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平成二十三年六月十五日提出質問第二四七号
普天間飛行場の代替施設誘致計画「国頭村安波案」に関する質問主意書
提出者 照屋寛徳
普天間飛行場の代替施設誘致計画「国頭村安波案」に関する質問主意書
沖縄県国頭村安波区において、にわかに普天間飛行場の代替施設誘致計画「国頭村安波案」(以下、「安波案」という)が浮上し、地域を混乱に陥れている。「安波案」とは、去る五月十七日に国民新党の下地幹郎幹事長が、松本外務大臣に示した案を指すものである。
私は、「安波案」には明確に反対である。実現可能性もないものと思う。なぜ、今の時期に「安波案」が急浮上するのか、理解に苦しむ。そのうえで、安波区を含む国頭村の振興は、軍事基地受け入れとリンクさせずに、国の責任の下で行うべきと考える。
以下、質問する。
今日現在、防衛省は係る計画、すなわち「安波案」の存在を承知しているか。承知しているのであれば、五月十九日以降、今日までの間に、安波区側もしくは「安波案」推進派の人々から防衛省に対し、同案に関する何らかの要請等があったか、明らかにされたい。
二 北澤防衛大臣は「安波案」に関し、去る五月十八日の参議院決算委員会において「行政(国頭村)の長が反対し、承認がない案をとやかく論評しない」旨、答弁している。一方で、同案推進派ら区民総会における説明者側の発言として「辺野古案が消えていないので表向きは言及できないが、(北澤)防衛大臣は安波案を高く評価している」との報道がある。
「安波案」に対する防衛省の評価を示したうえで、北澤防衛大臣は「安波案」を高く評価しているのか、それとも説明者側が北澤防衛大臣の名を勝手に僭称しているのか、見解を示されたい。
三 今後、安波区の代表者らから「安波案」に関する何らかの計画が提起された場合、政府として検討する考えはあるか、また、近々に開催予定の日米安全保障協議委員会(いわゆる2プラス2)で正式議題にするつもりか、態度を明らかにされたい。
右質問する。