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昭和五十七年三月六日提出質問第四号
国鉄自動車部門運営の合理化に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和五十七年三月六日
提出者 小沢貞孝
衆議院議長 福田 一 殿
国鉄自動車部門運営の合理化に関する質問主意書
国鉄全体の経営内容の悪化が叫ばれて久しい。その間色々と内部を合理化し、外部的には運賃値上げ等を行つているにもかかわらず赤字幅は減少せず、逆に赤字増加の傾向をたどつている。
それを国鉄自動車部門についてみると、従業員約九千五百人を擁し、ワンマン化率はいまだ七四パーセントしか進んでいない。
従つて百四十四の全路線中、黒字の営業所は一箇所で、他は全部赤字であり収支係数の平均は一八三とされている。
ちなみに、収支の悪い営業所を例示すれば次のとおりである。
これを国鉄自動車部門全体でみると昭和五十三年度の損益は、二百七十三億円の赤字が計上され、昭和五十四年度は三百八億円、五十五年度決算では更に赤字が増えて、三百三十九億円となつている。また、昭和五十六年度及び五十七年度は、四百億円程度に赤字が増えるものと見通される。
国鉄経営全体からみても国鉄自動車部門の運営を合理化し、赤字を減らすことは、緊急必要事と考えられる。
これは、臨時行政調査会の答申を待つまでもなく自ら経営合理化の一環として対処すべきものと考え、次のとおり質問する。
二 収支係数の悪化している営業所、営業路線中民間自動車等と全面的に競合している二十一路線(一、八一〇キロメートル)及び一部競合している百十二路線(四、八二六キロメートル)は民間に譲渡するか廃止するかして、経営の合理化を図るべきであると思うがどうか。
右質問する。