質問本文情報
昭和二十六年五月二十三日提出質問第七七号
国立大学進学適性検査に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十六年五月二十三日
提出者 並木芳雄
衆議院議長 林 讓治 殿
国立大学進学適性検査に関する質問主意書
一 毎年行われている国立大学進学適性検査については、こう間いろいろ非難の声が出ているので、政府としても、すでにこれが対策について検討していると思うが、政府としては、いかなる欠点が生じていると考えているか明らかにして欲しい。
二 適性検査は、学校における学科の学習と平行していないという声に対しての所見如何。学習と平行していないために、学科の成績と歩調を一にしないうらみがある。この点如何。
三 熟慮熟考型の生徒には、良い成績をとることができないように思われるが如何。適性検査の問題は、どのようにして作成されるのか。
四 政府は、適性検査に対して模擬試験などによる練習をしてもむだであるとの意見を有するようであるが、実際には、これに対応する準備、練習の影響が大きいとのことであるが、実情はどうなつているか。
五 昭和二十六年度の入学試験において、適性検査の成績によつて整理した入学志願者の志望大学別人数を知りたい。全国一率に行うことは、時間と手数と費用の濫費になると思うので、各々の学校で志望者全部について、それぞれ独自の適性検査に相当するものを行つて、第一次整理をしたらどうであるか。
六 適性検査は、存続するつもりであるかどうか。
右質問する。