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昭和六十三年九月二十二日提出
質問第一六号

 生糸価格高騰に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和六十三年九月二十二日

提出者  新村勝雄

          衆議院議長 原 健三郎 殿




生糸価格高騰に関する質問主意書


 生糸、繭価格について次の問に答えられたい。

一 生糸、繭価格が短期間に暴騰しているが、原因は何か。
二 一部買方大手が、仮名、偽名を使用して取引所の建玉制限を無視した買玉をたてているとのことだが、実態調査はされているか。
三 基準糸価格が九千八百円、上限価格が一万六百円(一キログラム当たり)とのことであるが、現在、現物価格が一万五千円と大幅に高くなつている。
  その間、二十九回にわたつて事業団糸が放出されているが、この落札者に実需者以外が、実需者の名を借りて入札、落札しているとのことであるが、実態はどうか。
四 またその間、四月に四回一万千三百俵、五月に二回八千五百俵、六月に三回一万二千五百俵と大量放出を行つて糸価の鎮静化を図つてきた事業団が、七月に二回四千五百俵、八月に一回三千俵、九月(これまで)に一回二千俵と、六月までと放出回数、俵数とも大幅に減少しているが、これは某有力政治家からの圧力等の噂があるがどうか。
  また、放出回数、俵数が減少した理由はなぜか。
五 一元輸入行政下にあつて原材料(繭、生糸)の輸入規制に対し、絹製品等は自由化になつていることが海外からの製品輸入につながり、国内の素材産業(機業地の織屋等)を苦境においやつているようだが、その現状と対策はどうか。
六 また、一元輸入下における中国との輸入数量、価格等、契約進行状況はどうなつているのか。
七 一部買方大手は、数次にわたる事業団糸の放出によつて、近い将来在庫が皆無になり、それが相場の高騰につながるとのことで一部大手商社と結託し、定期市場でも品受けしているとのことであるが、その実態と今後の事業団の対応はどうか。
八 繭についても、史上最高値を更新し、生糸価格に比較して、かなりの高値であるが、原因は何か。
九 国内における繭生産が減少傾向にあるが、それが繭価上昇の原因とするならば、今後養蚕農家に対してどのような指導をしていくのか。
十 一部では、年間生産量が三万トンをきるといわれているが、このままでは国内絹業界の将来がたいへん厳しい状況となり、繭糸課の存在すら問題視されているが、この辺の考え方はどうか。
十一 繭価格が大幅に上昇している現状から、また、今後の絹業者の将来の安定という見地からも、緊急輸入措置が必要と思うが、どのように考えるか。
十二 聞くところによると、一部買方大手は輸入したくても、中国、韓国等も繭不足で輸入できないとして、相場をあおつているが現状はどうか。もし輸入する場合、それは可能であるか。
十三 本年四月から生糸の急騰の際、過去に、取引所及び業界に迷惑をかけた委託者からの受注はしないよう指導したとのことであるが、これは事実か。
十四 事実とすれば、未だにこれらの顧客が生糸、乾繭市場に参入し、多額の利益を得ているとのことであるが、その後の実態調査はなされているか。
十五 また、これら顧客から未だに受注している取引員があるとすれば、これにどう対処していくのか。

 右質問する。





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