答弁本文情報
昭和二十五年十二月八日受領答弁第一三一号
(質問の 一三一)
内閣衆質第一三一号
昭和二十五年十二月八日
内閣総理大臣 吉田 茂
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
衆議院議員風早八十二君提出輸出増大の国民経済に及ぼす影響に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員風早八十二君提出輸出増大の国民経済に及ぼす影響に関する質問に対する答弁書
本年度の貿易状況を見るに、輸出が相当順調に進捗して年度間の見透しは、特需を含めて約九億ドル程度に達するものと考えられる一方、これに見あつて、輸入も順調に進捗しており、本年度として援助輸入を含めて、十一億ドルを越えることが見込まれる状況にある。
以上のように輸出輸入ともに順当な伸長を示しておるのであるが、外国為替特別会計に対する貿易特別会計からの繰入れが、当初予定しておつた五〇〇億円を下廻る見込となつたので、その円資金不足額一〇〇億円を本年度補正予算により、外国為替特別会計に繰入れることとしたのである。
右のごとき貿易規模の拡大は、産業活動の活溌化と雇傭の増大を通じて、国民生活の改善へ寄與するものと考える。
右答弁する。