大会の円滑な準備及び運営に関する施策を総合的かつ集中的に推進してまいります。また、東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部において、基本方針の案を作成し、基本方針の実施の推進、大会の円滑な準備及び運営に関する施策で重要なものの企画及び立案並びに総合調整を図ってまいります。

 二〇一二年ロンドン・オリンピック後に銀座で行われた日本選手代表団によるメダルパレードには、五十万人とも言われる大観衆が沿道に詰めかけました。大会における日本人選手の活躍は、日本に大きな一体感と勇気、誇りを与えたのです。沿道を埋めた人々も参加した選手も、すばらしい笑顔と躍動感に包まれていました。

 オリンピック・パラリンピックは、それぞれスポーツの大会としてとうとい価値を有するものです。次回の大会後には、オリンピアンとパラリンピアンが一体となって参加するパレードが実現すれば、感動と喜びがさらに深まるのではないかと考えます。また、こうしたことが共生社会の実現にも資するものとの認識のもと、各般の施策に取り組んでまいります。

 精力善用、自他共栄。日本人初のIOC委員を務め、講道館柔道の創始者であります嘉納治五郎師範の言葉です。これは、何事をするにも、その目的を達するために精神の力と身体の力とを最も有効に働かすとともに、自分だけではなく他人とともに生き栄えるために、互いに信頼し、助け合う精神を示していると私は理解しています。

 私は、この精神を胸に、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会が大成功をおさめられるよう、着実に諸課題に取り組んでまいりたいと考えております。

 委員長、理事、委員の皆様方の御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

福井委員長 次に、丹羽内閣府副大臣。

丹羽副大臣 内閣府副大臣兼文部科学副大臣の丹羽秀樹でございます。

 副大臣として大臣をよく補佐し、東日本大震災からの復旧復興のほか、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な準備及び運営に関する施策の総合的かつ集中的な推進に全力を尽くしてまいります。

 今後とも、福井委員長を初め、委員の皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。(拍手)

福井委員長 次に、山本内閣府大臣政務官。

山本大臣政務官 内閣府大臣政務官兼文部科学大臣政務官兼復興大臣政務官の衆議院議員の山本ともひろです。

 私は、大臣政務官として、科学技術の振興、スポーツの振興、東日本大震災からの復旧復興に努めるとともに、遠藤大臣を丹羽副大臣とともにお支えをし、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に向け、諸課題に全力で取り組んでまいりたいと思います。

 委員長を初め、理事、委員の先生方におかれましては、引き続きの御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

福井委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午後零時二十四分散会


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