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令和5年沖縄全戦没者追悼式における細田衆議院議長追悼の辞


細田衆議院議長及び海江田衆議院副議長は、令和5年6月23日に平和祈念公園(沖縄県糸満市摩文仁)で行われた令和5年沖縄全戦没者追悼式に出席し、献花いたしました。

また、細田衆議院議長は、次のとおり追悼の辞を述べました。



令和5年沖縄全戦没者追悼式における衆議院議長追悼の辞


令和五年沖縄全戦没者追悼式が挙行されるに当たり、衆議院を代表して、謹んで追悼の言葉を申し上げます。

ここ沖縄では、先の大戦末期、軍人も、武器を持たない住民も入り乱れた激しい地上戦が繰り広げられました。美しい自然や貴重な文化遺産は灰燼に帰し、熾烈な戦闘や集団自決などにより、国内外の二十万人余りの尊い命が失われました。この平和祈念公園にある「平和の礎」に刻まれたお一人おひとりに、その未来があり、御家族との日常が営まれていたことに思いを致しますと、深い悲しみが胸に迫ってまいります。全ての戦没者の御霊に対し、心より御冥福をお祈りいたしますとともに、御遺族の皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。

戦後七十八年が経過し、沖縄県における戦前生まれの方は人口の約一割と戦争を直接知る世代の方も少なくなりました。その一方で、沖縄戦で犠牲になられた方々の調査は今もなお続いており、平和の礎には、新たに判明した戦没者のお名前が刻まれ続けております。先の大戦での悲惨な地上戦と戦後二十七年間に及ぶ米軍施政下の歴史を経験された沖縄の皆様は、子や孫の世代へと、命の尊さと平和を愛する心を伝え、受け継いでこられました。そして、幾多の困難を乗り越えながら、平和で豊かな沖縄の実現に向け尽力してこられました。ここに、改めて敬意を表します。

沖縄県には、在日米軍専用施設面積の約七割が集中しており、その存在は、我が国の安全のみならず、インド太平洋地域の平和と安定に寄与する一方、県民の皆様の生活に多大な影響を及ぼしております。我々国会議員は、沖縄の皆様の声に如何に応えていくべきか議論を重ね、基地負担軽減の実現に力を尽くしてまいる所存です。

また、世界に目を向けますと、ロシアによるウクライナ侵略が長期化しており、一日も早い平和回復に向け、国際社会が結束して取り組むことが必要です。戦争の惨禍を決して繰り返さないという平和への思いは沖縄の皆様と共にしているところであり、沖縄戦の記憶と記録を次世代、そして世界へと伝え続けていかなければなりません。

結びに、戦没者の御霊の安らかならんことをお祈り申し上げますとともに、御遺族の皆様の御平安と御健勝を祈念して、追悼の言葉といたします。



令和五年六月二十三日

衆議院議長    細田博之


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