質問本文情報
昭和二十五年十二月二日提出質問第一六四号
日発の不正事件に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十五年十二月二日
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
日発の不正事件に関する質問主意書
一 日発に対する不正事件が、関係筋から調査を提起されて、衆議院の考査委員会が調査を開始されたと伝えられたが、このことは事実か。何故政府が自発的に取り上げないで、関係筋の示さに基かねばならなかつたのか。
二 これは、国民の大きな疑惑を呼んだ事件であるから、政府においてこの事件の真相を発表されたい。 関係筋の示さは真実性がなかつたのか如何。
三 この事件について、田中※(注)玄氏は、日発から一、〇九三万円を電源防衞対策費としてもらつたといつているが、このことを調査したか。調査の結果はどうであつたか。
四 この事件の調査に当つた竹内※(注)※(注)氏は、三浦義一氏を取り調べたという理由で、大阪特審局に転勤させられたというが、事実か。転勤はいかなる理由に基くか。又その時期はいつか。
五 三浦氏は、日発副総裁の桜井氏と関係が深く、日発使用のセメント、電動機の購入に強力な発言権を有すると伝えられている。さらに、桜井、大西両氏の辞職について三浦氏が口入れをし、三浦氏が両氏の辞表をもつて後任総裁問題を吉田首相と交渉したと伝えられている。かかる三浦氏の行動は事実かどうか。
この事件に、三浦氏はなぜこんなにタツチする理由があるのか。
右質問する。