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平成十六年十月十二日提出質問第一号
米軍の再編(トランスフォーメーション)と日米安保の事前協議に関する質問主意書
提出者 金田誠一
米軍の再編(トランスフォーメーション)と日米安保の事前協議に関する質問主意書
米国は現在、冷戦終了後の安全保障環境の変化に対応させるため、米軍の再編(トランスフォーメーション)を急速に進めている。
この米軍の再編が我が国の安全保障に直接関わることは、本年九月二一日に開催された日米首脳会談において話題に上った(外務省ホームページ掲載「日米首脳会談の概要」(平成一六年九月二二日))ことからも明らかである。
そこでこの問題に関する政府の対応について以下質問する。
二 この問題に関する日米間の話し合いの経過及び現況について明らかにされたい。
三 米軍の再編に伴い在日米軍基地の移転・撤去・統合が行われる場合について以下の点を明らかにされたい。
1 これは日米安保条約における事前協議の対象となるのか。
2 対象となる場合の米軍再編の規模ないし条件。
3 条約上、この問題に関して日本側からの事前協議の発議は認められるのか。認められないとするのであれば、その理由を明らかにされたい。
4 条約上、この問題に関して日本側からの発議が認められないとするならば、安全保障問題に関する日米間の協議の場(例えば安全保障協議会等)のいずれにおいて、この問題を日本側から取り上げるつもりであるのか。
四 日本政府は、米軍の再編に伴う在日米軍基地の移転・撤去・統合に関して、日米安保条約に基づく事前協議を発議する意思があるのか。仮に発議する意思がないのであれば、その理由を明らかにされたい。
五 この問題は、在日米軍基地の負担に苦しむ地元自治体、特に沖縄県の負担を軽減する絶好の機会と思われる。日本政府としては、在日米軍基地の負担軽減のために米国に何を求めるつもりであるのか。具体的な政府の構想を明らかにされたい。
右質問する。