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「普通選挙をめざして−犬養毅・尾崎行雄−」特別展


平成28年特別展 クリックすると拡大写真がご覧いただけます




○特別展概要

 今回の特別展は、議会政治実現のため閥族と果敢に闘う一方、政党の腐敗を戒め、普通選挙実現に努めた犬養毅と尾崎行雄の動向を関係資料により紹介いたします。


○展示の紹介

1.議会とともに−犬養毅・尾崎行雄−
 @理想の政治を求めて 1890年(明治23)〜1912年(明治45)
 Aデモクラシーの行方 1912年(大正元)〜1932年(昭和7)

2.素顔の犬養毅・尾崎行雄

3.選挙の歩み

4.絵双六−明治・大正の風景−



○開催場所・期間・アクセス等

開催期間平成28年11月9日(水)から12月2日(金) 期間中無休
開館時間9:30〜17:00(入館は16:30まで) ※初日のみ入館は13:00から
場 所東京都千代田区永田町1-1-1
交通手段東京メトロ:丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前駅」下車2番出口より徒歩7分
半蔵門線・有楽町線・南北線「永田町駅」下車2番出口より徒歩5分
都 バ ス :橋63系統「国会議事堂前」下車徒歩3分
入 館 料 無料


○主な展示品

1.議会とともに−犬養毅・尾崎行雄−

 @理想の政治を求めて 1890年(明治23)〜1912年(明治45)

 ■犬養毅書状 近衛篤麿宛 1900年(明治33)9月9日
   陽明文庫所蔵
1900年、義和団の乱が勃発し国際情勢が緊張すると、対外硬運動が盛り上がりを見せた。対外硬諸派は、近衛を盟主として対露強硬論を広めようと国民同盟会の設立を計画した。 犬養はこの機を捉え、憲政本党の主張を、国民の支持を得やすい対外積極論へ転換して党勢挽回を図ることにした。犬養は、近衛に同盟会の早期結成を促す書状を送っている。

 ■尾崎行雄書状 森本確也宛 1902年(明治35)4月3日
   森本確也関係文書
   国立国会図書館所蔵
懸案の衆議院議員選挙法は第2次山県内閣の時に改正され、次の第4次伊藤内閣で改正後初となる第7回総選挙が行われた。政友会移籍後初の選挙となる尾崎は、 大選挙区制への改正に伴い憲政本党の大石正巳と同じ選挙区になった。大石応援のために犬養が三重県に来ることになると、尾崎は未だ憲政本党員である地元の後援者に脱党を勧め、犬養と無用の争いが起らぬよう気遣った。

 ■新政党組織の計画並に犬養毅君の除名に関する顛末報告 1909年(明治42)3月1日
   一橋大学経済研究所附属社会科学統計情報研究センター所蔵
桂園時代を迎え低迷する憲政本党は、政権獲得をめざす改革派と、これに反対し民党的立場を守る犬養ら非改革派による党内対立が激化した。 改革派は、第2次桂内閣との提携の障害となる犬養を一方的に除名し、衆議院議長に届け出た。すぐさま犬養らが無効を主張したため、 議長は所属代議士の総意を求める裁定を下した。非改革派は全国の憲政本党員にこの顛末を報告し、改革派の行動を批判した。 結局、臨時党大会が開かれ犬養の除名は否決された。


 Aデモクラシーの行方 1912年(大正元)〜1932年(昭和7)

 ■桂太郎書状 山県有朋宛 1913年(大正2)1月12日
   公益財団法人山縣有朋記念館所蔵
   憲政記念館保管
桂内閣成立までの経過をめぐり、新聞・言論界など各方面から陸軍の強硬姿勢や長州閥の専横に批判が強まった。 政友会でも地方支部で憲政擁護・閥族打破をスローガンとした決議が相次いだ。政友会院内総務を務めていた尾崎行雄は演説会で熱弁を奮い、 立憲国民党の犬養毅らと連携してその先頭に立った。桂は元老山県有朋にあてて、事態の推移に不快感を顕わにし、 「一意専心真直線」で政権運営に当たる決意を述べた。

 ■第56議会の講評 尾崎行雄 1929年(昭和4)6月20日
   憲政記念館所蔵
尾崎は有権者への政治教育を自らの使命と任じ、議会報告などを活発に行っていた。第56回議会では治安維持法の緊急勅令による制定問題や、 1928年(昭和3)6月に起きた張作霖爆殺事件など田中内閣の内外政策に対し、論戦が展開された。翌年7月、首相田中は爆殺事件の処理をめぐり 天皇の信任を失って辞職し、ほどなく急逝すると後任として犬養が政友会総裁に就任した。


2.素顔の犬養毅・尾崎行雄

 ■犬養毅・加藤高明・高橋是清書
   犬養木堂記念館所蔵
これは、護憲三派の各党首が普通選挙法成立を記念して揮毫したものである。

 ■犬養毅書 1931年(昭和6)10月
   犬養家所蔵
   犬養木堂記念館保管 
孫娘道子のために残した訓戒の書である。

 ■絵画「普選演説」 森谷重夫画
   憲政記念館所蔵
1922年(大正11)2月、尾崎が東京の芝公園で行われた普通選挙の実現を求める集会で演説している姿を描いたものである。

 ■衆議院議員当選証書 1946年(昭和21)4月19日
   尾崎行雄記念財団所蔵
1946年4月10日、戦後初の総選挙が行われた。尾崎は立候補を辞退していたが、三重県の咢堂会の推薦により立候補の届け出がなされ、当選した。


3.選挙の歩み

 ■第1回衆議院議員総選挙で使用された投票箱
   憲政記念館所蔵
投票箱には、2重の蓋と2種の鍵が設けられ、鍵は町村長と立会人がそれぞれ管理した。また、投票の開始に当たり、 町村長は立会人とともに投票箱を開いて、選挙人に空であることを示した。こうした作業は、現在にも引き継がれている。 なお、投票所では、立会人のほか警察官が投票を監視した。

 ■普通選挙記念牌
   造幣局所蔵
普選法公布を記念して、記念牌が作られた。表面は彫刻家畑正吉のデザインで、議事堂が描かれている。畑は、造幣局・賞勳局の嘱託として、 記念メダルやレリーフなどの制作に携わっていた。裏面は佐藤磐のデザインとなり、人間と鶏が描かれ普通選挙記念の文字が刻印されている。


4.絵双六−明治・大正の風景−

 ■「開化進歩日用双六」 三代広重画 
   郵政博物館所蔵
政府が西洋の文化や技術を積極的に取り入れた結果、都市部では西洋風の建物が並び、馬車が走り、ガス灯が登場した。 さらに、鉄道・電信の開通や郵便・学校などの諸制度が順次創設された。これは、文明開化の諸相を紹介したものである。

 ■「大日本国会議事堂双六」 国貞画
   憲政記念館所蔵
大日本帝国憲法の発布を受けて、1890年11月25日、第1回帝国議会が召集された。これによりわが国は立憲国家としての道を歩むこととなった。 麹町区内幸町に新築されたばかりの仮議事堂に初登院する議員の姿が描かれている。





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