衆議院

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第1号 平成29年11月29日(水曜日)

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本委員は平成二十九年十一月二日(木曜日)議長の指名で、次のとおり選任された。

      上杉謙太郎君    上野 宏史君

      小田原 潔君    小渕 優子君

      河井 克行君    木村 次郎君

      黄川田仁志君    熊田 裕通君

      新藤 義孝君    鈴木 隼人君

      武井 俊輔君    辻  清人君

      土屋 品子君    中山 泰秀君

      長尾  敬君    堀井  学君

      三ッ矢憲生君    山田 美樹君

      阿久津幸彦君    篠原  豪君

      末松 義規君    山川百合子君

      小熊 慎司君    吉良 州司君

      寺田  学君    岡本 三成君

      遠山 清彦君    岡田 克也君

      穀田 恵二君    森  夏枝君

十一月二日

 中山泰秀君が議院において、委員長に選任された。

平成二十九年十一月二十九日(水曜日)

    午後零時十分開議

 出席委員

   委員長 中山 泰秀君

   理事 小田原 潔君 理事 木原 誠二君

   理事 新藤 義孝君 理事 鈴木 貴子君

   理事 山口  壯君 理事 末松 義規君

   理事 寺田  学君 理事 遠山 清彦君

      小渕 優子君    鬼木  誠君

      黄川田仁志君    熊田 裕通君

      高村 正大君    佐藤 明男君

      杉田 水脈君    鈴木 隼人君

      渡海紀三朗君    中曽根康隆君

      船橋 利実君    山田 賢司君

      阿久津幸彦君    篠原  豪君

      山川百合子君    吉良 州司君

      緑川 貴士君    太田 昌孝君

      岡田 克也君    穀田 恵二君

      森  夏枝君

    …………………………………

   外務大臣         河野 太郎君

   外務副大臣        中根 一幸君

   外務大臣政務官      堀井  巌君

   外務委員会専門員     辻本 頼昭君

    ―――――――――――――

委員の異動

十一月十日

 辞任         補欠選任

  鈴木 隼人君     鈴木 貴子君

  土屋 品子君     山口  壯君

  三ッ矢憲生君     木原 誠二君

同月十七日

 辞任         補欠選任

  上杉謙太郎君     中曽根康隆君

  上野 宏史君     鈴木 隼人君

  河井 克行君     渡海紀三朗君

  木村 次郎君     高村 正大君

  武井 俊輔君     山田 賢司君

  長尾  敬君     杉田 水脈君

  山田 美樹君     佐々木 紀君

同月二十九日

 辞任         補欠選任

  佐々木 紀君     鬼木  誠君

  辻  清人君     佐藤 明男君

  堀井  学君     船橋 利実君

  小熊 慎司君     緑川 貴士君

  岡本 三成君     太田 昌孝君

同日

 辞任         補欠選任

  鬼木  誠君     佐々木 紀君

  佐藤 明男君     辻  清人君

  船橋 利実君     堀井  学君

  緑川 貴士君     小熊 慎司君

  太田 昌孝君     岡本 三成君

    ―――――――――――――

十一月二十九日

      小田原 潔君    木原 誠二君

      新藤 義孝君    鈴木 貴子君

      山口  壯君    末松 義規君

      寺田  学君    遠山 清彦君

 が理事に当選した。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 理事の互選

 国政調査承認要求に関する件


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     ――――◇―――――

中山委員長 これより会議を開きます。

 この際、一言御挨拶を申し上げます。

 このたび、外務委員長に就任をいたしました中山泰秀でございます。

 本日未明、北朝鮮がICBMと見られるミサイルを発射いたしました。拉致、核実験同様、このような暴挙は断じて容認できません。

 緊迫する北朝鮮情勢を初め、現在、世界では、科学技術の進歩に伴うテロやサイバー攻撃などの、伝統的な意義での戦闘や攻撃とは全く違う新たな形の脅威が深刻化しています。

 このような中、我が国は、政府間の外交努力に加え、議員外交などのさまざまなチャンネルを駆使して、諸外国との関係強化、経済外交を推進し、地域及び世界の平和と繁栄に対して、積極的な役割を果たしていく必要があると考えています。

 山積する外交課題を解決に導くため、外交政策全般を審査する当委員会に課せられた使命はまことに重大であります。

 今後とも、公正かつ円満な委員会運営に努めてまいる所存でありますので、委員各位の御支援と御協力を賜りますよう、何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)

     ――――◇―――――

中山委員長 これより理事の互選を行います。

 理事の員数は、十一月一日の議院運営委員会決定の基準に従いましてその数を八名とし、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中山委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 それでは、理事に

      小田原 潔君    木原 誠二君

      新藤 義孝君    鈴木 貴子君

      山口  壯君    末松 義規君

      寺田  学君 及び 遠山 清彦君

を指名いたします。

     ――――◇―――――

中山委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。

 国際情勢に関する事項について、本会期中国政に関する調査を行うため、衆議院規則第九十四条の規定により、議長に対し、承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中山委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

     ――――◇―――――

中山委員長 この際、河野外務大臣、中根外務副大臣及び堀井巌外務大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。外務大臣河野太郎君。

河野国務大臣 外務委員会の開催に当たり、御挨拶申し上げるとともに、主な国際情勢及び外交政策の所信について申し述べます。

 八月三日に外務大臣に就任し、十一月一日に再任されました。この四カ月間、世界を駆けめぐり、職責の重さと重要性を痛感しております。

 特に、北朝鮮は、本日再び弾道ミサイルの発射を強行し、国際社会の一致した平和的解決への強い意思を踏みにじりました。このような暴挙を行ったことは断じて容認できません。北朝鮮の核・ミサイル開発は、今や、国際社会全体に対する、これまでにない重大かつ差し迫った脅威です。国際社会は、あらゆる手段による圧力を最大限まで高め、北朝鮮が政策を変えるような状況をつくっていかなければなりません。先般の、日米、日中、日ロ首脳会談やASEAN関連首脳会議などの成果も踏まえつつ、国際社会の連帯をさらに強固なものにしていく考えです。

 北朝鮮問題を初め、国際秩序を揺るがすさまざまな外交課題に直面する中、私は、外務大臣として、特に六つの重点分野を中心に取り組んでまいります。

 一つ目に、日米同盟を一層強化するとともに、同盟国、友好国のネットワーク化を進めます。

 先般のトランプ大統領訪日の際、日米同盟の抑止力、対処力の強化に引き続き取り組むことで一致し、日本の防衛に対する米国の揺るぎないコミットメントを改めて確認しました。また、日米経済対話の成果を歓迎しつつ、アジア太平洋地域に広がる貿易・投資の高い基準づくりを主導すること、さらに、米国各地での草の根レベルの交流をさらに強化することで一致しました。

 引き続き、首脳間、外相間の信頼関係のもと、協力関係を一層強化します。沖縄を初めとする地元負担の軽減にも全力で取り組みます。

 また、安倍内閣の最重要課題である拉致問題に関し、トランプ大統領は、拉致被害者御家族の話に熱心に耳を傾け、拉致被害者の方々が愛する人々のもとに戻れるよう安倍総理と力を合わせていきたいと述べました。これは、拉致問題解決に向けた重要な一歩です。一日も早い全ての拉致被害者の帰国を実現すべく、あらゆる努力を傾注していく決意です。

 二つ目に、近隣諸国との協力関係を強化します。

 日中関係は、最も重要な二国間関係の一つです。先般の日中首脳会談を新たなスタートとし、来年の日中平和友好条約締結四十周年の節目も見据えながら、さらなる関係の発展に向けて、日中でともに努力していきます。他方、東シナ海における一方的な現状変更の試みは断じて認められず、冷静かつ毅然と対応します。

 韓国は、戦略的利益を共有する最も重要な隣国です。両国がともに困難な問題を適切にマネージし、未来志向の日韓関係を築いていくことが重要です。日韓合意は、最終的かつ不可逆的な解決について確認したものであり、韓国側に合意の着実な実施を求めます。日本固有の領土である竹島については、日本の主張をしっかり伝え、粘り強く対応します。

 日中韓協力のさらなる発展に向け、日中韓サミットを早期に開催すべく、引き続き調整します。

 ロシアとは、共同経済活動に向けた取り組みや、元島民の方々のための人道的措置等を着実に進めていきます。北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するという基本方針のもと、粘り強く交渉に取り組みます。

 また、豪州、インド、ASEAN、モンゴル、太平洋島嶼国といった国や地域との関係強化も推進します。

 三つ目に、日本が自由貿易の旗振り役を果たします。先般のTPP大筋合意はその大きな成果です。

 日本経済の成長を後押しするため、日・EU・EPA、TPP、質の高いRCEP、WTOを初めとする、自由で開かれた国際経済システムを強化するためのルール形成に取り組みます。また、官民連携の推進による日本企業の海外展開を支援します。さらに、エネルギー・資源外交とインバウンドを促進します。

 四つ目に、軍縮・不拡散、開発、環境・気候変動対策、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進、女性の活躍推進、人権といった地球規模課題に取り組みます。

 核兵器のない世界に向けた現実的な取り組み、パリ協定や持続可能な開発のための二〇三〇アジェンダの着実な実施、科学技術外交など、国際社会と協力し、積極的に貢献します。

 また、国連安保理改革の実現にも引き続き取り組みます。

 五つ目に、中東の平和と安定への貢献を強化します。

 中東の平和と安定は、エネルギー供給やシーレーンの観点から、日本の経済、社会の安定に直結します。日本は地域諸国と良好な関係を有し、中東に影響力のある米国と強固な同盟関係にあります。この特性や経験、知見を生かし、経済面のみならず中東への政治的コミットを強化し、その平和と繁栄に貢献していきます。

 六つ目に、自由で開かれたインド太平洋戦略を推進します。

 法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序は、国際社会の安定と繁栄の礎です。世界の活力の中核であるインド・太平洋地域の自由で開かれた海洋秩序を維持強化し、いずれの国にも分け隔てなく安定と繁栄をもたらす国際公共財とするため、日本の考え方に賛同していただける国々と協力していく考えです。

 この戦略を推進するため、航行の自由、法の支配などの基本的価値の普及・定着、インフラ整備等を通じた連結性の強化などによる経済的繁栄の追求、海洋法執行能力の向上支援や防災などを含む平和と安定のための協力を進めていきます。

 このほか、在外邦人の安全対策をさらに強化するとともに、総合的なテロ及び暴力的過激主義対策に取り組みます。

 外交の実施を支える足腰を強固にすべく、主要国並みの外交実施体制の実現や総合的な外交力を強化するとともに、戦略的な対外発信に努めます。

 この四カ月間、外交においても人間関係が重要であることを強く認識しました。引き続き、各国外相等との信頼関係やネットワークを強化し、きちんとした外交成果を上げるよう努力してまいります。

 中山委員長を初め理事、委員各位の御指導と御鞭撻を心からお願い申し上げます。

中山委員長 次に、外務副大臣中根一幸君。

中根副大臣 外務副大臣を拝命いたしました中根一幸でございます。

 不透明感の増大する国際社会において、国益の増進に全力を尽くすとともに、世界の平和と繁栄に貢献し、これまでの平和国家としての歩みをさらに進めるべく、役割をしっかり果たしてまいります。

 特に、担当であるアジア大洋州、南部アジア、欧州諸国との関係強化に努めます。また、軍縮・不拡散、経済外交や法の支配の強化に注力するとともに、防災、気候変動、開発等地球規模の課題にも取り組みます。

 なお、二人の副大臣の中で、私が特に本委員会を担当することとなっております。

 中山委員長を初め理事、委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。

 以上です。

中山委員長 次に、外務大臣政務官堀井巌君。

堀井(巌)大臣政務官 外務大臣政務官を拝命いたしました堀井巌でございます。

 担当地域でありますアジア大洋州、南部アジア諸国につきましては、懸案を適切に処理しつつ、関係強化に努めます。また、戦略的対外発信や文化外交を積極的に推進するとともに、ODAの戦略的活用、地球規模の課題の解決にも真摯に取り組みます。

 特に、北朝鮮の核・ミサイル開発は、国際社会全体に対するこれまでにない重大かつ差し迫った脅威です。

 河野外務大臣、佐藤副大臣、中根副大臣を補佐し、与えられた職務を、地道に、全力で取り組みます。

 中山委員長を初め理事、委員各位の御指導と御鞭撻を心からお願い申し上げます。

中山委員長 次回は、来る十二月六日水曜日午前八時五十分理事会、午前九時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。

    午後零時二十一分散会


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