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昭和二十五年七月十九日提出
質問第二六号

 国警予備隊と共産軍に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和二十五年七月十九日

提出者  (注)田甚太(注)

          衆議院議長 (注)原喜重(注) 殿




国警予備隊と共産軍に関する質問主意書


 吉田首相は、十八日の参議院本会議で奧むめお氏の警察力増強等に関する質問に対し「このたび警察力を増強したのは朝鮮問題等にかんがみ、いつ共産軍が日本国を侵し、治安を乱し、人心にどのような影響を與えるかわからないという不安があつたので、この問題に備えるため警察力を増強したものである。決して彈圧政策のためにしたものでない。」と答弁したそうだが事実であるか。
 事実であるとすれば、「いつ共産軍が日本国土を侵し云々。」といつているが、そんなに共産軍侵略の危險性があるのか。その共産軍とは日本国内におるのか。外国人が共産軍の名において侵入して来るのか。共産軍は何処におるのか。具体的に共産軍とはいかなるものであるのか。
 ソ連、中国、朝鮮の場合は、ともに他国から攻め入つて来たものでなく、国内において政治、経済、内治、外交に関する意見の相違より政争の激化した内戰の型をとつて武力衝突になつているのではないか。
 吉田首相は、このような口実の下に、内政上の失敗より日本国内において、吉田施政では生活できないので、人民生活の安定のために、陳情、請願、あるいは合法的に行動せんとする人民の生活権防衞のための諸行為を圧殺する常備武裝隊をでつち上げようとしているのではないか。このような結果は、内地においては階級対立の激化となり、国外においては日本を信用せず敵視する国家群を日本の周辺に作る結果とならないか。政府の見解如何。

 右質問する。





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