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昭和五十三年十月十一日提出
質問第七号

 千歳空港の国際化に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和五十三年十月十一日

提出者  斎藤 実

          衆議院議長 保利 茂 殿




千歳空港の国際化に関する質問主意書


 近年、北海道において北方圏諸地域を始め諸外国との経済・文化などの交流が活発化し、北海道民の海外渡航も昭和五十二年には六万六千人と年々増加の一途をたどつている。
 しかしながら、東京以北に国際空港がないことから、道民が海外旅行する場合、東京往復の旅費など一人当たり七万円も負担増となり、経済的、時間的な負担、不便が多く、他府県に比べ、海外交流促進の大きな障害となつている。
 また、今年から本格的なチャーター便のITC(包括旅行チャーター)導入を目前にして、既存の大都市空港の代替地として地方空港が脚光を浴びてきている。中でも北海道の主要空港である千歳空港は、昭和四十七年の冬期札幌オリンピックにおいて、十六便余の臨時国際便を受け入れた実績空港である。
 こうした観点から、千歳空港の国際空港化の見通しに関連して次の事項について質問する。

一 最近の新聞・報道によると、千歳空港など数カ所が国際定期空港の候補地にあがつているようであるが、千歳空港に国際航空路線を導入する考えはあるか。基本的な態度を明らかにされたい。
二 千歳空港は、国際民間航空条約の中で、名古屋空港と同様の代替空港であるにもかかわらず、出入国管理空港の指定のみで関税法に基づく税関空港の指定がなされていないために、国際便の直接入港が出来ないのが現状である。従つて、実質的な国際空港としての役割を果たせるよう税関空港の指定を早急にすべきであると考えるがどうか。
三 千歳飛行場の検疫体制の整備に対して、今後どのような方針を持つているのか。
  また、検疫法に基づく検疫飛行場の指定の見通しはどうか。
  植物防疫法に基づく植物防疫飛行場の指定の見通しはどうか
  家畜伝染病予防法に基づく動物検疫飛行場の指定の見通しはどうか。
四 昨今の海外旅行者の増加により、北回り国際線は一日約二十便が北海道上空を通過しており、また、北海道からの海外渡航者の主要渡航先は、半数が北米、欧州、東欧諸国となつている。こうした現状から、千歳空港を国際定期航空路の寄航地として開設することが妥当であると思うが、これについての考え方を示されたい。
  また、日米航空協定など、各国の航空協定に対して提案する考えはないか。
五 これまで千歳空港については、月二〜三回のチャーター便が運行されてきたが、今後、本格的なチャーター便(ITC)時代を迎えて大都市空港(成田、羽田、大阪)の燃料不足、発着便制限等々の理由から、既存国際空港の使用が限られ、地方空港が利用されるものと予想するが、そのためには受け入れ側である千歳飛行場の使用枠拡大が必要となると思うが、その対応策(航空管制業務・空港施設等の安全対策)はどうか。
  また、先(昭和五十三年二月二十八日)に金丸防衛庁長官が「週二〜三便ならば協力したい」と発言しているが、どの程度の増便を考えているのか、取り扱い方針を明らかにされたい。

 右質問する。





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