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昭和二十五年四月七日提出質問第一二二号
旅客列車改善に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十五年四月七日
提出者 高田弥市
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
旅客列車改善に関する質問主意書
現在の日本はあらゆる面において未開発の東北、北海道の開発に重点を置かなければならないと思うが、一例をあげると旅客列車の差別待遇はかかる見地を無視するもはなはだしい。もちろん観光的見地や採算的見地から多少の差別はやむを得ないが、東海道線と東北本線、常磐線との旅客列車は、同じ主要路線でありながら、その列車裝備の差別はなはだしく後者には老朽破損の列車のみ配置されている現状で、同一運賃のもとに遠く北海道の端に至る旅行において、列車発着数の不足による混乱に加えて、特に列車裝備の貧弱によるその差別待遇は、旅客全般の認めるところであり、大いに不満の声を聞くところである。
政府においては、先般の運賃値上げと同時に旅客へのサービス、列車の増発、ダイヤの改正はもちろんのこと、主要路線、特に東北、北海道方面の旅客列車に良好なる裝備の客車を多数配置転換すべきであると思うが政府の見解如何。
右質問する。