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昭和二十四年十一月二十五日提出質問第七七号
專門別高等学校廃止に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十四年十一月二十五日
提出者 浦口鉄男
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
專門別高等学校廃止に関する質問主意書
最近全国一律に、專門別高等学校が廃止されて、普通高等学校一本建に移行されるやに聞くが、左の事項につき政府の真意をただしたい。
一 大学まで進学し得る智能と境遇にある者が、果して幾何あるかと思惟される現実よりして、高等学校においてこそ、その專門的職業的学問と実際を充分に收得せしむべきものと確信する。普通高等学校に專門課の設置では不充分である。專門大学への進学の準備としての必要性もまた同様である。かかる意味合いで專門別高等学校を一率に廃止することは腑に落ちない。
一 全国商業高等学校長会議並びに東京都の專門別高等学校会議にても、反対の意向が強いときくが、政府は、その世論を調査したることがあるか。ありとすればそれに対する処置如何。
一 北海道教育委員会に対して、同地方民事部から、普通高等学校一本建案についての勧告があつたようにきくが、その事実如何。
一 若し、右案の実現が確定的として、それは民事部の意向によるか、教育委員会案か、それとも政府の指示によるか、そのいずれにあるかを明確にされたい。
一 その場合においても、普通高等学校と專門別高等学校との、地域的配置状況を勘案して、最後的決定をすべきで、一率的措置は不合理と思うが如何。
右質問する。