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答弁本文情報

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昭和五十九年十二月十八日受領
答弁第三号

  内閣衆質一〇二第三号
    昭和五十九年十二月十八日
内閣総理大臣 中曽根康弘

         衆議院議長 (注)永健司 殿

衆議院議員吉原米治君提出宍道湖・中海淡水化に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員吉原米治君提出宍道湖・中海淡水化に関する質問に対する答弁書



一について

 中海干拓事業における農業用水の必要量については、当該地域において十年に一回程度発生すると見込まれるかんばつを想定し、その際に必要な水を確保することを目標に算定しており、その量は、次のとおりである。

中海干拓事業における農業用水の必要量

二について

 「宍道湖中海淡水湖化に関連する水理水質及び生態の挙動について(中間報告)」に関する質問等については、それらが集約された段階で、「宍道湖中海淡水湖化に伴う水管理及び生態変化に関する研究委員会」に諮りたいと考えている。

三について

 一般に、水深が深い湖においては温度成層が形成されるといわれるが、現在までの調査研究からは、宍道湖のように浅い湖では明瞭な温度成層は生じないものと理解している。

四について

 中浦水門での海水逆流量の観測値は比較的短期間のものであり、正確を期し難いとのことから、T ― p収支計算においては、平均的海水逆流量である境水道逆流量を用いたものであると理解している。

五について

 中海から宍道湖へ流入する場合において中海中央平均塩素イオン濃度を用いたのは、全層が一様な流れとなつていることからであり、中海から境水道へ流出する場合において中海中央上層平均塩素イオン濃度を用いたのは、二層流のうち上層流が主体となつていることからであると理解している。

六について

 大橋川から中海への流入量が変化したとしても、中海全体の流れパターンや定性的な流況は維持されるものと理解している。

七について

 除塩ポンプの増設については、淡水化試行期間中に既設ポンプの能力等の検証を行うとともに近年の中浦閘門の通過船舶数の実態等をも考慮して、適切に対応すべきものと考えている。

 右答弁する。




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