答弁本文情報
昭和五十二年十一月十五日受領答弁第一一号
(質問の 一一)
内閣衆質八二第一一号
昭和五十二年十一月十五日
内閣総理大臣 福田赳夫
衆議院議長 保利 茂 殿
衆議院議員有島重武君提出エネルギー政策に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員有島重武君提出エネルギー政策に関する質問に対する答弁書
一について
サンシャイン計画の主要な発電技術としては、太陽熱発電技術、太陽光発電技術、地熱熱水利用発電技術、火山高温岩体発電技術、石炭低カロリーガス化発電技術等があり、西暦二千年を目途に相当量の新エネルギー供給を確保するため、鋭意研究開発を進めているところである。
我が国における波浪の潜在エネルギーの総量については、波の高さ等自然条件が多様なためその試算をすることは非常に困難であるが、一例として昭和四十六年に学識経験者等から成る研究会である新発電方式総合委員会が試算したところによれば、年平均で約十四億キロワットとなつている。これは、沿岸の特定数地点における波高値を基にして、単純化したモデルにより、我が国の外洋に面した沿岸距離約一万三千キロメートルの海岸に打ち寄せるエネルギー量を推計したものである。
サンシャイン計画では、太陽エネルギー、地熱エネルギー、石炭エネルギー及び水素エネルギーを主要対象エネルギーとして研究開発を進めているが、その他の新エネルギー源、例えば海洋温度差、風力、波力、タールサンド、オイルシェール等についてもフィージビリティスタディ等の検討を行つているところである。