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全国戦没者追悼式における大島衆議院議長追悼の辞
(平成30年8月15日)


大島衆議院議長は、日本武道館で行われた全国戦没者追悼式で、次のとおり、追悼の辞を述べ献花しました。


全国戦没者追悼式における議長追悼の辞


天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、全国戦没者追悼式が挙行されるにあたり、衆議院を代表して、謹んで追悼の言葉を申し述べます。

数多くの方々が命を落とされた先の大戦の終結から、七十三年が経ちました。国の平和と発展、家族の安寧を思いながら過酷な戦場に斃れた方々、平和な日常が失われた中で戦禍の犠牲となられた方々、そして、戦争がもたらす飢餓や窮乏、病気により命を失われた方々のご無念を思うと、万感胸に迫るものがあります。ここに、戦没者の方々に対し、衷心より哀悼の誠を捧げます。また、最愛の家族を亡くされ、厳しく苦難に満ちた歳月を過ごされたご遺族の皆様に対し、深くお見舞いを申し上げます。

戦後、我が国は、先人たちの懸命な努力により、荒廃した国土を復興し、経済的発展を成し遂げることができました。また、我が国は、一貫して平和国家としての歩みを進め、国際社会と協調して地域と世界の平和と安定に貢献してまいりました。

しかし、世界では、テロリズム、地域紛争や武力衝突などにより、幾多の尊い命がなお犠牲となっています。他方で、今日、東アジア情勢においては重大な変化の兆しが見受けられます。こうした状況を踏まえ、我が国が平和の実現に向けて果たすべき役割について改めて認識を深め、不断の努力を行うことが、我々に課された使命であると感じております。

終戦から長い年月が経過し、戦争を直接知らない世代が多数を占めるようになりました。戦争の惨禍を決して繰り返さないためにも、戦没者の方々の尊い犠牲の上に今日の我が国があることを厳粛に受け止め、あの凄惨な歴史の記憶を継承していくことが肝要であります。

我々国会議員は、改めて先の大戦に思いをいたし、また日本国憲法の基本理念を心に刻みながら、国民の信託に応え、世界の平和と繁栄、国民生活の安定と向上に全力を傾注してまいる所存です。

結びに、戦没者の御霊の安らかならんことを心からお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様のご平安とご健勝を切に祈念いたしまして、追悼の言葉といたします。


平成三十年八月十五日


衆議院議長  大島 理森





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