第198回国会の開会式は、1月28日 天皇陛下の御臨席のもとに参議院議場において行われました。
衆議院議長は、次の式辞を述べました。
天皇陛下の御臨席を仰ぎ、第百九十八回国会の開会式を行うに当たり、衆議院及び参議院を代表して、式辞を申し述べます。
本年四月三十日に天皇陛下が御退位になり、翌五月一日に皇太子殿下が御即位になります。我々議員一同は、国民とともに、皇位の継承がつつがなく行われることを願ってやみません。
今日、我が国をめぐる内外の諸情勢は誠に厳しく、早急に対処すべき重要問題が山積しております。
我々は、この際、内政、外交の各般にわたり、活発な議論を行いながら、速やかに適切な施策を講じ、国民生活の安定向上を図るとともに、国際社会の一員として、諸外国との相互理解と協力を一層深め、世界の平和と繁栄に寄与していかなければなりません。
ここに、開会式に当たり、我々に課せられた重大な使命に鑑み、日本国憲法の精神を体し、各々最善を尽くしてその任務を遂行し、もって国民の信託に応えようとするものであります。
次に、天皇陛下から次のおことばを賜りました。
本日、第百九十八回国会の開会式に臨み、全国民を代表する皆さんと一堂に会することは、私の深く喜びとするところであります。
国会が、国民生活の安定と向上、世界の平和と繁栄のため、永年にわたり、たゆみない努力を続けていることを、うれしく思います。
ここに、国会が、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、国権の最高機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します。