答弁本文情報
昭和六十年五月二十四日受領答弁第三二号
内閣衆質一〇二第三二号
昭和六十年五月二十四日
内閣総理大臣 中曽根康弘
衆議院議長 坂田道太 殿
衆議院議員小沢貞孝君提出カモシカに関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員小沢貞孝君提出カモシカに関する質問に対する答弁書
一について
カモシカの保護及び被害対策については、昭和五十四年八月三十一日、環境庁、文化庁、林野庁で協議の上対処方針を定め、これに基づき食害防除事業の実施、カモシカ保護地域の設定等の施策を進めているところであり、今後ともこの方針に基づき適切に対処してまいりたい。
カモシカの生息の実態については、環境庁が昭和五十二年度から昭和五十三年度にかけて全国調査を行つた結果、その推定頭数を七万五千頭プラスマイナス一万二千頭と把握したところであるが、同庁においては、昭和五十八年度から昭和六十年度にかけて再度全国調査を行つている。また、昭和五十年度から文化庁の国庫補助事業として都府県教育委員会が、各被害地を中心にその生息密度等について順次調査を行つてきている。政府としては、これら調査結果を踏まえて必要な施策を進めているところであり、今後とも適切に対処してまいりたい。
カモシカの研究等のための収容施設の設置等については、従来から、文化庁において長野県大町市等に対し国庫補助金を交付してきているところである。