衆議院

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第22号 令和2年4月29日(水曜日)

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令和二年四月二十九日(水曜日)

    ―――――――――――――

  令和二年四月二十九日

    正午 本会議

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本日の会議に付した案件

 令和二年度一般会計補正予算(第1号)

 令和二年度特別会計補正予算(特第1号)

 令和二年度政府関係機関補正予算(機第1号)

 地方税法等の一部を改正する法律案(内閣提出)

 令和二年度特別定額給付金等に係る差押禁止等に関する法律案(総務委員長提出)

 新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための国税関係法律の臨時特例に関する法律案(内閣提出)


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    午後零時二分開議

議長(大島理森君) これより会議を開きます。

     ――――◇―――――

福田達夫君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。

 令和二年度一般会計補正予算(第1号)、令和二年度特別会計補正予算(特第1号)、令和二年度政府関係機関補正予算(機第1号)、右三案を一括議題とし、委員長の報告を求め、その審議を進められることを望みます。

議長(大島理森君) 福田達夫君の動議に御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(大島理森君) 御異議なしと認めます。

    ―――――――――――――

 令和二年度一般会計補正予算(第1号)

 令和二年度特別会計補正予算(特第1号)

 令和二年度政府関係機関補正予算(機第1号)

議長(大島理森君) 令和二年度一般会計補正予算(第1号)、令和二年度特別会計補正予算(特第1号)、令和二年度政府関係機関補正予算(機第1号)、右三案を一括して議題といたします。

 委員長の報告を求めます。予算委員長棚橋泰文君。

    ―――――――――――――

 令和二年度一般会計補正予算(第1号)及び同報告書

 令和二年度特別会計補正予算(特第1号)及び同報告書

 令和二年度政府関係機関補正予算(機第1号)及び同報告書

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

    〔棚橋泰文君登壇〕

棚橋泰文君 ただいま議題となりました令和二年度一般会計補正予算(第1号)外二案につきまして、予算委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。

 まず、補正予算三案の概要について申し上げます。

 本補正予算は、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策を実施するためのものであり、一般会計補正予算については、歳出において、感染拡大防止策と医療提供体制の整備及び治療薬の開発、雇用の維持と事業の継続、次の段階としての官民を挙げた経済活動の回復等に必要な経費の追加等を行う一方、歳入においては、公債金の増額を行うこととしております。

 これらの結果、令和二年度一般会計予算の総額は、歳入歳出ともに当初予算から二十五兆六千九百十四億円増加し、百二十八兆三千四百九十三億円となります。

 特別会計予算については、財政投融資特別会計、労働保険特別会計など七特別会計において、所要の補正を行うこととしております。

 政府関係機関予算については、沖縄振興開発金融公庫及び株式会社日本政策金融公庫において、所要の補正を行うこととしております。

 なお、財政投融資計画については、緊急経済対策を踏まえ、十兆千八百七十七億円を追加しております。

 この補正予算三案は、去る四月二十七日本委員会に付託され、同日麻生財務大臣から提案理由の説明を聴取し、昨日から質疑に入り、本日、質疑を終局いたしましたところ、立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム及び日本共産党の共同提案により、令和二年度補正予算三案につき撤回のうえ編成替えを求めるの動議が提出され、趣旨の説明がありました。

 次いで、補正予算三案及び動議について討論、採決を行いました結果、動議は否決され、令和二年度補正予算三案は全会一致をもっていずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、御報告申し上げます。(拍手)

    ―――――――――――――

議長(大島理森君) 三案につき討論の通告があります。順次これを許します。笹川博義君。

    〔笹川博義君登壇〕

笹川博義君 自由民主党の笹川博義です。

 私は、自由民主党・無所属の会を代表し、ただいま議題となっております令和二年度一般会計補正予算(第1号)、令和二年度特別会計補正予算(特第1号)及び令和二年度政府関係機関補正予算(機第1号)、以上三案に対しまして、賛成の立場から討論を行います。(拍手)

 まず、新型コロナウイルス感染症により亡くなられた皆様に謹んで哀悼の意を表しますとともに、感染により治療を受けていらっしゃる皆様の一日も早い御回復を心よりお祈り申し上げます。

 そして、医療現場で奮闘する医療関係者を始めとして、福祉や治安、そして農業、商業、工業など、新型コロナウイルスと正面から向き合いながら活躍をしていただいている全ての人たちに心より敬意を表し、感謝の意を表します。

 世界じゅうに猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症は、我が国においても多くの人たちの生活に影響を与え、また、我が国経済へ与えている影響は甚大であり、経済は大幅に下押しの状況であり、まさに国難ともいうべき厳しい状況に置かれております。

 現状では、残念ながら、感染症拡大の収束は見通せず、経済の先行きも大変厳しい状況にあると言わざるを得ません。今後、新型コロナウイルス感染症が世界経済そして日本経済を更に厳しいものにするリスクに対しても十二分な配慮をしていく必要があります。

 こうした現状認識に立ち、先般、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策が閣議決定をされました。感染症拡大事態の早期収束に向けて、さらなる取組、生活と雇用そして事業を守り、その後は早期のV字回復を目指し、大幅に落ち込んだ消費の喚起、未来を先取りした投資の喚起の両面から反転攻勢を目指して施策を講ずる、この政策パッケージを実行に移すものが本補正予算であります。

 以下、本補正予算に賛成する主な理由を申し述べます。

 第一に、マスク、消毒液等の確保、検査体制の強化と感染の早期発見、医療提供体制の強化、治療薬、ワクチンの開発加速等のために必要な施策が盛り込まれており、感染拡大防止と早期収束に向けての予算となっております。

 第二に、雇用調整助成金の特例措置の拡大、これまでにない強力な資金繰り支援、さらには、全国全ての人々への一律十万円の給付金や、事業継続が困難になっている中小・小規模事業者やフリーランスを含む個人事業者等に対する持続化給付金等が盛り込まれ、感染症拡大の収束にめどがつくまでの間、今回の感染症により甚大な影響を受けている方々の生活と雇用そして事業を支えていく予算となっています。

 第三に、売上げ等に甚大な打撃をこうむった観光業・運輸業、飲食業、イベント・エンターテインメント事業などを対象とした官民一体型の消費喚起キャンペーンのための予算や、デジタル化、リモート化などの未来を先取りした投資喚起のための予算が計上されており、収束後の力強い反転攻勢に向けた準備を期した予算となっている。

 以上、本補正予算に賛成する理由を申し述べました。

 改めて、議員皆様の御賛同を賜りますことを強くお願い申し上げ、賛成の討論とさせていただきます。

 ありがとうございました。(拍手)

議長(大島理森君) 小川淳也君。

    〔小川淳也君登壇〕

小川淳也君 野党共同会派の小川淳也です。

 私は、会派を代表して、令和二年度補正予算等に対する討論を行わせていただきます。(拍手)

 まず、感染症をめぐる全ての犠牲者に心から哀悼の意を、闘病中の皆様に心からお見舞いを、さらに、今この瞬間も決死の御尽力をいただいている医療関係者の皆様と、この環境下でなお仕事を休まず、休めず、日々国民生活を支え、現場で御貢献いただいている皆様に心から敬意を表します。

 加えて、資金繰りを含め未曽有の不安におびえる多くの事業主、そこで働く皆様、そして苦しい自粛生活に耐えることを通してともに闘う全ての国民の皆様に心より連帯の意を表します。

 かつて、ペストの流行は七十年続き、世界人口約五億のうち一億人が亡くなったと言われています。しかし、これは後に自由主義の思想を生み、ルネサンスや資本主義につながったとも言われます。コレラの被害は上下水道の整備に、スペイン風邪の流行は第一次世界大戦の終結にも影響したと言われ、まさに人類の歴史は感染症との闘いであり、その過程で社会と暮らしを大きく変革してまいりました。

 我々は、このコロナの災いをいかに克服し、その後の世界をどう描くか、いかに犠牲を抑え、不安を払拭し、人々の連帯ときずなを守るか、医療や科学技術のみならず、政治と社会の底力が問われています。

 私たち立国社会派は、本補正予算案に賛成いたします。しかし、課題は多く、批判的立場からの検証については、どうか総理におかれましても謙虚にお聞きいただきたいと思います。

 まず、万事対応が後手に回り、事態の悪化や被害の深刻化を招いたのではありませんか。

 検査の拡大、緊急事態宣言の発出、病床や療養所の確保、医療防具の供給、生活支援、損失補償、全てにおいて対応が遅く、特に、本補正予算案の提出過程はまことにお粗末なものでした。既に決定済みの予算を与党内の混乱でひっくり返し、無為に時間をやり過ごした、前代未聞の失態です。

 当初、なぜ三十万円だったのか、人数に関係なくなぜ世帯単位だったのか。月間収入を証明することがいかに難しいか、そんなことは初めからわかっていたではありませんか。

 結局、公明党から連立離脱をちらつかされ、それに屈する形、まさに政局判断で手のひらを返したのではありませんか。

 同じ日、突如として緊急事態宣言が全国一斉に拡大されています。まさかとは思いますが、この失態から目をそらし、批判をかわす政治的思惑があったとすれば、許されないことだと言わざるを得ません。

 思えばこの間、政局や政権のメンツが優先され、国民の健康や生活が後回しになったのではないか、そう疑わざるを得ない局面も多々ありました。

 武漢からの帰国者に最初のチャーター便派遣を発表したのは一月二十六日、まさに翌日から衆議院予算委員会で桜問題が厳しく追及される、その前の日の夜でした。

 諸外国が速やかに決定した中国全土からの入国制限は、ついに習主席の来日延期が決まるまで見送られました。

 PCR検査の結果、陽性患者数がふえ始めたのも、結局、オリンピックの延期が決まって以降です。

 万一、これがいわば政治の技術というのであれば、まさに百術は一誠にしかず、求められるのは、国民の健康と暮らしに対する真摯な憂い、誠実な姿勢、高い使命感と責任感であるはずです。

 マスクの配布から十日余り、総理は布マスクをかけた人を御自身以外でごらんになっておられますか。総理と総理秘書官が意地のように着用していること以外、閣僚はおろか、与党議員ですらほとんどお見かけいたしません。

 ここに四百億以上の予算を計上し、調達過程も不透明、不良品三昧による回収経過を含め、その政策判断と政治責任は厳しく問われなければなりません。

 依然、事態に一刻の猶予もありません。病院に行けず自宅で亡くなる方、様子見が災いをし、容体が急変、そのまま帰らぬ人となる方、不審死を遂げ、後に陽性結果が判明する方、救急車のたらい回し、里帰り出産の困難、重病治療の先送り、これらは全て、結局、初動段階で検査対象を絞り込んだことに起因しているのではありませんか。被害の相当部分はむしろ人災と言うべきではないのでしょうか。

 私どもは予算の組み替えを提起しています。中小企業への支援を原案の二倍に、自治体交付金を原案の五倍に、医療機関への支援拡充、旅行キャンペーンは収束後まで凍結、現下の情勢に鑑み、ぜひ御賛同いただきたかったのです。

 今後も、事業主への家賃助成、困窮する学生への支援、第二弾の生活給付金、医師会の検査センターやドライブスルー検査の拡充など、迅速かつ十分な追加対策が必要です。

 本補正予算成立後は、速やかに第二次補正予算の編成を求めるものであります。

 総理、最後にあえて、雑誌のある投稿の一部を紹介させてください。

  「モリ」ニモマケズ

  「カケ」ニモマケズ

  失言ニモ 与党議員ノ 汚職疑惑ニモマケヌ

  丈夫ナココロヲモチ



  アラユルコトヲ

  ジブンノ宣伝ノ カンジョウニ 入レ

  追及ハ 聞カズ



  東ニ 新型コロナ ヲ恐レル人 アレバ

  行ッテ 自己責任デ 頑張レト 言ヒ



  南ニ 基地反対ヲ叫ブ 沖縄県民アレバ

  行カズニ 安保ノタメニ 犠牲トナレト言ヒ



  左ニ 疑惑ヲ 追及スル 野党アレバ

  意味ノ無イ 質問ダヨ、モット建設的ナ 議論ヲシヤウト 野次ヲ飛バシ



  台風ノ時ハ 与党デ 宴会ヲ開キ

  春ハ 数千人ト 桜ヲ 共ニ見ル

 御存じ「雨ニモマケズ」に倣った痛切な批判です。もちろん、総理には異論も反論もあるでしょう。

 しかし、少々ショックを受けるのは、これが高校生による投稿だということです。若い青年にこのように感じさせることの重みをどう受けとめるかということです。

 さきの報道調査によれば、国民が次期総理に求めるのは、何より誠実さだというではありませんか。逆に言えば、この国の政治はそこまで品位と信頼をおとしめたということです。

 どうか、総理におかれましては、もちろん私たち野党とともどもにです、その懸念なり、その責任なりを深く御自覚、自省をしていただいた上で、今後更に必要となる追加対策に迅速かつ誠実に取り組んでいただきますことを心からお願い申し上げ、私の賛成討論とさせていただきます。

 御清聴まことにありがとうございました。(拍手)

議長(大島理森君) 濱村進君。

    〔濱村進君登壇〕

濱村進君 公明党の濱村進でございます。(拍手)

 初めに、新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになられた方々と御遺族の方々にお悔やみ申し上げます。また、感染されて闘病中の方々の一刻も早い回復をお祈り申し上げます。

 今、現に、感染するリスクと向き合いながら、社会生活に必要不可欠な仕事につかれている皆様に心から敬意を表しますとともに、感染拡大防止に御協力くださっている全ての皆様に感謝を申し上げます。

 私は、公明党を代表し、ただいま議題となりました令和二年度補正予算三案につきまして、賛成の立場から討論いたします。

 まず、本補正予算案には、全国全ての方に一律十万円を給付する特別定額給付金が盛り込まれております。

 緊急事態宣言が全国に拡大され、今や、全ての方が生活に影響を受け、不安を抱え、耐えておられます。皆が早期収束を願い、自分ができることは何かを見出し、工夫しながら過ごしておられる中、困っている人を選別することは困難な状況にあります。

 民主主義の意思決定プロセスを経て閣議決定された後に補正予算を組み替えたことは例外中の例外ではありますが、一律に給付されることが、日本で暮らす全ての人の命と暮らしを守り、安心と意欲を生むために重要な役割を果たします。総理の御決断を高く評価いたします。

 あわせて、子育て世帯に対しては、児童一人当たり一万円の臨時特別給付金を支給し、生活支援に万全を期しております。迅速かつ確実な給付の実現をぜひともお願いいたします。

 次に、事業継続、雇用の維持を全力で支え抜く予算となっております。

 日本政策金融公庫等に加えて、民間金融機関においても実質無利子無担保融資を実施し、資金繰りを強力に支援するほか、一月の収入が半減以上した事業者に対し、返済不要で使途制限のない現金を給付する持続化給付金を創設し、法人に最大二百万円、フリーランスを含む個人事業主へ最大百万円が給付されます。

 また、雇用調整助成金については、新入社員、パートやアルバイト等といった雇用保険の被保険者以外の方も対象に加えるとともに、大臣から中小企業の助成率のさらなる拡充も公表され、雇用の維持に全力を挙げることとしております。

 その上で、地方自治体が各地の実情に応じて適切に対応ができるよう、緊急経済対策の全ての事項に活用できる新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を創設し、一兆円を確保しております。

 続いて、医療崩壊を防止し、国民の命と健康を守り抜く予算となっております。

 受入れ病床の確保や軽症者の療養体制の確保、PCR検査機器や医療設備の整備、応援医師の派遣など、地方自治体が各地の実情に応じて必要な対策を機動的に打てるよう、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金を創設し、一千四百九十億円を計上しております。

 また、医療従事者の命と健康を守るため、マスクや消毒液、防護具等を優先確保するほか、重症患者の増加に対応するため、人工呼吸器の確保や、人工肺などを正しく扱える人材の派遣体制の整備、さらには、アビガン二百万人分の確保、治療薬、ワクチン等の研究開発など、感染拡大防止策と医療提供体制の整備、治療薬の開発に全力を挙げる予算となっております。

 最後に、刻一刻と変化する状況に対応するため、新型コロナウイルス感染症対策予備費として一・五兆円を確保し、必要な追加策を機動的に実行可能としている点も高く評価いたします。

 以上、本補正予算案は、私たち国民が一致結束し、一日も早く新型コロナウイルス感染症を終息させるための緊急措置として必要不可欠であります。今、政治に強く求められていることは迅速性です。本予算案の早期成立と可及的速やかな執行を求め、私の賛成討論といたします。

 ありがとうございました。(拍手)

議長(大島理森君) 藤野保史君。

    〔藤野保史君登壇〕

藤野保史君 私は、日本共産党を代表して、二〇二〇年度補正予算案に賛成の討論を行います。(拍手)

 新型コロナウイルスでお亡くなりになった方々への哀悼とともに、闘病中の方々にお見舞いを申し上げます。医療従事者を始め、社会インフラを支えて奮闘されている方々に心からの敬意と感謝を申し上げます。

 本補正予算案に求められているのは、新型コロナウイルスへの対応に当たって、感染爆発と医療崩壊を絶対に起こさないこと、日本に暮らす全ての人の生活と営業を守り抜くことです。

 まず、感染爆発と医療崩壊を防止する上で、大きな鍵を握っているのが、PCR検査体制を抜本的に改善、拡充し、必要な人が速やかに検査を受けられる体制に転換することです。ところが、本案では、PCR検査センターを想定した予算は全く計上されていません。

 新型コロナへの対応で、一病院当たり月二億円の減収という試算もあり、多くの病院が経営危機にさらされています。全国約千二百のコロナ患者受入れ病院に当てはめれば、半年で一・四兆円という巨額の負担です。ところが、本案の緊急包括支援金は千四百九十億円にすぎません。

 医療用マスク、防護服なども全く不足しています。日本医師会は、医療用マスクが一カ月で四億から五億枚必要だと試算していますが、政府の計画は一カ月で四千五百万枚で、桁が一つ違います。

 ここからは、医療崩壊を絶対に起こさないという政府の決意が全く感じられません。感染リスクのもとで、精神的にも肉体的にもぎりぎりの状態で奮闘している皆さんを全力で支えることこそ、政治の最低限の責任ではありませんか。

 次に、暮らしと営業を守り抜くためには、自粛と補償をセットで行うことが極めて重要です。ところが、本案にはこの基本姿勢が欠けています。収束のめどがつかないもとで、収束後のゴー・トゥー・キャンペーンに一兆七千億円もつぎ込むのではなく、まずは目の前の課題に充てるべきです。

 緊急時に暮らしと営業を守り抜くためには、平時のやり方では不十分です。雇用調整助成金は、コロナ特例として、一日当たり八千三百三十円の上限を抜本的に引き上げた上で、事後審査を基本とするなど、迅速な手続に転換すべきです。持続化給付金の対象を大幅に拡大し、家賃やリース代など固定費を払える額に引き上げた上で、一回限りでない継続的な支給を行うべきです。地方創生臨時交付金も、全国知事会が求めているように、大幅に増額し、自由度の高い制度にすべきです。イベント自粛による損失補償や学生の皆さんへの支援も急務です。

 こうした支援を行うためには、百兆円を超える当初予算にもメスを入れるべきです。韓国では、F35戦闘機などの軍事費を削り、新型コロナ対策に回しました。当初予算に含まれている辺野古埋立てやイージス・アショアなどの予算は執行停止し、新型コロナ対策に集中すべきです。

 野党は、雇用調整助成金の改善、持続化給付金の倍増、地方創生臨時交付金の増額など、予算組み替えを提案しています。家賃支援法案も共同提出いたしました。命と暮らしを守るために、これらの提案を真摯に検討することを強く求めます。

 国民の声に押されて政府が一律十万円の給付に転換したもとで、一刻も早く国民のもとに届けることが強く求められていることから、本案に賛成し、討論を終わります。(拍手)

議長(大島理森君) 杉本和巳君。

    〔杉本和巳君登壇〕

杉本和巳君 日本維新の会の杉本和巳です。

 私は、日本維新の会・無所属の会を代表して、令和二年度補正予算案三案に賛成の立場から討論をいたします。(拍手)

 まずもって、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りし、闘病中の方々にお見舞いを申し上げます。また、医療関係始めエッセンシャルワークに従事する方々に、また外出自粛に御協力してくださっている国民の皆様に敬意と感謝を申し上げます。

 今、私ども政治、行政、国会に求められているのは、命を徹底的に守ること、そしてスピードアップ、そして政治家の覚悟です。これらの観点から、補正予算案には改善すべき点がありますが、賛成いたします。

 私どもが補正の準備を提起したのは、二月の当院での締めくくり質疑や本会議討論でした。あれからほぼ二カ月。参議院での予算審議があったとはいえ、補正の指示や編成など、本予算審議に並行して準備を進めていれば、四月の緊急事態宣言発出と同時期の四月前半での審議、そして四月中の給付ができたと言えます。

 次に、本補正予算案に、改善すべき二点を申し上げます。

 一つは、いわゆる不要不急の内容が計上されています。新型コロナウイルス感染症終息後になすべき経済対策です。今、必要なのは、終息後の話ではなく、危機に直面している人、困窮している人たちにイの一番に手を差し伸べることです。

 もう一つは、地方創生臨時交付金一兆円の規模についてです。大幅増額が必要です。

 我が党は、特措法修正の必要性提起時以来、国が休業要請するなら補償も行うべきと強く訴え続けております。現行は、各地方自治体が、休業要請を民間にお願いして、厳しい財政事情の中から協力金の制度をつくっています。都道府県知事が活用できる地方創生臨時交付金を大幅に増額し、かつ使途の制限を設けない形、地域の自主性を尊重する形で、自治体の取組を財政で後押しすることを強く求めます。

 次に、スピードアップの観点から、早急な第二次補正予算の準備を提唱します。

 先手先手、ちゅうちょなくを有言実行する、超特急の二次補正予算です。総理からは、時期を逸することなく、臨機応変に、かつ果断に対応してまいりますと答弁がありましたが、後手となった、ちゅうちょしたとなってはなりません。

 その要点は、COVID―19対策の優等生の台湾と日本の違いの原因の一つは個人のIDの存在です。台湾では、徹底した隔離やマスクの配布はIDがベースとなっているのです。日本もこの機会にIDを徹底普及することを強く提唱します。

 我が党は、新型コロナウイルス対策に関する提言第四弾を発表し、提起しています。国民の生活資金の保障について、マイナンバーの活用による給付の迅速化、特別定額給付金の最低所得保障制度の導入による継続、民間活用型生活福祉資金貸付け創設とマイナンバーひもづけ事後審査による給付への切りかえです。

 また、我が党が野党と昨日共同提出した家賃支払い猶予法案の早期審議と予算づけが必要です。ぜひとも、自粛要請に協力する事業者が安心できるよう、テナント、オーナー双方を支える賃料免除の仕組みを実施しましょう。

 結びに当たり、医療提供の現場、体制の堅持と補強を求めるとともに、日本維新の会は、党代表が市長、副代表が知事という、まさに新型コロナウイルス対策の最前線の現場で陣頭指揮し、決断と実行をする立場にあります。現場に一番近い政党として、国民の声をしかと受けとめ、提言を絶え間なく行うことを、未来への責任を果たす道筋を開くことを、また、批判ではなく提言する形で、この国難に当たってはワンチームを標榜していくことをお約束して、令和二年度補正予算案三案に対する賛成の討論といたします。

 御清聴ありがとうございました。(拍手)

議長(大島理森君) これにて討論は終局いたしました。

 ただいまから十分後に採決いたしますので、しばらくお待ちください。

    ―――――――――――――

議長(大島理森君) 令和二年度一般会計補正予算(第1号)外二案を一括して採決いたします。

 三案の委員長の報告はいずれも可決であります。三案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(大島理森君) 御異議なしと認めます。よって、三案とも委員長報告のとおり可決いたしました。

     ――――◇―――――

福田達夫君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。

 内閣提出、地方税法等の一部を改正する法律案とともに、総務委員長提出、令和二年度特別定額給付金等に係る差押禁止等に関する法律案は委員会の審査を省略して、両案を一括議題とし、委員長の報告及び趣旨弁明を求め、その審議を進められることを望みます。

議長(大島理森君) 福田達夫君の動議に御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(大島理森君) 御異議なしと認めます。

    ―――――――――――――

 地方税法等の一部を改正する法律案(内閣提出)

 令和二年度特別定額給付金等に係る差押禁止等に関する法律案(総務委員長提出)

議長(大島理森君) 地方税法等の一部を改正する法律案、令和二年度特別定額給付金等に係る差押禁止等に関する法律案、右両案を一括して議題といたします。

 委員長の報告及び趣旨弁明を求めます。総務委員長大口善徳君。

    ―――――――――――――

 地方税法等の一部を改正する法律案及び同報告書

 令和二年度特別定額給付金等に係る差押禁止等に関する法律案

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

    〔大口善徳君登壇〕

大口善徳君 ただいま議題となりました両法律案につきまして申し上げます。

 まず、地方税法等の一部を改正する法律案につきまして、総務委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。

 本案は、新型コロナウイルス感染症及びその蔓延防止のための措置が納税者等に及ぼす影響の緩和を図る観点から、中小事業者等が所有する償却資産及び事業用資産に係る固定資産税等の軽減措置を講ずるとともに、徴収の猶予制度の特例、自動車税環境性能割及び軽自動車税環境性能割の税率の臨時的軽減措置の延長、固定資産税等の減収を補填する措置等を講じようとするものであります。

 本案は、去る四月二十七日本委員会に付託され、翌二十八日、高市総務大臣から提案理由の説明を聴取した後、質疑を行い、これを終局いたしました。本日採決いたしましたところ、本案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、御報告申し上げます。

 次に、令和二年度特別定額給付金等に係る差押禁止等に関する法律案につきまして、提案の趣旨及び内容を御説明申し上げます。

 今般閣議決定された新型コロナウイルス感染症緊急経済対策においては、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行うため、一律に、一人当たり十万円の特別定額給付金の給付を行うこととされました。また、児童手当を受給する世帯に対しては、対象児童一人当たり一万円を上乗せする子育て世帯臨時特別給付金を支給することとされました。

 これらの令和二年度特別定額給付金等は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響によって生活に困っている人々への支援を行うために支給されるものであり、その支給を受けることとなった者がみずから使用することを想定したものであります。

 本案は、このような令和二年度特別定額給付金等の支給の趣旨に鑑み、その支給を受けることとなった者がみずから給付金を使用することができるようにするため、令和二年度特別定額給付金等の支給を受ける権利の差押え等を禁止するとともに、特別定額給付金等として支給を受けた金銭の差押えを禁止するものであります。

 本案は、本日、総務委員会におきまして、全会一致をもって委員会提出の法律案とすることに決したものであります。

 何とぞ速やかに御賛同くださいますようお願い申し上げます。(拍手)

    ―――――――――――――

議長(大島理森君) これより採決に入ります。

 まず、地方税法等の一部を改正する法律案につき採決いたします。

 本案の委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(大島理森君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。

 次に、令和二年度特別定額給付金等に係る差押禁止等に関する法律案につき採決いたします。

 本案を可決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(大島理森君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。

     ――――◇―――――

福田達夫君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。

 内閣提出、新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための国税関係法律の臨時特例に関する法律案を議題とし、委員長の報告を求め、その審議を進められることを望みます。

議長(大島理森君) 福田達夫君の動議に御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(大島理森君) 御異議なしと認めます。

    ―――――――――――――

 新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための国税関係法律の臨時特例に関する法律案(内閣提出)

議長(大島理森君) 新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための国税関係法律の臨時特例に関する法律案を議題といたします。

 委員長の報告を求めます。財務金融委員長田中良生君。

    ―――――――――――――

 新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための国税関係法律の臨時特例に関する法律案及び同報告書

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

    〔田中良生君登壇〕

田中良生君 ただいま議題となりました法律案につきまして、財務金融委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。

 本案は、新型コロナウイルス感染症及びその蔓延防止のための措置による影響を緩和する観点から、多数の事業者において収入が急減しているという状況を踏まえ、納税の猶予制度の特例を設けるほか、欠損金の繰戻しによる還付の特例等の措置を講ずるものであります。

 本案は、去る四月二十七日本委員会に付託され、昨日、麻生財務大臣から提案理由の説明を聴取した後、質疑を行い、質疑を終局いたしました。本日採決いたしましたところ、本案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 なお、本案に対し附帯決議が付されましたことを申し添えます。

 以上、御報告申し上げます。(拍手)

    ―――――――――――――

議長(大島理森君) 採決いたします。

 本案の委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(大島理森君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。

     ――――◇―――――

議長(大島理森君) 本日は、これにて散会いたします。

    午後零時五十五分散会

     ――――◇―――――

 出席国務大臣

       内閣総理大臣  安倍 晋三君

       財務大臣    麻生 太郎君

       総務大臣    高市 早苗君

       厚生労働大臣  加藤 勝信君

       国務大臣    西村 康稔君


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