衆議院

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昭和五十八年一月十八日受領
答弁第一号
(質問の 一)

  内閣衆質九八第一号
    昭和五十八年一月十八日
内閣総理大臣臨時代理
 国務大臣 齋藤邦吉

         衆議院議長 福田 一 殿

衆議院議員寺前巖君外一名提出政府がすすめつつある農産物輸入の自由化・枠拡大等に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員寺前巖君外一名提出政府がすすめつつある農産物輸入の自由化・枠拡大等に関する質問に対する答弁書



一について

1 我が国の農産物市場は、我が国が世界一の農産物純輸入国であるということからも示されるように、国際的にみて全体としては閉鎖的とは言えないものと考えている。
  また、農産物については、欧米諸国とも一定の輸入制限を行つていることは事実であり、政府は、日米間の話合いにおいても常々このような事実を指摘しているところである。
  日米協議等においては、今後とも、関係国との友好関係に留意しつつ、我が国農業の実情及びこれまでの市場開放措置を相手国側に十分説明し、その理解を得ながら適切に対処していく考えである。

2 米国経済はインフレの鎮静化、金利の大幅な低下等景気回復のための好条件がそろいつつあるが、米国においては財政赤字が金融市場への圧力を高め、景気回復への障害となるおそれがあることは各方面から指摘されている。
  政府としても、米国が経済再建計画の下に本格的な景気回復を達成することが重要であることはあらゆる機会を通じ指摘してきているところである。

二について

1 今回の農産物六品目の輸入制限の緩和措置については、国内農産物の需給動向等を踏まえ、我が国農業の健全な発展と調和のとれた形で行われるよう十分配慮しつつ、決定したところである。

2 たばこ関税の引下げによる国内葉たばこ農家への影響については、輸入価格その他の関税以外の要因によつても変動する外国たばこの小売定価が具体的にどの程度変化するのか、し好性あるいは習慣性の強い商品特性からみて小売定価の変動がどの程度需要の変化として表われるか、国産葉の品質、使用技術等がどのように変化するか等不確定要因が多いので、計数的な予測を行うことは困難である。

3ア 牛肉及びオレンジの市場開放問題については、関係国との友好関係に留意しつつ、品目ごとの需給動向等を踏まえ適切に対処していく考えである。

 イ 牛肉及びオレンジの自由化については、我が国の国内の生産事情等からすれば応じ難い諸問題がある。

 ウ 牛肉及びオレンジの市場開放については、関係国との友好関係に留意しつつ、国内農産物の需給動向等を踏まえ、食料の安定供給の上で重要な役割を果たしている我が国農業の健全な発展と調和のとれた形で行われることが基本的に重要である。
   かかる観点から、今後の日米協議等においては、我が国農業の実情及びこれまでの市場開放措置を相手国側に十分説明し、その理解を得ながら適切に対処していく考えである。

4及び5 政府としては、我が国を取り巻く内外の諸情勢を踏まえ、内にあつては、内需中心の経済成長を達成することが緊要であり、外に対しては、一層の市場開放努力を行い、貿易の拡大均衡に努める必要があると考えている。
  農業と農村は、国民生活にとつて最も基礎的な物資である食料の安定供給を始め、就業や居住の場の提供、国土・自然環境の保全など我が国経済社会の発展と国民生活の安定に重要な役割を果たしている。
  したがつて、農産物の市場開放については、関係国との友好関係に留意しつつ、国内農産物の需給動向等を踏まえ、我が国農業の健全な発展と調和のとれた形で行われることが基本的に重要である。
  日米間の農産物貿易問題についても、このような立場から適切に対処していく考えである。

 右答弁する。


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