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平成十一年十二月八日提出質問第一一号
東洋医学(漢方医学並びに鍼灸医学等)の重要性に関する質問主意書
提出者 平田米男
東洋医学(漢方医学並びに鍼灸医学等)の重要性に関する質問主意書
近年の医学の発展には目を見張るものがあり、遺伝子レベルの治療法の確立など医療技術の進歩に支えられて、多くの人々に福音をもたらすことになった。
しかしながら、西洋医学中心のわが国の医療がその専門性を追及するあまり、細分化、高度化されることによる弊害も指摘され、その反省の上から、伝統的な東洋医学の人間の体をトータルに捉える視点の重要性が再認識されつつあるのも事実である。
特に近年増加傾向にある慢性疾患や、原因が特定できない疾患、老人性の複合的な原因による疾患、また虚弱体質への効果が見られるとして東洋医学への回帰が急速に進みつつある。
欧米でも同様の傾向は見られ、中国、韓国では行政としての取組が確立していると聞いている。
わが国としても、国民の生命、健康を守る立場から、研究、人材育成、普及のための施策の確立は、緊急を要すると考える。
従って、次の事項について質問する。
二 東洋医学を国民の健康保持と病気治療のためにどう役立てていく考えか。
1 そのために国としてどのような施策をなしてきたか。
2 今後どのように対応していく考えか。
三 国立大学の医学部に東洋医学の学科、講座を新設拡充する必要性があると考えるがどうか。
四 国立の東洋医学研究所の設立が必要と考えるがどうか。
右質問する。