質問本文情報
昭和五十四年四月二十七日提出質問第二六号
堺市における都市下水路事業の推進に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和五十四年四月二十七日
提出者 荒木 宏
衆議院議長 ※(注)尾弘吉 殿
堺市における都市下水路事業の推進に関する質問主意書
都市近郊への人口の集中が進むなかで、都市基盤の整備、特に下水道の整備の遅れが指摘されている。我が国の下水道普及率はわずか二六%であり、先進諸国に比べてはるかに遅れており、この面では後進国並みと言わざるを得ない状況にある。
主として市街地の雨水排除を目的とする都市下水路については、第四次五ヵ年計画で総事業費二千七百億円の計画が組まれているが、市街化の急速な進展と都市下水路整備の遅れから降雨による家屋の浸水は依然として増え続けている。大阪府堺市における都市下水路事業においても、石池、狭間下水路など各計画区間について工事は計画通り進んでいない。工事の遅れによつて浸水被害がさらに増えていることは、当該地域の浸水指数の大きさからもうかがわれるところである。
そこで右の遅れを取りもどし、早急に当該地域の生活環境を改善するために、自治体の負担を軽減することとあわせて事業費総額の拡大など、政府の財政措置の強化が求められるところである。
よつて次のとおり質問する。
二 地方自治体の負担を軽減するため、都市下水路の補助率を引き上げるべきであると思うがどうか。
三 補助事業についての起債の充当率を公共下水道並みに高め、また単独事業についても公共下水道と同様、起債枠を確保する考えはないか。
なお、起債引き受けに当たつて政府資金の割合を高めるべきだと思うがどうか。
右質問する。