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平成二十一年五月十一日提出質問第三八五号
社会保険庁が公表した年金記録改ざん件数の正否に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
社会保険庁が公表した年金記録改ざん件数の正否に関する質問主意書
国民の年金記録がずさんに管理されていたいわゆる年金記録漏れ問題に関し、社会保険庁が昨年九月、
@標準報酬引き下げと同日か翌日に厚生年金からの脱退処理が行われている
A標準報酬が五等級以上引き下げられている
B六ヶ月以上さかのぼって記録が変更されている
という三条件(以下、「三条件」という。)全てに当てはまるものが、厚生年金の算定基礎となる標準報酬月額が改ざんされた可能性が高い年金記録であるとし、それは六万九千件に上ると公表した。しかし、本年五月四日付の東京新聞記事(以下、「東京記事」という。)によると、「三条件」全てが該当する六万九千件以外に、「三条件」のうち二条件が当てはまる記録は二十二万件あり、それを加えると、改ざんされた可能性が高い厚生年金記録は二十八万九千件と、社保庁が昨年に公表した六万九千件を大幅に上回るとのことである。更に、一条件が当てはまるもの七十九万二千件を加えると、改ざんされた可能性が濃厚な厚生年金記録は、総計百八万千件にも上るとのことである。右を踏まえ、質問する。
二 「東京記事」で指摘されている件につき、厚労省は気付いていたか。
三 二で、気付いていたのなら、昨年九月の時点で、厚労省として、「三条件」全てを満たすもの六万九千件のみを改ざんされた可能性の高い厚生年金記録として公表したのはなぜか。
四 厚労省として、「三条件」全てを満たすもののみが、改ざんされた可能性の高い厚生年金記録であると認識しているか。それ以外の、一条件、または二条件を満たす記録については、厚労省としてどの様な認識を有しているか。
五 「東京記事」で指摘されている、六万九千件以外の改ざんされた可能性の高い厚生年金記録につき、今後厚労省として何らかの調査を行う考えはあるか。
右質問する。