質問本文情報
昭和二十五年三月二十九日提出質問第一〇六号
労務用物資の配給価格に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十五年三月二十九日
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
労務用物資の配給価格に関する質問主意書
北海道夕張、美唄の炭鉱では、一月に上衣一着を三三〇円で配給された。又作業衣をこの二月末から三月にかけて、上衣下衣ともに五四〇円という価格で配給している。
地下足袋についても昨年末一九五円であつたものが、最近では二五八円という値段で配給され、作業衣、地下足袋、軍手等いずれも配給価格よりも街の市価の方が安くなつているため、労務用物資の配給がなんら労働者の利益にならないばかりか、逆に極端な低賃金のため非常な負担となつている。
労務用物資の配給価格を何故引き上げたか。引上前の価格と引上後の価格如何。少くとも市価よりも安く配給しなければ労務用物資として配給する値打ちはないが、この点政府はどう対処するか。
右質問する。