質問本文情報
昭和二十四年十二月二十日提出質問第一〇号
農業改良普及事業に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十四年十二月二十日
提出者 木村 榮
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
農業改良普及事業に関する質問主意書
食糧の確保と農家経済の安定確立は、現下の食糧事情及び農村事情から極めて重要なことである。そこでこれが実現のために益々新知識を導入し、優秀技術を普及徹底せしめることの重要なことは多言を要しない。昨年度より実施されている農業改良普及事業は、この趣旨に副う最大の事業であると確信する。
しかしながら、農業改良事業も施行以来ようやく一年、その功罪を論ずることは尚早の感はあるとしても、実際問題として、現況はこの適切なる事業もその機能を充分に発揮することができない実情にあつて、農家の期待に反することを痛感せざるを得ない。
ここにおいて、なお一層の効果を上げるために、左記の項目は、是非必要な措置と思うが、政府の所見を質したい。
二 地区農業改良委員会に対し、国費助成をする考えがあるかどうか。
右について、実施する考えがあるならば、いつから実施するか。実施する必要がないとすれば、その理由をも明確にされたい。
右質問する。