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第1号 平成31年2月20日(水曜日)

会議録本文へ
本国会召集日(平成三十一年一月二十八日)(月曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。

   委員長 牧原 秀樹君

   理事 平  将明君 理事 谷川 弥一君

   理事 長坂 康正君 理事 牧島かれん君

   理事 松本 剛明君 理事 山内 康一君

   理事 大島  敦君 理事 佐藤 茂樹君

      安藤  裕君    池田 佳隆君

      泉田 裕彦君    大西 宏幸君

      岡下 昌平君    加藤 鮎子君

      金子 俊平君    神谷  昇君

      小寺 裕雄君    杉田 水脈君

      高木  啓君    中山 展宏君

      長尾  敬君    西田 昭二君

      松野 博一君    松本 洋平君

      三谷 英弘君    村井 英樹君

      今井 雅人君    大河原雅子君

      岡本あき子君    近藤 昭一君

      篠原  豪君    初鹿 明博君

      山尾志桜里君    森田 俊和君

      山岡 達丸君    太田 昌孝君

      岡本 三成君    塩川 鉄也君

      浦野 靖人君

平成三十一年二月二十日(水曜日)

    午後零時十分開議

 出席委員

   委員長 牧原 秀樹君

   理事 平  将明君 理事 谷川 弥一君

   理事 長坂 康正君 理事 牧島かれん君

   理事 松本 剛明君 理事 山内 康一君

   理事 大島  敦君 理事 岡本 三成君

   理事 佐藤 茂樹君

      安藤  裕君    池田 佳隆君

      泉田 裕彦君    大西 宏幸君

      岡下 昌平君    加藤 鮎子君

      金子 俊平君    小寺 裕雄君

      杉田 水脈君    高木  啓君

      中山 展宏君    長尾  敬君

      西田 昭二君    古川  康君

      松野 博一君    松本 洋平君

      三谷 英弘君    村井 英樹君

      今井 雅人君    大河原雅子君

      岡本あき子君    近藤 昭一君

      篠原  豪君    初鹿 明博君

      山尾志桜里君    森田 俊和君

      山岡 達丸君    太田 昌孝君

      塩川 鉄也君    串田 誠一君

    …………………………………

   国務大臣

   (マイナンバー制度担当) 石田 真敏君

   国務大臣         石井 啓一君

   国務大臣

   (内閣官房長官)

   (沖縄基地負担軽減担当) 菅  義偉君

   国務大臣

   (国家公安委員会委員長)

   (防災担当)       山本 順三君

   国務大臣

   (一億総活躍担当)

   (行政改革担当)

   (国家公務員制度担当)

   (領土問題担当)

   (消費者及び食品安全担当)

   (少子化対策担当)

   (海洋政策担当)     宮腰 光寛君

   国務大臣

   (クールジャパン戦略担当)

   (科学技術政策担当)   平井 卓也君

   国務大臣

   (経済再生担当)

   (全世代型社会保障改革担当)

   (経済財政政策担当)   茂木 敏充君

   国務大臣

   (地方創生担当)

   (規制改革担当)

   (男女共同参画担当)

   (女性活躍担当)     片山さつき君

   国務大臣         櫻田 義孝君

   内閣官房副長官      西村 康稔君

   内閣官房副長官      野上浩太郎君

   内閣府副大臣       左藤  章君

   内閣府副大臣       田中 良生君

   内閣府副大臣       中根 一幸君

   内閣府副大臣       佐藤ゆかり君

   内閣府副大臣       塚田 一郎君

   内閣府大臣政務官     長尾  敬君

   内閣府大臣政務官     舞立 昇治君

   内閣府大臣政務官     安藤  裕君

   内閣府大臣政務官     古賀友一郎君

   内閣府大臣政務官     阿達 雅志君

   内閣委員会専門員     長谷田晃二君

    ―――――――――――――

委員の異動

二月十九日

 辞任         補欠選任

  浦野 靖人君     串田 誠一君

同日

 辞任         補欠選任

  串田 誠一君     浦野 靖人君

同月二十日

 辞任         補欠選任

  神谷  昇君     古川  康君

  浦野 靖人君     串田 誠一君

同日

 辞任         補欠選任

  古川  康君     神谷  昇君

  串田 誠一君     浦野 靖人君

同日

 理事佐藤茂樹君同日理事辞任につき、その補欠として岡本三成君が理事に当選した。

    ―――――――――――――

一月二十八日

 公文書等の管理に関する法律の一部を改正する法律案(篠原豪君外十六名提出、第百九十五回国会衆法第四号)

 公文書等の管理に関する法律の一部を改正する法律案(後藤祐一君外十三名提出、第百九十六回国会衆法第二一号)

 国家公務員法等の一部を改正する法律案(後藤祐一君外七名提出、第百九十六回国会衆法第三〇号)

 国家公務員の労働関係に関する法律案(後藤祐一君外七名提出、第百九十六回国会衆法第三一号)

 公務員庁設置法案(後藤祐一君外七名提出、第百九十六回国会衆法第三二号)

 性暴力被害者の支援に関する法律案(阿部知子君外九名提出、第百九十六回国会衆法第三五号)

 公文書等の管理の適正化の推進に関する法律案(逢坂誠二君外十二名提出、第百九十七回国会衆法第一一号)

 性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案(西村智奈美君外十名提出、第百九十七回国会衆法第一二号)

 成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律案(内閣提出、第百九十六回国会閣法第五六号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 理事の辞任及び補欠選任

 国政調査承認要求に関する件

 内閣の重要政策に関する件

 公務員の制度及び給与並びに行政機構に関する件

 栄典及び公式制度に関する件

 男女共同参画社会の形成の促進に関する件

 国民生活の安定及び向上に関する件

 警察に関する件


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     ――――◇―――――

牧原委員長 これより会議を開きます。

 理事の辞任についてお諮りいたします。

 理事佐藤茂樹君から、理事辞任の申出があります。これを許可するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

牧原委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 引き続き、理事の補欠選任についてお諮りいたします。

 ただいまの理事の辞任に伴い、現在理事が一名欠員となっております。その補欠選任を行いたいと存じますが、先例によりまして、委員長において指名するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

牧原委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 それでは、理事に岡本三成君を指名いたします。

     ――――◇―――――

牧原委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。

 国政に関する調査を行うため、本会期中

 内閣の重要政策に関する事項

 公務員の制度及び給与並びに行政機構に関する事項

 栄典及び公式制度に関する事項

 男女共同参画社会の形成の促進に関する事項

 国民生活の安定及び向上に関する事項

 警察に関する事項

以上の各事項について、衆議院規則第九十四条の規定により、議長に対して承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

牧原委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

     ――――◇―――――

牧原委員長 内閣の重要政策に関する件、公務員の制度及び給与並びに行政機構に関する件、栄典及び公式制度に関する件、男女共同参画社会の形成の促進に関する件、国民生活の安定及び向上に関する件及び警察に関する件について調査を進めます。

 菅内閣官房長官、沖縄基地負担軽減担当大臣から、所信及び平成三十一年度における皇室費、内閣及び内閣府関係予算について説明を聴取いたします。菅国務大臣。

菅国務大臣 内閣官房及び内閣府の事務を担当する国務大臣として、所信の一端を申し述べます。

 初めに、本年四月三十日に天皇陛下が御退位をされ、翌五月一日に皇太子殿下が御即位されます。国民が祝福する中で、国の儀式等がつつがなく行われるよう、準備に万全を期してまいります。

 安倍内閣は発足以来、経済の再生、東日本大震災からの復興、地方創生、一億総活躍、働き方改革など、各般の重要課題に全力で取り組んでまいりました。今国会におきましても、少子高齢化の克服、デフレからの脱却、災害復旧復興、激動する国際情勢への対応など、困難な課題に真正面から立ち向かう所存であります。

 内閣官房及び内閣府は、内閣の重要政策に関する企画立案及び総合調整を図る役割を担っており、私は、各大臣と緊密な連携を図りつつ、内閣のかなめとして、これらの課題に全力で取り組んでまいる決意です。

 内閣官房におきましては、大自然災害を始め、重大事故、テロ、サイバー攻撃等への危機管理対応、外交・安全保障政策の機動的、戦略的な遂行、複雑多様化する国際情勢や一段と厳しさを増す国際テロ情勢に対応するための情報収集・集約・分析機能の強化、情報保全のさらなる徹底、普天間飛行場の名護市辺野古沖への移設を始めとする沖縄の基地負担軽減、新型インフルエンザを始めとする国際的に脅威となる感染症の対策及び未来志向のアイヌ政策の推進等に取り組んでまいります。

 また、北朝鮮問題については、昨年六月の米朝首脳共同声明のとおり、朝鮮半島の完全な非核化に向けた北朝鮮のコミットメントを含む両首脳間の合意が完全かつ迅速に履行されることが重要です。北東アジアに真の平和を実現させるべく、引き続き、日米、日米韓三カ国で今後の方針を綿密にすり合わせ、緊密に連携してまいります。

 あわせて、安倍内閣が取り組む重要課題について、国民の皆さんや国際社会に向けてしっかりと情報発信をしてまいります。

 内閣府におきましては、広範な重要政策に関し、経済財政諮問会議などを活用して英知を集め、総合的、戦略的な企画立案を行い、各般の施策を的確に推進するとともに、私の直接の担当分野である国際平和協力業務、政府広報、栄典行政などについても適切に推進をしてまいります。

 なお、今後御審議をお願いすることを予定しております法案は、いずれも現下の重要政策課題を実現、推進するために必要なものであります。その内容につきましては逐次御説明をしてまいりますが、よろしく御審議のほどお願いを申し上げます。

 牧原委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をお願いをいたします。

 引き続いて、平成三十一年度における皇室費、内閣及び内閣府関係予算について、その概要を御説明申し上げます。

 皇室費の平成三十一年度における歳出予算要求額は、内廷費、宮廷費及び皇族費を合わせて百十七億三千七百万円を計上しております。

 次に、内閣所管の平成三十一年度における歳出予算要求額のうち、内閣官房に係るものとして、内閣の重要政策に関する総合調整等のための経費九百八十四億四百万円、内閣法制局に係るものとして、法令審査等のための経費十一億円、人事院に係るものとして、人事行政等のための経費百二十三億一千五百万円を計上しております。

 次に、内閣府所管の平成三十一年度における歳出予算要求額のうち、内閣府本府に係るものとして、各般の施策における総合的、戦略的な企画立案及び施策の的確な推進のための経費三兆六千七百五十五億五千二百万円、宮内庁に係るものとして、その人件費、事務処理のための経費百二十三億二千七百万円、個人情報保護委員会に係るものとして、個人情報の保護及び利活用の推進等を図るための経費三十五億四千七百万円、消費者庁に係るものとして、消費者の安全、安心の確保、地方消費者行政の推進等を図るための経費百十八億二千万円を計上しております。

 以上をもって、平成三十一年度の皇室費、内閣及び内閣府関係予算の概要の説明を終わります。

牧原委員長 次に、茂木経済再生担当大臣、全世代型社会保障改革担当大臣、内閣府特命担当大臣から所信を聴取いたします。茂木国務大臣。

茂木国務大臣 経済再生担当大臣、全世代型社会保障改革担当大臣及び経済財政政策を担当する内閣府特命担当大臣として、所信の一端を申し述べます。

 日本経済は、六年にわたるアベノミクスの推進により、大きく改善しています。名目GDPは五百五十兆円と過去最大、企業収益も過去最高を記録しています。雇用環境も大幅に改善し、アベノミクスとともに始まった今回の景気回復は七年目に入り、戦後最長になったと見られます。ただし、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、中国経済の先行き、金融資本市場の変動の影響等のリスク要因には十分注意しながら、経済運営に万全を期してまいります。

 その上で、経済成長を更に持続させ、加速させていくためには、日本経済が直面する大きな壁、少子高齢化の進展、経済成長と財政健全化の両立、そして保護主義と通商問題、これら三つの課題に全力で取り組んでいく必要があると考えています。

 一つ目の壁は、急速に進む少子高齢化です。人生百年時代に対応し、これまでの雇用制度や社会保障制度を見直し、誰もが幾つになっても、安心し、活躍できる全世代型社会保障へと改革していきます。

 まず、本年夏までに、六十五歳以上への継続雇用年齢の引上げに向けた検討を進めるとともに、新卒一括採用の見直しや中途採用、経験者採用の拡大を図り、誰もがその能力を十分に発揮できる社会を目指してまいります。こうした改革により、全世代型社会保障制度の基盤を整備し、本年夏ごろから、給付と負担の見直しも含めた社会保障制度全体の改革を本格的に検討していきます。

 また、日本経済の重点課題である潜在成長率の引上げに向け、成長戦略を更に加速させる必要があります。今、世界では、第四次産業革命の技術革新によって、より高度な経済、より便利で豊かな生活、いわゆるソサエティー五・〇が実現しつつあります。人手不足感が高まる我が国においても、このような新しい流れを労働生産性向上のチャンスと捉え、さらなる成長の実現に向けた取組を一気に進めます。

 二つ目の壁は、経済成長と財政健全化の両立です。経済再生なくして財政健全化なしとの基本方針のもと、経済・財政一体改革に着実に取り組み、二〇二五年度のプライマリーバランス黒字化、債務残高対GDP比の安定的な引下げを目指します。

 本年十月に予定されている消費税率の引上げは、財政健全化だけでなく、人づくり革命の実現、社会保障の充実、安定化に不可欠なものです。消費税率引上げの実質的な負担を、既に決められている負担軽減措置により二兆円程度に抑えた上で、新たに二・三兆円程度の予算、税制措置を行い、引上げによる経済への影響を乗り越える十二分の対策を講じてまいります。

 三つ目の壁は、保護主義と通商問題です。今、世界で保護主義の動きが広がる中、我が国が主導して自由貿易システムを守っていかなければなりません。昨年十二月三十日にTPP11が、本年二月一日には日・EU・EPAが発効しました。これらの経済効果を合算すると、GDP押し上げ効果十三兆円、七十五万人の雇用増と大きな効果が見込まれ、日本経済の新たな成長エンジンとなることが期待をされます。

 また、昨年九月の日米首脳会談で、日米物品貿易協定の交渉を開始することで合意しました。今後、我が国の国益に沿って、日米交渉をしっかりと進めてまいります。

 牧原委員長始め理事、委員各位の御理解と御協力、よろしくお願い申し上げます。

牧原委員長 次に、石田内閣府特命担当大臣から所信を聴取いたします。石田国務大臣。

石田国務大臣 マイナンバー制度を担当する内閣府特命担当大臣として、所信の一端を申し述べます。

 デジタル社会にとって不可欠な基盤となるマイナンバー制度につきましては、情報提供ネットワークシステムを用いた情報連携の円滑な運用と拡充を図るとともに、マイナンバーカードを含めた制度の普及促進やマイナポータルを活用した各種手続のワンストップ化など、引き続き関係府省と連携して取り組んでまいります。

 牧原委員長始め理事、委員各位の御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

牧原委員長 次に、山本国家公安委員会委員長、内閣府特命担当大臣から、所信及び平成三十一年度警察庁予算について説明を聴取いたします。山本国務大臣。

山本国務大臣 国家公安委員会、死因究明等の推進及び小型無人機等に係る緊急安全対策に関する事務を担当する大臣として、所信の一端を申し述べます。

 初めに、本年は、天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位に伴う式典が挙行されます。警察におきましては、関係府省庁と緊密に連携しつつ、警備等の準備に万全を期してまいります。

 良好な治安を確保することは、政府の重要な責務です。日本を世界一安全な国にするため、以下の諸施策を強力に推進いたします。

 第一に、我が国に対するテロの脅威が継続している中、G20大阪サミット、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピック等に向け、情報収集・分析、水際対策、警戒警備のほか、官民連携による訓練の充実等を通じ、テロ対策能力の強化等に努め、テロ対策に万全を期します。また、北朝鮮による拉致容疑事案等の捜査、調査に全力で取り組みます。

 あわせて、東日本大震災やその後に発生した平成三十年七月豪雨、北海道胆振東部地震等さまざまな災害の教訓を踏まえ、警察の災害対処能力の向上に取り組みます。このような観点から、大規模災害等における国の警察機関としての指導、調整機能を強化するため、今国会に、警察庁警備局に警備運用部を設置すること等を内容とする警察法の一部を改正する法律案を提出しております。

 第二に、サイバー空間の脅威に的確に対処すべく、産学官の連携や外国治安機関等との協力を推進し、警察の対処能力の強化等に努めます。特殊詐欺、ストーカー、配偶者からの暴力、児童虐待等の事案に対しては、被害の未然防止に向けた取組等を推進するほか、凶悪事件から市民を守ります。

 第三に、本年六月までに全面施行される刑事訴訟法等改正法が目指す新たな刑事司法制度に対応するため、引き続き、取調べの高度化等の準備を的確に進めるとともに、客観証拠に基づく適正な捜査を一層推進します。また、暴力団による対立抗争等、現下の厳しい組織犯罪情勢に対し、取締りを徹底するほか、資金源の封圧や薬物の乱用防止に向けた取組を推進します。

 第四に、世界一安全な道路交通を実現するとの目標の達成に向け、高齢運転者対策、悪質、危険な違反の取締り等、総合的な交通事故防止対策を各界各層と連携して推進します。また、自動車の自動運転技術の実用化に対応した運転者等の義務に関する規定の整備等を内容とする道路交通法の一部を改正する法律案を提出する予定です。

 これらの諸施策を推進するに当たっては、積極的かつ合理的な警察運営及び業務改革を推進し、厳正な規律と高い士気を持つ組織を構築することにより、国民の期待と信頼に応え得る強い警察の確立に努めます。

 平成三十一年度警察庁予算では、一般会計予算の歳出予算要求額として、三千四百二十億八千五百万円を計上し、警察庁職員百四十九人の増員を盛り込んでおります。

 死因究明等の推進については、死因究明等推進計画に掲げられた各施策について、関係府省庁と連携して、我が国の死因究明等の推進を図ります。

 小型無人機等に係る緊急安全対策については、防衛関係施設に対する危険の未然防止、ラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックの安全な実施に向け、今国会に、国会議事堂、内閣総理大臣官邸その他の国の重要な施設等、外国公館等及び原子力事業所の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律等の一部を改正する法律案を提出する予定であります。

 以上、所管行政について申し上げましたが、牧原委員長始め理事、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。

牧原委員長 次に、石井国務大臣から所信を聴取いたします。石井国務大臣。

石井国務大臣 特定複合観光施設区域、IRの整備に関する事務を担当する国務大臣として、所信の一端を申し述べます。

 IRの整備に当たっては、依存症などの弊害防止対策に万全を期しながら、できる限り早期にその効果を発現させるため、所要の準備作業を速やかに進めてまいります。あわせて、世界最高水準のカジノ規制によって、万全の対策を講じるよう、所要の準備作業を速やかに進めてまいります。

 牧原委員長始め理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。

牧原委員長 次に、宮腰一億総活躍担当大臣、行政改革担当大臣、国家公務員制度担当大臣、領土問題担当大臣、内閣府特命担当大臣から所信を聴取いたします。宮腰国務大臣。

宮腰国務大臣 一億総活躍、行政改革、国家公務員制度、領土問題担当大臣、食品安全、少子化対策及び海洋政策を担当する内閣府特命担当大臣として、所信の一端を申し述べます。

 我が国の持続的な成長にとって最大の課題は、少子高齢化です。子供たちを産み、育てやすい日本へと大きく転換し、希望出生率一・八の実現を目指します。

 本年十月から、幼児教育、保育を無償化します。そのための子ども・子育て支援法の改正法案を今国会に提出いたしました。早期成立に向け努力してまいります。

 待機児童の解消に向けて、保育の受皿整備や、保育士等の処遇改善を進めます。企業主導型保育事業については、質の確保、向上や自治体との連携など、実施体制を強化するため、有識者による検討を行っており、その結果を踏まえ、しっかりと改善を図ってまいります。

 結婚、子育ての希望の実現に向けて子連れ支援等に取り組む地方公共団体の支援や、子育てに優しい機運の醸成に取り組んでまいります。

 また、策定から五年目を迎える少子化対策に関する大綱の見直しに向けた検討を進め、少子化対策全体を更に前に進めてまいります。

 子供たちこそ、この国の未来そのものです。子供たちの誰もがみずからの意欲と努力によって明るい未来をつかみ取ることができる社会をつくらなければなりません。子供の貧困対策に関する大綱の見直しに向けた検討を進め、本年の夏ごろを目途に結論を得て、新たな大綱の案を作成してまいります。子供の未来応援国民運動や地方公共団体の取組の支援も進めてまいります。

 あわせて、子供、若者の育成支援、高齢社会対策、障害者施策に取り組み、誰もが活躍できる一億総活躍社会の実現を目指してまいります。

 行政改革は、政策効果を向上させ、政府に対する国民の信頼を得るために重要な取組であり、不断に進めてまいります。行政事業レビューの実施、証拠に基づく政策立案の推進等に引き続き取り組んでまいります。

 国家公務員制度については、少子高齢社会における公務部門の多様で優秀な人材の確保、育成、活用や、働き方改革を推進してまいります。あわせて、既存体制を見直しつつ、CIQや海上保安の体制強化等、内閣の重要課題に確実に対応できる体制を整備してまいります。

 領土・主権対策については、竹島の領土問題及び尖閣諸島をめぐる情勢に関して、国内外において我が国の立場についての正確な理解が浸透するよう、領土・主権展示館の一層の充実等に取り組み、外交政策等との整合性を確保しつつ、内外発信の強化に努めてまいります。

 海洋政策については、さきの国会で成立したいわゆる再エネ海域利用法について、スピード感を持って施行準備を進めます。また、有人国境離島の保全と地域社会の維持に関する施策を政府、地方が一体となって強力に推進するなど、第三期海洋基本計画に基づき、政府一丸となって取り組んでまいります。

 ギャンブル等依存症対策については、関係者会議の意見を適切に聴取しつつ、基本計画を本年五月までに策定するなど、対策を総合的かつ計画的に推進してまいります。

 食品安全については、食品の安全性の確保のため、新たな評価方法を確立するとともに、科学的知見に基づき、客観的かつ中立公正に食品健康影響評価を行います。また、その評価結果についてリスクコミュニケーションを実施してまいります。

 このほか、成年被後見人等の権利制限の見直しのための法律案の早期成立を図るとともに、休眠預金等に係る資金の活用、交通安全対策、特定秘密の保護に関する制度に関する施策等に取り組んでまいります。

 牧原委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。

牧原委員長 次に、平井内閣府特命担当大臣から所信を聴取いたします。平井国務大臣。

平井国務大臣 クールジャパン戦略を担当する内閣府特命担当大臣として、所信の一端を申し述べます。

 クールジャパン戦略については、世界がよいと思う日本の魅力を悠久の歴史を踏まえて発信し、共感を得てファンをふやし、経済成長につなげていくため、近年のグローバル化やデジタル化の進行も踏まえつつ、強化します。

 このほか、日本医療研究開発機構による研究支援を始めとする健康・医療戦略の推進、遺棄化学兵器処理を推進してまいります。

 また、行政の手続のオンライン化の徹底や電子申請における添付書類の撤廃を実現するデジタル手続法案を提出する予定です。

 牧原委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

牧原委員長 次に、片山内閣府特命担当大臣、女性活躍担当大臣から所信を聴取いたします。片山国務大臣。

片山国務大臣 女性活躍担当大臣、男女共同参画及び規制改革を担当する内閣府特命担当大臣として、所信の一端を申し述べます。

 女性活躍の推進と男女共同参画社会の実現は、社会、経済の多様性と活力を高める観点から、極めて重要です。

 このため、女性活躍推進法の施行後三年の見直しを通じて、企業等の行動計画策定や情報開示を更に進めるとともに、女性役員候補者の育成などに取り組むことにより女性の登用を加速してまいります。

 また、さまざまな分野で働く女性や女性経営者のお声を直接伺いながら、継続就業のための環境整備、女性への暴力の根絶、政治分野における女性の参画拡大、国際会議を通じた女性活躍の推進などに取り組んでまいります。

 規制改革は新しい時代を切り開く成長のメーンエンジンであり、安倍内閣の成長戦略の中核です。規制改革推進会議のもと、引き続き、日本の底力を阻害するような規制改革に真正面から挑戦し、スピード感を持って改革を進めてまいります。

 公文書管理につきましては、各府省の文書管理に対する実効性あるチェックの実施など、昨年七月の閣僚会議決定に基づく施策の着実な推進を通じ、適正な公文書管理の確保に万全を期してまいります。

 また、国立公文書館の新たな施設について、昨年度策定いたしました基本計画に基づき、引き続き建設に向けた取組を進めてまいります。

 独立公文書管理監による特定秘密の指定などの検証、監察を引き続き支援してまいります。

 公益法人行政につきましては、法人の自己規律の確立や適正な法人運営の確保に向けて支援するなど、公益活動の活性化に一層尽力してまいります。

 地域企業の参入促進など、さらなるPPP、PFIの活用推進に向け、具体的な案件形成の促進や政策の企画立案に取り組んでまいります。

 牧原委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。

牧原委員長 次に、櫻田国務大臣から所信を聴取いたします。櫻田国務大臣。

櫻田国務大臣 サイバーセキュリティ戦略本部に関する事務を担当する国務大臣として、所信の一端を申し述べます。

 昨今、サイバー空間と実空間の一体化が進み、さまざまな恩恵がもたらされている一方で、サイバー攻撃による多大な経済的、社会的損失が生じるなどの脅威が急速に高まっており、サイバーセキュリティーの確保がますます重要になっております。また、開会まで一年半を切った二〇二〇年東京大会の成功に向け、対策に着実に取り組んでいく必要があります。

 昨年七月に閣議決定した新たなサイバーセキュリティ戦略を確実に実施するよう、関係大臣と連携して取り組んでまいります。

 また、昨年十二月に成立したサイバーセキュリティ基本法の一部を改正する法律の円滑な施行に向け、準備を着実に進めてまいります。

 牧原委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。

牧原委員長 以上で各大臣の所信及び予算説明は終わりました。

 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。

    午後零時三十九分散会


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