衆議院

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第1号 令和4年10月21日(金曜日)

会議録本文へ
本国会召集日(令和四年十月三日)(月曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。

   委員長 上野賢一郎君

   理事 井上 信治君 理事 工藤 彰三君

   理事 平  将明君 理事 藤井比早之君

   理事 國重  徹君

      赤澤 亮正君    池田 佳隆君

      石原 宏高君    尾崎 正直君

      大西 英男君    大野敬太郎君

      神田 憲次君    小寺 裕雄君

      鈴木 英敬君    田野瀬太道君

      中野 英幸君    中山 展宏君

      平井 卓也君    平沼正二郎君

      牧島かれん君    松本  尚君

      宮路 拓馬君    青柳陽一郎君

      稲富 修二君    中谷 一馬君

      太  栄志君    本庄 知史君

      馬淵 澄夫君    山岸 一生君

      阿部  司君    岩谷 良平君

      浦野 靖人君    堀場 幸子君

      河西 宏一君    平林  晃君

      浅野  哲君    塩川 鉄也君

      緒方林太郎君    櫛渕 万里君

    ―――――――――――――

十月三日

 上野賢一郎君委員長辞任につき、その補欠として大西英男君が議院において、委員長に選任された。

令和四年十月二十一日(金曜日)

    午前九時開議

 出席委員

   委員長 大西 英男君

   理事 井上 信治君 理事 神田 憲次君

   理事 平  将明君 理事 藤井比早之君

   理事 宮路 拓馬君 理事 青柳陽一郎君

   理事 稲富 修二君 理事 阿部  司君

   理事 國重  徹君

      赤澤 亮正君    池田 佳隆君

      石原 宏高君    尾崎 正直君

      大野敬太郎君    小寺 裕雄君

      鈴木 英敬君    田野瀬太道君

      中野 英幸君    中山 展宏君

      平井 卓也君    平沼正二郎君

      本田 太郎君    牧島かれん君

      松本  尚君    山口  晋君

      太  栄志君    本庄 知史君

      馬淵 澄夫君    山岸 一生君

      山田 勝彦君    岩谷 良平君

      浦野 靖人君    堀場 幸子君

      河西 宏一君    福重 隆浩君

      浅野  哲君    塩川 鉄也君

      緒方林太郎君    櫛渕 万里君

    …………………………………

   国務大臣

   (内閣官房長官)

   (沖縄基地負担軽減担当)

   (ワクチン接種推進担当) 松野 博一君

   国務大臣

   (デジタル大臣)

   (デジタル改革担当)

   (消費者及び食品安全担当)

   (国家公務員制度担当)  河野 太郎君

   国務大臣

   (国家公安委員会委員長)

   (領土問題担当)

   (防災担当)

   (海洋政策担当)     谷  公一君

   国務大臣

   (こども政策担当)

   (共生社会担当)

   (女性活躍担当)

   (孤独・孤立対策担当)

   (少子化対策担当)

   (男女共同参画担当)   小倉 將信君

   国務大臣

   (経済再生担当)

   (新しい資本主義担当)

   (スタートアップ担当)

   (新型コロナ対策・健康危機管理担当)

   (全世代型社会保障改革担当)

   (経済財政政策担当)   山際大志郎君

   国務大臣

   (経済安全保障担当)

   (科学技術政策担当)   高市 早苗君

   国務大臣

   (規制改革担当)

   (クールジャパン戦略担当)

   (アイヌ施策担当)

   (国際博覧会担当)

   (行政改革担当)     岡田 直樹君

   内閣官房副長官      木原 誠二君

   内閣府副大臣       藤丸  敏君

   内閣府副大臣       星野 剛士君

   内閣府副大臣       和田 義明君

   内閣府副大臣       伊佐 進一君

   内閣府副大臣       中谷 真一君

   デジタル副大臣

   兼内閣府副大臣      大串 正樹君

   内閣府大臣政務官     鈴木 英敬君

   内閣府大臣政務官     自見はなこ君

   内閣府大臣政務官     中野 英幸君

   内閣府大臣政務官     本田 顕子君

   内閣府大臣政務官     長峯  誠君

   デジタル大臣政務官

   兼内閣府大臣政務官    尾崎 正直君

   内閣委員会専門員     近藤 博人君

    ―――――――――――――

委員の異動

十月三日

 辞任         補欠選任

  上野賢一郎君     本田 太郎君

  平林  晃君     福重 隆浩君

同月二十一日

 辞任         補欠選任

  工藤 彰三君     山口  晋君

  中谷 一馬君     山田 勝彦君

同日

 辞任         補欠選任

  山口  晋君     工藤 彰三君

  山田 勝彦君     中谷 一馬君

同日

 理事森田俊和君、森山浩行君及び足立康史君九月十六日委員辞任につき、その補欠として青柳陽一郎君、稲富修二君及び阿部司君が理事に当選した。

同日

 理事工藤彰三君及び平将明君同日理事辞任につき、その補欠として宮路拓馬君及び神田憲次君が理事に当選した。

    ―――――――――――――

十月三日

 新型コロナウイルス感染症等の影響を受けた低所得者に対する特別給付金の支給に関する法律案(中谷一馬君外十三名提出、第二百七回国会衆法第一〇号)

 性暴力被害者の支援に関する法律案(阿部知子君外十一名提出、第二百八回国会衆法第五四号)

 性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案(大河原まさこ君外十名提出、第二百八回国会衆法第五五号)

 多文化共生社会基本法案(中川正春君外七名提出、第二百八回国会衆法第五八号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 理事の辞任及び補欠選任

 国政調査承認要求に関する件


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     ――――◇―――――

大西委員長 これより会議を開きます。

 この度、内閣委員長を拝命をいたしました大西英男でございます。

 新型コロナウイルス感染症対策を始めとする内閣の重要政策に関する事項から、国家公務員制度、少子高齢化への対応、女性が活躍できる男女共同参画社会の実現、治安対策等の警察に関する事項まで、幅広く所管しております。

 私は、当委員会が果たす役割の重要性をしっかりと認識し、公正かつ円満な委員会運営に、委員各位の御指導と御協力を賜りながら努めてまいりたいと思います。

 何とぞよろしくお願い申し上げます。

     ――――◇―――――

大西委員長 理事の辞任についてお諮りいたします。

 理事工藤彰三君及び平将明君から、理事辞任の申出があります。これを許可するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

大西委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 引き続き、理事の補欠選任についてお諮りいたします。

 ただいまの理事辞任及び委員の異動に伴い、現在理事が五名欠員となっております。その補欠選任を行いたいと存じますが、先例によりまして、委員長において指名するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

大西委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 それでは、理事に

      神田 憲次君    宮路 拓馬君

      青柳陽一郎君    稲富 修二君

   及び 阿部  司君

を指名いたします。

     ――――◇―――――

大西委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。

 国政に関する調査を行うため、本会期中

 内閣の重要政策に関する事項

 公務員の制度及び給与並びに行政機構に関する事項

 栄典及び公式制度に関する事項

 男女共同参画社会の形成の促進に関する事項

 国民生活の安定及び向上に関する事項

 警察に関する事項

以上の各事項について、衆議院規則第九十四条の規定により、議長に対して承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

大西委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

     ――――◇―――――

大西委員長 この際、松野内閣官房長官、沖縄基地負担軽減担当大臣、ワクチン接種推進担当大臣、河野デジタル大臣、内閣府特命担当大臣、国家公務員制度担当大臣、谷国家公安委員会委員長、領土問題担当大臣、内閣府特命担当大臣、小倉こども政策担当大臣、共生社会担当大臣、女性活躍担当大臣、孤独・孤立対策担当大臣、内閣府特命担当大臣、山際経済再生担当大臣、新しい資本主義担当大臣、スタートアップ担当大臣、新型コロナ対策・健康危機管理担当大臣、全世代型社会保障改革担当大臣、内閣府特命担当大臣、高市経済安全保障担当大臣、内閣府特命担当大臣、岡田内閣府特命担当大臣、国際博覧会担当大臣、行政改革担当大臣から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。松野国務大臣。

松野国務大臣 内閣官房及び内閣府の事務を担当する国務大臣として、一言御挨拶を申し上げます。

 現在、我が国は、世界規模の物価高、厳しさを増す安全保障環境、二年半にもわたる感染症危機など、国難とも言える状況に直面しています。岸田内閣は、この歴史的な難局を乗り越え、我が国の未来を切り開くため、また信頼と共感の姿勢を大切にしながら、日本経済の再生を始めとする政策を一つ一つ果断に、かつ丁寧に実行してまいります。

 内閣官房及び内閣府は、内閣の重要政策に関する企画立案及び総合調整を図る役割を担っており、私は、内閣官房及び内閣府がその機能を十全に発揮するよう全力を尽くす決意であります。

 まず、内閣官房におきましては、大規模自然災害を始め、北朝鮮による弾道ミサイルの発射等我が国領域内外における各種の緊急事態、重大事故、テロ及びサイバー攻撃への危機管理対応、外交・安全保障政策の機動的、戦略的な遂行、複雑多様化する国際情勢や依然として厳しい国際テロ情勢に対応するための情報収集・集約・分析機能の強化、情報保全の更なる徹底、自由で開かれたインド太平洋の実現のための質の高いインフラ整備の推進等に取り組んでまいります。

 また、沖縄の基地負担軽減は、政府の大きな責任であり、担当大臣として、目に見える形で負担の軽減が図られるよう、全力で取り組みます。中でも、世界で最も危険と言われる普天間飛行場が固定化され、危険なまま置き去りにされることは絶対に避けなければならず、そのためにも、辺野古移設の工事を着実に進めてまいります。

 新型コロナ対策においてワクチンは重要です。担当大臣として、年末年始に備えオミクロン株対応ワクチンの接種が円滑に進むよう、丁寧な情報発信などに努めます。

 さらに、それぞれの担当大臣が担う新しい資本主義の旗印の下での日本経済の再生、新型コロナ対応、経済安全保障の推進などの現下の重要政策に各大臣と緊密な連携を図りつつ取り組んでまいります。

 あわせて、岸田内閣が取り組む重要政策について、国民の皆様や国際社会に向けてしっかりと情報発信をしてまいります。

 次に、内閣府におきましては、広範な重要政策に関し、経済財政諮問会議などを活用して英知を集め、総合的、戦略的な企画立案を行い、各般の施策を的確に推進するとともに、私の直接の担当分野である政府広報、栄典行政、国際平和協力業務などについても適切に推進してまいります。

 なお、今後御審議をお願いすることを予定しております法案は、いずれも現下の重要政策を実現、推進するために必要なものであります。その内容につきましては逐次御説明をしてまいりますが、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

 大西委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をお願いいたします。

大西委員長 次に、河野国務大臣。

河野国務大臣 おはようございます。

 デジタル大臣、デジタル改革、食品安全を担当する内閣府特命担当大臣、国家公務員制度担当大臣として、一言御挨拶を申し上げます。

 デジタル庁が発足し、約一年が経過しました。デジタル庁は、デジタル社会実現の司令塔として、引き続き、社会全体のデジタル化を強力に牽引していきます。

 マイナンバーカードについては、健康保険証との一体化など利便性を向上してまいります。あわせて、公金受取口座制度の利用によって、国民にとって利便性が高く迅速な給付支給ができるよう取り組んでまいります。

 また、地方公共団体の基幹業務システムについて、二〇二五年度までのガバメントクラウドを活用した標準準拠システムへの移行や、情報システムの運用経費等の削減に向けて、政府として統一、標準化の取組を推進してまいります。

 新たなデジタルサービスを我が国の経済成長につなげるべく、ウェブ3の推進に向けた環境整備について更なる検討を行ってまいります。また、デジタル化を阻害するアナログ規制の点検、見直しを二〇二四年六月までの二年間を目途として前倒しして実施してまいります。あわせて、テクノロジーマップを整備し、規制の見直しの加速化を後押しするとともに、技術を持つスタートアップの事業機会を切り開いてまいります。

 国家公務員制度については、人事院勧告を踏まえた給与改定を実施するための法律案を今国会に提出しています。

 優秀な人材を確保できるよう、長時間労働を是正し、テレワークを当たり前の働き方とするなどの働き方改革を進め、職員が職務を通じて成長実感を得られるようにするとともに、効果的、効率的な体制づくりを進めます。立法府におかれましても、政府の働き方改革に御理解を賜りますようお願い申し上げます。

 食品安全については、国民の健康の保護を最優先に、食品の安全性の確保のため、科学的知見に基づき、客観的かつ中立公正に食品健康影響評価を行います。また、評価結果等についてリスクコミュニケーションを実施してまいります。

 大西委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。

大西委員長 次に、谷国務大臣。

谷国務大臣 国家公安委員会委員長、領土問題担当大臣、海洋政策及びカジノ管理委員会に関する事務を担当する内閣府特命担当大臣並びにサイバーセキュリティ戦略本部に関する事務及び金融活動作業部会、いわゆるFATFの勧告を踏まえた法整備の検討を着実に行うため行政各部の所管する事務の調整を担当する大臣として、一言御挨拶を申し上げます。

 まず、政府全体として行政のデジタル化に向けた取組を加速化させているところ、私としても、国民の利便性向上や負担軽減を図るべく、行政手続のオンライン化、運転免許証とマイナンバーカードの一体化の実現など、所管事項についてしっかりと取組を進めます。

 次に、良好な治安を確保することは政府の重要な責務であり、日本を世界一安全な国にするため、以下五点の諸施策を強力に推進します。

 第一に、我が国に対するテロの脅威が継続している中、警戒警備、情報収集・分析、水際対策などの諸対策に万全を期します。

 安倍晋三元内閣総理大臣が街頭演説中に銃撃を受け亡くなられるという重大な結果を招いたことを極めて重く受け止めています。二度とこうしたことが起こらないように、警護における警察庁の関与の抜本的強化等を内容とする新たな警護要則に基づく措置を確実に講じるとともに、体制の強化、装備資機材の充実等の取組を進めます。

 我が国においては、来年にはG7サミット、令和七年には大阪・関西万博が控えており、これらの行事の安全かつ円滑な開催に向け、諸対策に万全を期します。

 また、経済安全保障の確保に向けた取組を進めます。

 北朝鮮による拉致容疑事案等の捜査、調査に全力で取り組みます。

 あわせて、東日本大震災など、様々な災害の教訓を踏まえつつ、警察の災害対処能力の一層の向上に取り組みます。

 第二に、社会のデジタル化が進展する中でセキュリティーの確保は大変重要です。極めて深刻なサイバー空間の脅威に的確に対処するため、本年四月に設置されたサイバー警察局が中心となって、産学官の連携や外国治安機関等との協力を進め、警察の対処能力の強化等に努めます。

 第三に、刑法犯認知件数の総数は近年減少傾向にありますが、依然深刻な状況にある特殊詐欺、ストーカー、配偶者からの暴力、児童虐待など、主に高齢者、女性、子供が被害者となる犯罪に対し、被害の未然防止に向けた取組等を強力に推進するなど、市民の安全で平穏な生活を守ります。

 第四に、世界一安全な道路交通を実現するという目標の達成に向け、通学路対策や高齢運転者対策、悪質、危険な違反の取締りなど、総合的な交通事故防止対策を各界各層と連携して進めます。

 第五に、取調べの高度化等を的確に進めるとともに、客観証拠に基づく適正な捜査を一層推進します。また、暴力団による対立抗争など、現下の厳しい組織犯罪情勢や、FATFの勧告も踏まえ、組織的に敢行される特殊詐欺やマネーロンダリング事犯の検挙等の取締りを徹底するほか、資金源の封圧や薬物の乱用防止に向けた取組を進めます。

 このほか、来年には茨城県水戸市でG7内務・安全担当大臣会合が予定されています。G7議長国としてリーダーシップを発揮し、会合に向けた諸準備に万全を期します。

 以上の諸施策を進めるに当たっては、積極的かつ合理的な警察運営及び業務改革を推進し、高い規律と士気を有する組織を確立することにより、国民の期待と信頼に応えていきます。

 次に、領土・主権対策については、北方領土問題、竹島の領土問題及び尖閣諸島をめぐる情勢に関して、国内外において我が国の立場についての正確な理解が浸透するよう、関係機関と連携を深めながら、領土・主権展示館を拠点とした内外発信を強化します。

 次に、海洋政策については、我が国周辺海域をめぐる情勢の一層の緊迫化等を踏まえ、海洋の安全保障、海洋由来のエネルギー、資源の開発推進を含む産業利用、海洋科学技術に関する研究開発、国境離島の正確な現状把握と保全管理などに政府一丸で取り組みます。

 また、有人国境離島について、政府、地方が一体となり、地域社会の維持に関する施策を強力に進めます。

 次に、我が国で初めて行われるカジノ事業の健全な運営が確保されるよう、高い独立性を有するカジノ管理委員会が、厳格なカジノ規制の実施に向けて着実に取り組みます。

 次に、サイバーセキュリティ戦略本部に関する事務については、インシデント対応から政策的な措置まで一体的に推進するための総合調整機能の強化を始め、サイバーセキュリティ戦略に掲げる施策を確実に実施するよう、関係大臣と連携してまいります。

 最後に、我が国のマネロン、テロ資金供与、拡散金融対策を強化するため、マネロン等対策の国際基準であるFATF勧告に対応する法律案を今国会に提出いたします。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

 以上、私の所管行政について申し上げました。

 大西委員長を始め各理事、委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。

大西委員長 次に、小倉国務大臣。

小倉国務大臣 こども政策担当大臣、共生社会担当大臣、女性活躍担当大臣、孤独・孤立対策担当大臣、少子化対策及び男女共同参画を担当する内閣府特命担当大臣として、一言御挨拶を申し上げます。

 子供を取り巻く状況は、虐待相談の対応件数が増加するなど深刻です。また、昨今の少子化の進行は危機的な状況であり、子供政策の充実は待ったなしの課題です。このような中、さきの通常国会で成立をしたこども家庭庁設置法とこども基本法に基づき、来年四月に創設されるこども家庭庁が、子供政策を我が国社会の真ん中に据え、子供目線に立って、縦割りを排した行政を進めるための司令塔となるよう、しっかりと準備をしてまいります。

 まず、こども基本法に基づくこども大綱の策定に向け、子供や若者、子育て当事者、様々な現場の方々の声に耳を傾けながら、検討を進めてまいります。

 また、子供や若者の意見を政策に反映するための仕組みや場づくり、就学前の子供の育ちの保障、子供の居場所づくり、いじめの防止に向けた体制づくり、子供関連業務従事者の性犯罪歴等確認の仕組み、いわゆる日本版DBSの導入に向けた検討などに取り組んでまいります。

 一人一人の結婚や出産、子育ての希望の実現に向けて、ライフステージや地域の実情に応じた総合的な少子化対策を大胆に進めてまいります。

 また、長年の待機児童問題を終わらせ、安心して子供を産み育てられる環境を実現をするため、厚生労働大臣を始めとする関係大臣と協力し、保育の受皿確保や保育士等の処遇改善、企業主導型保育事業の適切な実施の確保などの施策を総合的に進めてまいります。

 静岡県牧之原市で三歳の女児が送迎バスに置き去りにされ、死亡するという大変痛ましい事案が起きました。この事案を踏まえ、子供の安全を守るための万全の対策を講じるため、私を中心に、スピード感を持って取り組むよう総理から指示をいただきました。これを受け、送迎バスを有する全ての園に対して緊急点検を実施するとともに、実地調査を開始しております。

 また、私を議長とする関係府省会議で、ヒアリング等を重ね、送迎バスの安全装置の義務化、安全管理マニュアルの作成、園を支援するための措置等を含む緊急対策を取りまとめたところです。今後は、本緊急対策を基に、着実に再発防止に取り組んでまいります。

 NPO等による子供食堂等のつながりの場づくりを実施している地方公共団体への支援や、子供の未来応援国民運動の推進等、引き続き、子供の貧困対策に総合的に取り組んでまいります。

 以上のように、子供の視点で、子供を取り巻くあらゆる環境を視野に入れ、子供の権利を保障し、子供を誰一人取り残さず、健やかな成長を社会全体で後押ししていけるよう全力を尽くします。

 第四次障害者基本計画に基づく施策を総合的かつ計画的に進めるとともに、次期障害者基本計画策定に向けた議論や改正障害者差別解消法の施行準備など、一層の取組を進めてまいります。

 交通事故のない社会の実現を目指し、第十一次交通安全基本計画や、通学路等における交通安全の確保及び飲酒運転の根絶に係る緊急対策に基づき、交通安全対策を着実に推進してまいります。

 女性活躍、男女共同参画は、全ての人が生きがいを感じられる、個性と多様性を尊重する社会を実現をするために極めて重要です。我が国の経済社会の持続的発展にも資するものです。

 しかしながら、我が国の女性活躍、男女共同参画は諸外国と比べて立ち遅れており、その背景にある男女間の賃金格差や固定的な性別役割分担意識など、構造的な問題に対応していく必要があります。こうした認識の下、岸田内閣が掲げる新しい資本主義の中核として女性の経済的自立を位置づけているところです。

 本年六月に策定した女性版骨太の方針二〇二二に基づき、男女間賃金格差の是正や女性デジタル人材の育成など、女性の経済的自立、性犯罪、性暴力や配偶者暴力対策、女性の健康に係る取組の強化など、女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会の実現、コロナ下で広まったテレワーク等多様な働き方の定着や、男性の育児参画を阻む壁の解消など、男性の家庭、地域社会における活躍、企業の女性役員比率ランキングの掲載や、国家公務員の女性職員の職域の拡大など、女性の登用目標達成等を政府一体で推進してまいります。

 また、来年、我が国はG7の議長国であり、六月にはG7栃木県・日光男女共同参画・女性活躍担当大臣会合を開催をします。国際的な議論や取組への貢献に向けて、会合の準備に万全を期してまいります。

 新型コロナウイルス感染拡大や物価高騰等の影響により、孤独、孤立の問題は一層深刻な社会問題となっております。孤独・孤立対策の重点計画に沿って、各種施策を着実に実施するとともに、孤独・孤立対策に取り組むNPO等の活動の支援や、官民連携の強化に取り組んでまいります。

 孤独、孤立に悩む人を誰一人として取り残さない社会を目指し、現場の声も生かしながら、孤独、孤立を抱える方々に必要な支援をお届けできるよう、全力を尽くしてまいります。

 このほか、共助の重要性が高まる中、休眠預金等に係る資金の活用やNPO法人の活動の促進、成果連動型民間委託契約方式の普及に関する施策等に取り組みます。

 大西委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願いを申し上げます。

大西委員長 次に、山際国務大臣。

山際国務大臣 経済再生担当大臣、新しい資本主義担当大臣、スタートアップ担当大臣、新型コロナ対策・健康危機管理担当大臣、全世代型社会保障改革担当大臣、経済財政政策を担当する内閣府特命担当大臣として、一言御挨拶を申し上げます。

 我が国経済は、ウィズコロナの下で経済社会活動の正常化が進みつつある中、緩やかに持ち直していますが、世界の景気後退懸念やエネルギー、食料を中心とする価格高騰による家計、企業への影響等は、我が国経済の大きなリスク要因となっています。

 こうしたリスクを十分視野に入れつつ、足下の物価高騰など経済情勢の変化に切れ目なく対応し、新しい資本主義を前に進めるため、今月末を目途に、総合経済対策を策定いたします。特に、物価高、円安への対応、構造的な賃上げ、成長のための投資と改革を重点分野として思い切った対策を取りまとめ、全力で国民の暮らしを守り、我が国の未来を切り開いてまいります。

 経済財政運営の基本は、経済あっての財政であり、順番を間違えてはなりません。必要な政策対応に取り組み、経済をしっかり立て直す。そして、財政健全化に向けて取り組んでまいります。

 新しい資本主義については、人への投資と分配、スタートアップ、科学技術・イノベーション、資産所得の倍増、経済社会の多極集中化、GX、DXの各分野について重点的に取り組み、その実現に向けた動きを本格化させます。また、フリーランスに係る取引適正化のため、法整備に取り組みます。さらに、成長力強化等の観点から、技術と意欲ある企業の海外ビジネス投資の支援に努めてまいります。

 新型コロナウイルス感染症については、秋以降の感染拡大に備えた対策を着実に進めるとともに、中長期的なウィズコロナにおける対策の在り方を検討してまいります。

 経済連携の強化も進めます。TPP11を通じ、自由貿易の推進や新たな課題への対処において、引き続き主導的な役割を果たします。また、英国の加入手続が協定の高いレベルを維持しつつ進むよう、他の参加国と共に取り組みます。その他の加入関心エコノミーについても、協定の高いレベルを満たす用意ができているか、しっかりと見極めてまいります。

 全ての国民が人生のステージに応じて必要な社会保障を受けられるよう、全世代型社会保障の構築に向けた取組も進めてまいります。特に、子供、子育て支援の充実、医療・介護制度の改革、働き方に中立的な社会保障制度等の構築について、引き続き全世代型社会保障構築会議において議論を進めます。

 大西委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。

大西委員長 次に、高市国務大臣。

高市国務大臣 おはようございます。

 経済安全保障担当大臣、また、健康・医療戦略などを担当する内閣府特命担当大臣として、御挨拶を申し上げます。

 安全保障の裾野が外交、防衛だけではなく、経済分野にも拡大する中、国民の皆様の安全を経済面から確保することは喫緊の課題です。

 まずは、五月に成立した経済安全保障推進法において定められた制度の円滑かつ実効的な実施に向けてしっかりと取り組んでまいります。

 九月には、この法律に基づく、基本方針並びに先行施行しているサプライチェーン強靱化及び官民技術協力の二つの施策の各基本指針を閣議決定いたしました。今後は、サプライチェーン強靱化については、特定重要物資の指定に向けた検討を関係省庁と連携しながら進めてまいります。官民技術協力については、研究開発等の対象となる技術の具体化や伴走支援を行う官民協議会の枠組みについて、検討を進めます。

 基幹インフラ役務の安定的な提供の確保や特許出願の非公開についても、制度の円滑な施行に向けて、関係省庁や事業者等と緊密に連携しながら、検討を進めてまいります。

 また、経済安全保障の課題は多岐にわたるため、この法律のみならず、例えば骨太方針二〇二二にも記載されているとおり、重要情報を扱う者への資格付与など更なる課題についても検討を進めるほか、新たな国家安全保障戦略等の策定に当たり、経済安全保障を重要な課題と位置づけるべく、担当大臣として積極的に議論に参画してまいります。

 引き続き、幅広い関係省庁の先頭に立ち、スピード感を持って対処してまいります。

 重要土地等調査法については、関係政令や基本方針を閣議決定し、本年九月二十日に全面施行されました。今後、順次、本法に基づく注視区域や特別注視区域の指定を行い、土地等利用状況調査などを着実に進めてまいります。

 医療分野の研究開発については、今後の感染症危機に備えた国産ワクチンや治療薬の開発、生産体制の強化、再生・細胞医療、遺伝子治療を始め、基礎から実用までの一貫した研究開発の推進など、健康・医療戦略を推進してまいります。

 このほか、遺棄化学兵器処理を推進するとともに、特定秘密の保護に関する制度を適切に運用してまいります。

 大西委員長を始め理事、委員の皆様の御協力と御指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

大西委員長 次に、岡田国務大臣。

岡田国務大臣 規制改革、クールジャパン戦略、アイヌ施策を担当する内閣府特命担当大臣、また、国際博覧会担当大臣、行政改革担当大臣として、一言御挨拶を申し上げます。

 規制改革は、イノベーションやスタートアップを喚起するだけでなく、社会課題や我が国の弱みとされてきた部分を成長のエンジンに換えていくためにも必要不可欠な取組です。特に、地方での社会課題の解決に資するという観点も踏まえつつ、新産業の創出、人手不足の解消、生産性の向上につなげられるように取り組んでまいります。

 クールジャパン戦略については、新型コロナ後のインバウンドの再開なども見据え、クールジャパンに取り組む関係省庁及び官民の連携を強化しつつ、新たなマッチングを誘発し、日本各地の魅力的なコンテンツを磨き上げるとともに、地域連携や海外マーケティングなどに強みを持つ専門家等の活用や優良なモデル事例の共有等を通じて、日本のソフトパワーの強化に努めてまいります。

 アイヌ施策については、先住民族であるアイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するため、令和二年に開業した民族共生象徴空間、ウポポイの展示等の更なる充実や広報活動等の取組、交付金を活用したアイヌ施策の推進など、未来志向の政策を総合的に推進してまいります。

 二〇二五年大阪・関西万博に向けて、万博特措法に基づき閣議決定された基本方針の下で、全国的な機運の醸成、会場及び周辺インフラの整備、企業等の積極的な参画の確保、各国の出展準備促進など、開催準備を政府一丸となって加速してまいります。

 大阪・関西万博のコンセプトは、未来社会の実験場です。本年六月に、最先端技術の実証、実装等を行うために必要となる予算の確保、新たな制度設計等の措置を盛り込んだアクションプラン・バージョン2を取りまとめました。今後も、産業界や地元自治体の提案等も踏まえながら、内容を充実させてまいります。万博で見たこと、感じたことが将来の日本を担う子供たちや若者の心にしっかりと刻み込まれ、レガシーとなるようなすばらしい万博をつくり上げるべく、オール・ジャパンで取り組んでまいります。

 行政改革は、政策効果を向上させ、政府に対する国民の信頼を得るために重要な取組です。行政事業レビューやEBPMの推進を通じて、機動的で柔軟な政策形成が可能となるように取り組んでまいります。

 PPP、PFIについては、今後十年間で三十兆円の事業規模目標を新たに立てております。このため、PFI法改正法案を今国会に提出しており、目標の達成に向けて全力で取り組んでまいります。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

 このほか、ギャンブル等依存症対策、適正な公文書管理などの政策を推進します。

 そして、規制改革、クールジャパン、アイヌ、万博等の各施策の連携を図ってまいります。

 大西委員長を始め理事、委員各位の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。

大西委員長 次に、木原内閣官房副長官。

木原内閣官房副長官 内閣官房副長官の木原誠二です。

 大西委員長を始め理事、委員の先生方の御指導、御鞭撻を賜りながら、松野官房長官を補佐してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

大西委員長 次に、大串デジタル副大臣兼内閣府副大臣。

大串副大臣 デジタル副大臣、内閣府副大臣の大串正樹でございます。

 デジタル、食品安全を担当しております。

 河野大臣を支え、力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、大西委員長を始め理事、委員各位の御指導、御協力をよろしくお願いいたします。

大西委員長 次に、藤丸内閣府副大臣。

藤丸副大臣 内閣府副大臣の藤丸敏でございます。

 新しい資本主義、スタートアップ、新型コロナ対策・健康危機管理、経済財政政策等を担当いたします。

 山際大臣を支えてまいります。

 大西委員長を始め理事、委員各位の皆様の御指導をよろしくお願いいたします。

大西委員長 次に、星野内閣府副大臣。

星野副大臣 内閣府副大臣の星野剛士でございます。

 経済安全保障、領土問題、海洋政策等を担当しております。

 関係大臣をお支えをし、力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、大西委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をよろしくお願い申し上げます。

大西委員長 次に、和田内閣府副大臣。

和田副大臣 内閣府副大臣の和田義明でございます。

 こども政策、女性活躍、規制改革等を担当いたしております。

 官房長官を始め関係大臣を支え、力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、大西委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をよろしくお願い申し上げます。

大西委員長 次に、伊佐内閣府副大臣。

伊佐副大臣 内閣府副大臣の伊佐進一でございます。

 ワクチン接種推進を担当いたしております。

 松野官房長官を支え、力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、大西委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をよろしくお願い申し上げます。

大西委員長 次に、中谷内閣府副大臣。

中谷副大臣 内閣府副大臣の中谷真一でございます。

 国際博覧会を担当しております。

 岡田大臣をお支えし、全力で取り組んでまいります。

 大西委員長を始め理事、委員各位の御指導、御協力をよろしくお願い申し上げます。

大西委員長 次に、尾崎デジタル大臣政務官兼内閣府大臣政務官。

尾崎大臣政務官 デジタル大臣政務官、内閣府大臣政務官の尾崎正直でございます。

 デジタル、食品安全を担当いたしております。

 大西委員長を始め理事、委員各位の御指導、御協力、どうぞよろしくお願いを申し上げます。

大西委員長 次に、鈴木内閣府大臣政務官。

鈴木大臣政務官 内閣府大臣政務官の鈴木英敬でございます。

 新しい資本主義、スタートアップ、新型コロナ対策・健康危機管理、経済財政政策等を担当いたしております。

 大西委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をよろしくお願い申し上げます。

大西委員長 次に、自見内閣府大臣政務官。

自見大臣政務官 内閣府大臣政務官の自見はなこでございます。

 こども政策、女性活躍、規制改革等を担当いたしております。

 大西委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

大西委員長 次に、中野内閣府大臣政務官。

中野大臣政務官 内閣府大臣政務官の中野英幸でございます。

 経済安全保障、領土問題、海洋政策等を担当させていただきます。

 大西委員長を始め理事、委員各位の皆様方には、御指導と御協力をよろしくどうぞお願い申し上げます。

大西委員長 次に、本田内閣府大臣政務官。

本田大臣政務官 内閣府大臣政務官の本田顕子でございます。

 ワクチン接種推進を担当いたしております。

 大西委員長を始め理事、委員各位の皆様の御指導と御協力をよろしくお願い申し上げます。

大西委員長 次に、長峯内閣府大臣政務官。

長峯大臣政務官 内閣府大臣政務官の長峯誠でございます。

 国際博覧会を担当いたしております。

 大西委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をよろしくお願いいたします。

大西委員長 次回は、来る二十六日水曜日午前八時五十分理事会、午前九時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前九時四十二分散会


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