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昭和二十七年二月十二日提出
質問第一四号

 不良住宅改良に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和二十七年二月十二日

提出者  天野公義

          衆議院議長 林 讓治 殿




不良住宅改良に関する質問主意書


 戰前不良住宅改良法によりいわゆる不良住宅の改良が行われ、多大の成果を收めていたが、戰後住宅不足のためこの事業は停止状態にあつた。近時住宅の復活、人心の安定を得て来るとこの種の不良住宅は單に住宅のみの問題でなく、社会、衛生、教育等々あらゆる場面において惡影響をもたらすものであることが認められるに至つた。特に東京都荒川区三河島八丁目に存する不良住宅地区などは人間の住む住宅の標準には到底及ばぬものでもあり、地元よりもこの住宅改良に対する強い希望が表明せられるに至つた。
 政府は、かかる不良住宅を人道上、社会上、教育上の観点より一日も早く改良する必要があると思うが、これに関する政府の考え及び将来の方針如何。

 右質問する。





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