答弁本文情報
昭和二十四年十一月二十五日答弁第四一号
(質問の 四一)
内閣衆甲第一〇八号
昭和二十四年十一月二十五日
内閣総理大臣 吉田 茂
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
衆議院議員※(注)田甚太※(注)君提出用紙配給統制に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員※(注)田甚太※(注)君提出用紙配給統制に関する質問に対する答弁書
一 新聞用紙の生産は、本年度に入り次第に好転してきたので、それに適応する如く五月頃より合理的な割当計画を樹て、すでにその一部は九月より実施しており、更に十二月よりは月二回の四頁建増配を実施することが決定されている。
又、現在二千八百万ポンドの滯貨があるが、これは新聞四十日分の消費量に相当し、円滑なる新聞発行を確保するためには、必しも異常なものとは認め難い。しかしながら、諸般の状勢にかんがみ、一段の増加消費計画実施によるこれが減少について目下関係当局と交渉中である。新聞用紙の生産は今後も上昇する予定であり、政府としては事情の許す限り早期に統制の緩和あるいは撤廃を考慮している。
二 新聞用紙の有効需要は、大体年間三億二千万ポンド以上と推定され、従つて現在の供給量年間二億七千万ポンドからみれば需給は安定しているといえない。
従つて、当分の間配給を統制する必要があり、政府としては無理な消費規正を行つているわけではない。

右答弁する。