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昭和五十六年三月三十一日提出質問第二三号
幼稚園・保育所の米飯給食に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和五十六年三月三十一日
提出者 小沢貞孝
衆議院議長 福田 一 殿
幼稚園・保育所の米飯給食に関する質問主意書
米の過剰が国家的問題になつている我が国の主食である米は、この気候風土に適し米作りは有史以来の改良につく改良で世界のトップレベルにある。農林水産省のまとめた昭和五十四年度「食料需給表」によると、米の消費量は一人当たり年間七九・八sと八〇sの大台を割り込み、ピーク時昭和三十七年度一一八・三sの2/3に減つている。昭和六十五年度には六〇s台に落ち込むものと想定されている。米の消費拡大は国の総合安全保障の点から考えても、積極的な取組みが必要に思う。
学校給食への米飯給食の実施は確実な消費拡大になり、現在小・中学校の給食への助成金は昭和五十六年度予算(内示)で施設・設備に四一億三、六三九万九、〇〇〇円、米の値引きに一九二億五、八〇〇万円となつている。一般に学校給食の施設や整備は、幾つもの小・中学校及び市町村立の幼稚園や保育所の学校給食を同一の給食施設で供給している場合がほとんどである。従つて園児に対しても米飯給食の補助を実施しても良いのではないだろうか。
全国に幼稚園は一万四、八九三ヵ所、保育所は二万二、〇一四ヵ所である。保護者である父兄からも米飯給食に学校と同じように補助して欲しいとの声は強く、国家百年を考えた時、次代を担う子供達の味覚の重要な形成期に多く米を食べることは、将来の米の消費を考えた上でも必要且つ重要な問題である。
従つて次の事項について質問する。
二 少なくとも昭和五十六年度において文部省、厚生省、農林水産省は幼稚園・保育所の給食状況を把握し、実施のための研究に着手すべきであると考えるがどうか。
右質問する。