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   厚生労働大臣根本匠君不信任決議案(第一九八回国会、決議第一号)


 本院は、厚生労働大臣根本匠君を信任せず。
  右決議する。

     理 由
 国家運営の基盤を支えるのは正しい統計であり、統計こそ国の礎である。故に統計不正問題は、国の根幹を揺るがす大問題であり、決して看過することはできない。
 然るに、厚生労働大臣根本匠君は、毎月勤労統計の不正が発覚し、部下がそのことを報告したにもかかわらず、事の重大性を全く認識できず、翌日にこの不正を伏せたまま問題のある数値を発表させた。大臣としての資質の無さが露わになったのである。その後も、口では徹底調査などとうそぶきながら、第三者による調査とは全く言えない不十分な調査などで統計不正問題に蓋をしようと画策した。その一方で、閣議決定をやり直し、予算の修正を余儀なくされるという不正の重大さに真剣に向き合おうともしなかった。
 また、予算審議に必要不可欠で、国民生活の実感を示す、マイナスの実質賃金の公表を拒否し続け、「アベノミクス偽装」に加担している。
 国会審議においても、統計不正問題に関する厳しい追及に決して正面から答えようとせず、質問とは関係のない答弁を延々と繰り返して、真相究明を妨げようとした責任はあまりにも重い。その後、議論が進むにつれて厚生労働大臣根本匠君に答弁を求めることの意味は全くもって薄れ、野党が参考人招致や資料提出要求を次々に行わざるを得なくなった。その原因の一つが、事態の深刻さから逃れ続けようとする大臣の不誠実極まる姿勢にあったことは否定できない事実である。
 よって厚生労働大臣根本匠君が、これ以上大臣の職に留まることが許されないのは、火を見るよりも明らかであり、根本君は一刻も早く厚生労働大臣の職を辞すべきである。
 以上が、本決議案を提出する理由である。

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