質問本文情報
昭和二十五年三月九日提出質問第八一号
教員としての不適格性の認定に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十五年三月九日
提出者 今野武雄
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
教員としての不適格性の認定に関する質問主意書
東京都墨田区小梅小学校五年二組担任の小林教官は、この度の東京都の教員整理にあたり、「学級しんぶん」の指導が適当でないことを最大の理由に教員として不適格と認定され、かく首された。その具体的事例としては、「学級しんぶん」第四号に「シールス軍来訪」と「赤い羽根募金始る」の記事に並んで掲載された次の記事があげられている。
中華人民共和国が生れた
主席に毛沢東氏
九月三十日五千年もの長い歴史をもつているおとなりの中国に新しい国、人民共和国が生れました。
主席は毛沢東(マオ・ツオートン)
みやこはペキン(もとのペイピン)地図をごらんなさい。
二 政府は、ソヴエト連邦、中華人民共和国についての事実を教授することは適当であると考えるか、不適当であると考えるか。
三 政府は、ソヴエト連邦、中華人民共和国その他について肯定的に論評することは、不適当であると考えるか。
四 政府は、ソヴエト連邦、中華人民共和国その他について否定的に論評することは、適当であると考えるか。
右質問する。