答弁本文情報
昭和五十三年六月二十日受領答弁第五三号
内閣衆質八四第五三号
昭和五十三年六月二十日
衆議院議長 保利 茂 殿
衆議院議員加藤万吉君提出米軍ヘリコプターの不時着陸に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員加藤万吉君提出米軍ヘリコプターの不時着陸に関する質問に対する答弁書
一について
御質問のヘリコプターは、患者輸送及び連絡のため横須賀海軍施設からキャンプ座間に飛行していたと承知している。
御質問のヘリコプターの所属部隊、機種及び乗員数は、次のとおりであつたと承知している。
所属部隊 在日米陸軍司令部
機 種 UH1H型ヘリコプター
乗 員 数 二名、ほかに患者八名及び看護婦一名が同乗していた。
なお、乗員の氏名は、承知していない。
不時着陸は、火災警告燈が点滅したので、安全確認のため行われたものと承知しており、不時着陸現場における整備員三名の調査点検においては、火災は生じていなかつたこと及び飛行に支障はなかつたことが確認され、その後、火災警告燈の点滅の原因は同装置の故障であつたことが判明したと承知している。なお、救援の要請は、不時着陸したヘリコプターからキャンプ座間に対し直接行われ、これを受けて在日米陸軍司令部所属のヘリコプターが前記整備員三名を乗せて現場に行つたものと承知している。
本件については、地元の目撃者から茅ヶ崎市役所を通じて横浜防衛施設局にその発生の通報があり、同局はキャンプ座間に照会の上事実を確認したところである。
事前の連絡は、受けていない。
本件については、横浜防衛施設局から在日米陸軍司令部に対し安全確保のための整備点検に万全を期し、同種事件の再発を防止するよう申入れを行つたところである。また、本年四月二十一日、東京都世田谷区で発生した同種事件についても、東京防衛施設局から米軍に対し同様の申入れを行つている。
政府としては、航空機事故の重大性にかんがみ、今後とも随時、米側に対し再発防止と安全確保に万全を期することを求めていく所存である。