答弁本文情報
昭和四十年十二月七日受領答弁第四号
(質問の 四)
内閣衆質五〇第四号
昭和四十年十二月七日
内閣総理大臣 佐藤榮作
衆議院議長 ※(注)田 中 殿
衆議院議員茜ヶ久保重光君提出岩本ダム建設に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員茜ヶ久保重光君提出岩本ダム建設に関する質問に対する答弁書
利根川における流域の開発状況ならびに最近の出水状況にかんがみ、今後利根川治水対策の完壁を期するためには、上流部において相当な規模の洪水調節を行なう必要がある。
また、増大する各種用水の需要に対しても新規の水資源開発を行なう必要があると考えられる。
このため、利根川上流部に大規模な貯水容量をもつ多目的ダム群の建設を実施する必要があるので、従来から藤原、矢木沢、下久保等のダムの建設を実施し、あわせて利根川の水文解析、水需給調査等の調査を行なつているが、目下のところ水文資料の収集等の域をでていないので、岩本ダム等については具体的な計画を持つに至つていない。
したがつて、基本構想、水没する家屋、田畑、山林等の予定概数、水没対策の詳細及び着工予定に関しては、現在具体的に説明できる段階にはない。
右答弁する。