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答弁本文情報

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平成十八年十月十七日受領
答弁第四三号

  内閣衆質一六五第四三号
  平成十八年十月十七日
内閣総理大臣 安倍晋三

       衆議院議長 河野洋平 殿

衆議院議員内山晃君提出小泉前首相の外遊費用に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員内山晃君提出小泉前首相の外遊費用に関する質問に対する答弁書



一について

 小泉前内閣総理大臣の外国訪問に関する御指摘の「費用」については、その意味するところが必ずしも明確ではなく、また、すべての精算が終了していないため、確たる金額をお答えすることは困難であるが、現時点でお示しできる範囲で、あえて試算したところを申し上げれば、次のとおりである。
 平成十八年六月二十七日から七月一日までのカナダ及び米国訪問 約二億五千二百万円
 平成十八年七月十一日から十五日までのイスラエル、パレスチナ自治区及びヨルダン訪問並びに七月十五日から十七日までのロシア・サンクトペテルブルグでの主要国首脳会議(G8サミット)出席 約二億六千八百万円
 平成十八年八月十日から十一日までのモンゴル訪問 約九千八百万円
 平成十八年八月二十八日から三十日までのカザフスタン及びウズベキスタン訪問 約一億九千七百万円
 平成十八年九月七日から十一日までのフィンランド訪問及び同国ヘルシンキでのアジア欧州会合(ASEM)首脳会合出席に要した費用については、大部分が精算中のため、現時点でお答えすることは困難である。
 小泉前内閣総理大臣の外国訪問については、国際情勢や過去の訪問実績等を踏まえながら戦略的に実施されており、我が国の安全と繁栄の維持・強化、二国間関係の発展、国際社会の平和と繁栄の確保など、我が国の国益に資する成果を挙げていると考えている。
 個々の外交成果について申し上げれば、カナダ訪問においては、首脳会談において、二国間関係の強化、国連における協力等について、意見交換を行った。米国訪問においては、首脳会談において、日米関係の一層の強化を期して「新世紀の日米同盟」と題する共同文書が発表された。
 イスラエル、パレスチナ自治区訪問においては、首脳会談において、中東和平の実現に向け働きかけを行い、そのための中長期的な取組として「平和と繁栄の回廊」構想を表明した。ヨルダン訪問においては、首脳会談において、二国間関係の強化、中東和平に関する我が国の取組について、意見交換を行った。サンクトペテルブルグにおけるG8サミットでは、エネルギー安全保障、教育、感染症、貿易、北朝鮮のミサイル発射、核開発問題及び拉致問題、中東情勢等について、G8首脳間で率直な意見交換を行った。
 モンゴル訪問においては、首脳会談において、二国間関係の強化、北朝鮮を含む地域情勢や国際社会の課題について、意見交換を行った。
 カザフスタン及びウズベキスタン訪問においては、首脳会談において、二国間関係の強化、地域協力及び北朝鮮、安保理改革等の国際情勢について、意見交換を行った。また、カザフスタンでの首脳会談においては、共同声明に署名したほか、エネルギー分野を始めとする協力について、意見交換を行った。ウズベキスタンでの首脳会談においては、同国の民主化、市場経済化に向けた努力を引き続き支援すること及び両国間の協力関係の強化について、意見交換を行った。
 フィンランド訪問においては、首脳会談において、フィンランドとの友好協力関係の一層の促進について、意見交換を行った。同国におけるASEM首脳会合においては、様々な分野におけるアジアと欧州との関係強化について議論を行い、議長声明のほか、ASEMの将来に関する宣言及び気候変動に関する宣言が発出された。また、我が国は、拉致問題を含む北朝鮮に係る諸懸案の早期解決に向けた各国の協力を要請し、広い支持を集めた。



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