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平成二年六月十五日提出
質問第一一号

 東ドイツ国立フンボルト大学附属「森(注)外記念館」存続に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  平成二年六月十五日

提出者  松浦利尚

          衆議院議長 櫻内義雄 殿




東ドイツ国立フンボルト大学附属「森(注)外記念館」存続に関する質問主意書


 東ベルリンの東ドイツ国立フンボルト大学附属の「森(注)外記念館」が、最近の東西両ドイツの統合へ向かう激動の中で、維持運営予算が削減されるなど運営の危機に直面している。
 「森(注)外記念館」は、かつて森(注)外がベルリン留学中に下宿していたアパートに、当時の部屋を再現し、(注)外の遺品や多数の図書を備えており、日独文化交流の象徴のみならず、フンボルト大学の学生などの日本研究の場となっている。ところが、最近において、ドイツの統一が現実のものとなり始める等の事情により事態が変化し、フンボルト大学の予算の中で運営維持されてきた経費が、通貨統合へ向かうあおりを受けて歳出削減の対象とされ、閉館が危惧されている。
 今日、政治的、経済的にも国際化が進展している状況にあり、既に世界のGNPの約一割に達する経済大国となっている我が国においては、多様な面にわたる国際的な交流の積極的な展開が期待されているところであり、文化交流の必要性は益々増大しつつある。更に、経済的繁栄を実現した我が国の文化や歴史に対して、多くの国々からこれまで以上に強い関心が払われている現状にかんがみ、我が国としても文化の面で世界に貢献することが強く要請されている。
 森(注)外は、日独交流のシンボル的存在であり、その足跡が残る記念館の史的価値は高く、日本の近代化を担おうと志して渡欧した先人達の象徴でもあるといえる。また、同館は移転不可能な性格のものであり、是非とも現在地において日本研究の中心として維持していくべきものと考える。
 以上のような状況にかんがみ、日本政府としても、何らかの経済的支援・援助をすべきであると考えるがどうか。

 右質問する。





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