答弁本文情報
平成三年十月二十二日受領答弁第六号
内閣衆質一二一第六号
平成三年十月二十二日
衆議院議長 櫻内義雄 殿
衆議院議員鈴木喜久子君提出昭和六十二年度、昭和六十三年度の東京都実施の小田急線連続立体交差事業調査報告に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員鈴木喜久子君提出昭和六十二年度、昭和六十三年度の東京都実施の小田急線連続立体交差事業調査報告に関する質問に対する答弁書
一の(1)について
御指摘の調査に係る国庫補助額は、昭和六十二年度は四百万円、昭和六十三年度は四百万円である。
御指摘の調査の内容及び結果について、建設省は、東京都から報告を受けているが、調査報告書という文書の受領はしていない。
御指摘の調査においては、現況、調査対象地区の整備課題と将来目標、構造形式、関連事業計画等について、検討がなされたものと承知している。
このうち、構造形式については、祖師ヶ谷大蔵駅付近から梅ヶ丘駅付近までの区間の中に既に高架化されている部分が存すること及び全体的な事業費や工期等を勘案し、高架構造が望ましいものとされている。ただし、喜多見駅付近から成城学園前駅付近までの区間は、地形的条件により高架構造が難しいため、堀割構造とするとされている。
なお、世田谷代田駅付近から東北沢駅付近までの区間は、今後、更に検討していくこととされている。
御指摘の素案については、十七箇所の踏切すべてが除却できることにより地域分断の解消がなされること、事業費及び工期の点で優れていること等により、高架方式を採用するという東京都の判断に対し、建設省としても了解しているところである。
現在のおおむねの試算では、全体事業費約千九百億円のうち、国庫補助額が約三百三十億円、地方公共団体の負担額が約二百七十億円と想定している。
喜多見駅付近から梅ヶ丘駅付近までの区間については、今後、都市計画の変更がなされた後に、連続立体交差事業に対する国庫補助を行うこととなる。
なお、和泉多摩川駅付近から喜多見駅付近までの区間については、現在、連続立体交差事業を実施中であり、当該事業に対する最近の国庫補助額は、平成二年度は約十一億円、平成三年度は約十一億円である。