衆議院

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第6号 平成30年12月10日(月曜日)

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平成三十年十二月十日(月曜日)

    午前九時開議

 出席委員

   委員長 冨岡  勉君

   理事 大串 正樹君 理事 小泉進次郎君

   理事 後藤 茂之君 理事 田畑 裕明君

   理事 橋本  岳君 理事 西村智奈美君

   理事 大西 健介君 理事 高木美智代君

      安藤 高夫君    上野 宏史君

      大岡 敏孝君    大隈 和英君

      木村 哲也君    木村 弥生君

      国光あやの君    小林 鷹之君

      後藤田正純君    佐藤 明男君

      塩崎 恭久君    繁本  護君

      新谷 正義君    田村 憲久君

      高橋ひなこ君    谷川 とむ君

      丹羽 秀樹君    船橋 利実君

      堀内 詔子君    三ッ林裕巳君

      山田 美樹君    渡辺 孝一君

      阿部 知子君    池田 真紀君

      尾辻かな子君    初鹿 明博君

      吉田 統彦君    稲富 修二君

      岡本 充功君    白石 洋一君

      山井 和則君    桝屋 敬悟君

      鰐淵 洋子君    高橋千鶴子君

      串田 誠一君

    …………………………………

   参議院厚生労働委員長   石田 昌宏君

   厚生労働大臣政務官    上野 宏史君

   厚生労働大臣政務官    新谷 正義君

   厚生労働委員会専門員   中村  実君

    ―――――――――――――

十二月八日

 移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案(参議院提出、参法第七四号)

 健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法案(参議院提出、参法第七五号)

は本委員会に付託された。

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 閉会中審査に関する件

 移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案(参議院提出、参法第七四号)

 健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法案(参議院提出、参法第七五号)

 請 願

   一 社会保障制度改革に関する請願(穴見陽一君紹介)(第三七号)

   二 中小零細企業の社会保険料負担の軽減、国庫負担増に関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第三八号)

   三 同(笠井亮君紹介)(第三九号)

   四 同(穀田恵二君紹介)(第四〇号)

   五 同(志位和夫君紹介)(第四一号)

   六 同(塩川鉄也君紹介)(第四二号)

   七 同(田村貴昭君紹介)(第四三号)

   八 同(高橋千鶴子君紹介)(第四四号)

   九 同(畑野君枝君紹介)(第四五号)

  一〇 同(藤野保史君紹介)(第四六号)

  一一 同(宮本岳志君紹介)(第四七号)

  一二 同(宮本徹君紹介)(第四八号)

  一三 同(本村伸子君紹介)(第四九号)

  一四 七十五歳以上の医療費負担二倍化に反対することに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第五〇号)

  一五 同(笠井亮君紹介)(第五一号)

  一六 同(穀田恵二君紹介)(第五二号)

  一七 同(志位和夫君紹介)(第五三号)

  一八 同(塩川鉄也君紹介)(第五四号)

  一九 同(田村貴昭君紹介)(第五五号)

  二〇 同(高橋千鶴子君紹介)(第五六号)

  二一 同(畑野君枝君紹介)(第五七号)

  二二 同(藤野保史君紹介)(第五八号)

  二三 同(宮本岳志君紹介)(第五九号)

  二四 同(宮本徹君紹介)(第六〇号)

  二五 同(本村伸子君紹介)(第六一号)

  二六 子供のための予算を大幅にふやし国の責任で安心できる保育・学童保育の実現を求めることに関する請願(中谷元君紹介)(第一〇三号)

  二七 同(中川正春君紹介)(第一〇四号)

  二八 同(大串博志君紹介)(第一〇五号)

  二九 同(櫻井周君紹介)(第一〇六号)

  三〇 同(堀越啓仁君紹介)(第一〇七号)

  三一 同(矢上雅義君紹介)(第一〇八号)

  三二 同(浅野哲君紹介)(第一一三号)

  三三 同(白石洋一君紹介)(第一一四号)

  三四 同(照屋寛徳君紹介)(第一一九号)

  三五 同(近藤昭一君紹介)(第一二四号)

  三六 国の責任で社会保障制度の拡充を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第一三七号)

  三七 同(笠井亮君紹介)(第一三八号)

  三八 同(穀田恵二君紹介)(第一三九号)

  三九 同(志位和夫君紹介)(第一四〇号)

  四〇 同(塩川鉄也君紹介)(第一四一号)

  四一 同(田村貴昭君紹介)(第一四二号)

  四二 同(高橋千鶴子君紹介)(第一四三号)

  四三 同(畑野君枝君紹介)(第一四四号)

  四四 同(藤野保史君紹介)(第一四五号)

  四五 同(宮本岳志君紹介)(第一四六号)

  四六 同(宮本徹君紹介)(第一四七号)

  四七 同(本村伸子君紹介)(第一四八号)

  四八 国の責任でお金の心配なく誰もが必要な医療・介護を受けられるようにすることに関する請願(藤野保史君紹介)(第一六四号)

  四九 同(宮本徹君紹介)(第一六五号)

  五〇 子供のための予算を大幅にふやし国の責任で安心できる保育・学童保育の実現を求めることに関する請願(中村喜四郎君紹介)(第一六六号)

  五一 同(荒井聰君紹介)(第一七三号)

  五二 同(青山雅幸君紹介)(第一九五号)

  五三 同(赤嶺政賢君紹介)(第一九六号)

  五四 同(生方幸夫君紹介)(第一九七号)

  五五 同(奥野総一郎君紹介)(第一九八号)

  五六 同(牧義夫君紹介)(第一九九号)

  五七 同(池田真紀君紹介)(第二二三号)

  五八 同(岡島一正君紹介)(第二二四号)

  五九 同(青山大人君紹介)(第二五一号)

  六〇 同(伊藤俊輔君紹介)(第二五二号)

  六一 同(山崎誠君紹介)(第二五三号)

  六二 同(宮本徹君紹介)(第三〇四号)

  六三 患者負担をふやさないことに関する請願(西岡秀子君紹介)(第一七一号)

  六四 同(初鹿明博君紹介)(第一七二号)

  六五 同(岡本あき子君紹介)(第二〇〇号)

  六六 同(近藤昭一君紹介)(第二〇一号)

  六七 同(高橋千鶴子君紹介)(第二〇二号)

  六八 同(牧義夫君紹介)(第二〇三号)

  六九 同(松田功君紹介)(第二〇四号)

  七〇 同(重徳和彦君紹介)(第二二五号)

  七一 同(関健一郎君紹介)(第二二六号)

  七二 同(古川元久君紹介)(第二二七号)

  七三 同(吉田統彦君紹介)(第二二八号)

  七四 同(青山大人君紹介)(第二五四号)

  七五 同(大西健介君紹介)(第三〇五号)

  七六 七十五歳以上の医療費負担二倍化に反対することに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第二九二号)

  七七 同(笠井亮君紹介)(第二九三号)

  七八 同(穀田恵二君紹介)(第二九四号)

  七九 同(志位和夫君紹介)(第二九五号)

  八〇 同(塩川鉄也君紹介)(第二九六号)

  八一 同(田村貴昭君紹介)(第二九七号)

  八二 同(高橋千鶴子君紹介)(第二九八号)

  八三 同(畑野君枝君紹介)(第二九九号)

  八四 同(藤野保史君紹介)(第三〇〇号)

  八五 同(宮本岳志君紹介)(第三〇一号)

  八六 同(宮本徹君紹介)(第三〇二号)

  八七 同(本村伸子君紹介)(第三〇三号)

  八八 過労死と職場における差別の根絶に関する請願(高橋千鶴子君紹介)(第三二六号)

  八九 同(畑野君枝君紹介)(第四四四号)

  九〇 国民が安心して暮らせるための社会保障制度の確立等を求めることに関する請願(金子恵美君紹介)(第三二七号)

  九一 同(稲富修二君紹介)(第三五七号)

  九二 同(大串博志君紹介)(第三五八号)

  九三 同(藤野保史君紹介)(第三五九号)

  九四 同(山川百合子君紹介)(第三六〇号)

  九五 同(篠原孝君紹介)(第五三六号)

  九六 若者も高齢者も安心できる年金制度の確立を求めることに関する請願(赤嶺政賢君紹介)(第三二八号)

  九七 同(笠井亮君紹介)(第三二九号)

  九八 同(穀田恵二君紹介)(第三三〇号)

  九九 同(志位和夫君紹介)(第三三一号)

 一〇〇 同(塩川鉄也君紹介)(第三三二号)

 一〇一 同(田村貴昭君紹介)(第三三三号)

 一〇二 同(高橋千鶴子君紹介)(第三三四号)

 一〇三 同(畑野君枝君紹介)(第三三五号)

 一〇四 同(藤野保史君紹介)(第三三六号)

 一〇五 同(宮本岳志君紹介)(第三三七号)

 一〇六 同(宮本徹君紹介)(第三三八号)

 一〇七 同(本村伸子君紹介)(第三三九号)

 一〇八 子供のための予算を大幅にふやし国の責任で安心できる保育・学童保育の実現を求めることに関する請願(早稲田夕季君紹介)(第三四〇号)

 一〇九 同(志位和夫君紹介)(第三八〇号)

 一一〇 同(日吉雄太君紹介)(第三八一号)

 一一一 同(笠井亮君紹介)(第四三七号)

 一一二 同(田嶋要君紹介)(第四三八号)

 一一三 同(本多平直君紹介)(第四三九号)

 一一四 同(宮本岳志君紹介)(第四四〇号)

 一一五 同(本村伸子君紹介)(第四四一号)

 一一六 同(山本拓君紹介)(第四四二号)

 一一七 同(赤嶺政賢君紹介)(第四九一号)

 一一八 同(小川淳也君紹介)(第四九二号)

 一一九 同(笠井亮君紹介)(第四九三号)

 一二〇 同(穀田恵二君紹介)(第四九四号)

 一二一 同(斎藤洋明君紹介)(第四九五号)

 一二二 同(志位和夫君紹介)(第四九六号)

 一二三 同(塩川鉄也君紹介)(第四九七号)

 一二四 同(田村貴昭君紹介)(第四九八号)

 一二五 同(高橋千鶴子君紹介)(第四九九号)

 一二六 同(畑野君枝君紹介)(第五〇〇号)

 一二七 同(藤野保史君紹介)(第五〇一号)

 一二八 同(宮本岳志君紹介)(第五〇二号)

 一二九 同(宮本徹君紹介)(第五〇三号)

 一三〇 同(本村伸子君紹介)(第五〇四号)

 一三一 同(篠原孝君紹介)(第五三三号)

 一三二 同(末松義規君紹介)(第五三四号)

 一三三 同(中島克仁君紹介)(第五三五号)

 一三四 国の責任で社会保障制度の拡充を求めることに関する請願(塩川鉄也君紹介)(第三四一号)

 一三五 同(志位和夫君紹介)(第三五五号)

 一三六 現下の雇用失業情勢を踏まえた労働行政体制の拡充・強化を目指すことに関する請願(矢上雅義君紹介)(第三五三号)

 一三七 同(近藤昭一君紹介)(第三八三号)

 一三八 同(高橋千鶴子君紹介)(第三八四号)

 一三九 同(西村智奈美君紹介)(第三八五号)

 一四〇 同(柚木道義君紹介)(第三八六号)

 一四一 同(吉川元君紹介)(第三八七号)

 一四二 同(稲富修二君紹介)(第四四五号)

 一四三 同(大西健介君紹介)(第四四六号)

 一四四 同(逢坂誠二君紹介)(第四四七号)

 一四五 同(照屋寛徳君紹介)(第四四八号)

 一四六 同(初鹿明博君紹介)(第四四九号)

 一四七 同(小川淳也君紹介)(第五〇五号)

 一四八 同(篠原孝君紹介)(第五三七号)

 一四九 社会保険料の負担軽減に関する請願(宮本徹君紹介)(第三五四号)

 一五〇 国の責任でお金の心配なく誰もが必要な医療・介護を受けられるようにすることに関する請願(笠井亮君紹介)(第三五六号)

 一五一 社会保障の切り捨て中止に関する請願(志位和夫君紹介)(第三七九号)

 一五二 患者負担をふやさないことに関する請願(日吉雄太君紹介)(第三八二号)

 一五三 同(本村伸子君紹介)(第四四三号)

 一五四 七十五歳以上の医療費負担二倍化に反対することに関する請願(阿部知子君紹介)(第四八七号)

 一五五 同(岡島一正君紹介)(第四八八号)

 一五六 同(田嶋要君紹介)(第四八九号)

 一五七 同(早稲田夕季君紹介)(第四九〇号)

 一五八 同(笠浩史君紹介)(第五三二号)

 一五九 社会保障の連続削減を中止し、充実を求めることに関する請願(志位和夫君紹介)(第五二九号)

 一六〇 難病・長期慢性疾病・小児慢性特定疾病対策の総合的な推進に関する請願(大岡敏孝君紹介)(第五三〇号)

 一六一 社会保障制度改革に関する請願(鷲尾英一郎君紹介)(第五三一号)


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     ――――◇―――――

冨岡委員長 これより会議を開きます。

 参議院提出、移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。

 趣旨の説明を聴取いたします。参議院厚生労働委員長石田昌宏君。

    ―――――――――――――

 移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

石田参議院議員 おはようございます。参議院厚生労働委員長の石田昌宏です。

 ただいま議題となりました移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。

 造血幹細胞移植法は、白血病等の治療である骨髄移植や臍帯血移植に用いるための骨髄や臍帯血などの適切な提供を推進する目的で、平成二十四年、参議院の厚生労働委員会提出の議員立法により成立した法律であります。

 現在、同法に基づき厚生労働大臣の許可を受けた全国六カ所の公的臍帯血バンクにより、非血縁間の造血幹細胞移植に用いる臍帯血の提供体制が確保されており、移植医療機関においては、公的臍帯血バンクから提供される安全性及び品質が確保された臍帯血を用いて、造血幹細胞移植が円滑かつ適切に実施されているところであります。

 一方、将来、造血幹細胞移植や再生医療が必要になった場合に備えるため、両親等からの委託を受けて出産時に臍帯血を採取、保管する臍帯血プライベートバンクについては、預けた本人又はその親族が用いることを想定して、双方の契約に基づき保管等が行われているものであること、造血幹細胞移植以外の利用も見込まれることといった理由から、造血幹細胞移植法の規制の対象とはしておりません。

 しかしながら、昨年、経営破綻した臍帯血プライベートバンクから流出した臍帯血が販売業者等により提供され、造血幹細胞移植用と称して医療機関において使用されるという事案が発覚いたしました。現行法では、移植に用いる臍帯血の提供について採取、保存、引渡し等を一貫して行う事業者のみが許可制の対象であり、これらの各行為を別々に行う事業者や、造血幹細胞移植に適しない臍帯血を造血幹細胞移植用と称して取引する事業者は想定されていません。

 このままでは、公的臍帯血バンクについて許可制をとり、造血幹細胞移植への臍帯血の適切な提供を確保しようとする法律の目的を阻害しかねず、これらの課題に早急に対応するための法改正が必要であります。

 次に、本法律案の主な内容について御説明申し上げます。

 第一に、公的臍帯血バンクの委託により行う場合等を除き、公的臍帯血バンクでなければ、業として、移植に用いる臍帯血の採取、保存、引渡し等をしてはならないこととしております。

 第二に、何人も、公的臍帯血バンクが移植に用いる臍帯血を引き渡す場合等を除き、業として、人の臍帯血を、造血幹細胞移植に用いることができるものとして、引き渡してはならないこととし、また、何人も、業として、これにより禁止される人の臍帯血の引渡しを受けてはならないこととしております。

 第三に、これらの禁止規定に違反した者に対しては、三年以下の懲役又は三百万円以下の罰金としております。

 なお、この法律は、公布の日から起算して三月を経過した日から施行することにしております。

 以上が、この法律案の提案の理由及び内容の概要であります。

 何とぞ、御審議の上、速やかに御賛同いただきますようお願い申し上げます。

冨岡委員長 以上で趣旨の説明は終わりました。

    ―――――――――――――

冨岡委員長 本案につきましては、質疑、討論ともに申出がありませんので、直ちに採決に入ります。

 参議院提出、移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案について採決いたします。

 本案に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

冨岡委員長 起立総員。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。

 お諮りいたします。

 ただいま議決いたしました法律案に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

冨岡委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

    ―――――――――――――

    〔報告書は附録に掲載〕

     ――――◇―――――

冨岡委員長 次に、参議院提出、健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法案を議題といたします。

 趣旨の説明を聴取いたします。参議院厚生労働委員長石田昌宏君。

    ―――――――――――――

 健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法案

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

石田参議院議員 ただいま議題となりました健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。

 我が国において、平成二十九年現在、脳血管疾患は死因の第三位、心疾患は第二位となっており、両疾患を合わせて年間三十一万人以上が亡くなっています。また、国民が介護を要する状態になった原因についても、脳血管疾患及び心疾患を合わせると全体の二〇%を超えます。さらに、我が国における医科診療医療費を疾病分類別に見ると、循環器系の疾患の占める割合は、全体の約二〇%と最大になっています。このように、脳卒中や心臓病等の循環器病は、生活習慣の改善等により一定の予防が可能な疾病であるにもかかわらず、国民の生命と健康にとって重大な問題となっています。

 国民の健康寿命の延伸、また医療及び介護に係る負担軽減等を図っていく観点から、循環器病について、その対策を総合的かつ計画的に推進するための基本法の制定が必要不可欠です。

 本法律案は、こうした状況を踏まえ、循環器病対策に関し、基本理念を定め、国、地方公共団体等の責務を明らかにし、循環器病対策の推進に関する計画の策定について定めるとともに、循環器病対策の基本となる事項を定めようとするものであります。

 次に、本法律案の主な内容について御説明申し上げます。

 第一に、循環器病対策について、生活習慣の改善等による循環器病の予防及び循環器病を発症した疑いがある場合における迅速かつ適切な対応の重要性に関する国民の理解と関心を深めるようにすること、循環器病患者等に対する保健、医療及び福祉に係るサービスの提供が、その居住する地域にかかわらず等しく、継続的かつ総合的に行われるようにすること等の基本理念を定めるとともに、国、地方公共団体等の責務を定めております。

 第二に、政府は、循環器病対策を実施するための必要な法制上又は財政上の措置その他の措置を講じなければならないこととしております。

 第三に、政府は、循環器病対策の総合的かつ計画的な推進を図るため、循環器病対策推進基本計画を策定しなければならないこととし、都道府県は、循環器病対策推進基本計画を基本とし、都道府県循環器病対策推進計画を策定しなければならないこととしております。

 第四に、国及び地方公共団体による基本的施策として、循環器病の予防等の推進、循環器病を発症した疑いがある者の搬送及び受入れの実施に係る体制の整備、医療機関の整備、循環器病患者等の生活の質の維持向上、保健、医療及び福祉に係る関係機関の連携協力体制の整備等の事項を定めております。

 第五に、厚生労働省に、循環器病対策推進協議会を置くこととし、都道府県は、都道府県循環器病対策推進協議会を置くように努めなければならないこととしております。

 なお、この法律は、公布の日から起算して一年を超えない範囲内において政令に定める日から施行することとしております。

 以上が、この法律の提案の理由及び内容の概要であります。

 何とぞ、御審議の上、速やかに御賛同いただきますようお願い申し上げます。

冨岡委員長 以上で趣旨の説明は終わりました。

    ―――――――――――――

冨岡委員長 本案につきましては、質疑、討論ともに申出がありませんので、直ちに採決に入ります。

 参議院提出、健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法案について採決いたします。

 本案に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

冨岡委員長 起立総員。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。

 お諮りいたします。

 ただいま議決いたしました法律案に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

冨岡委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

    ―――――――――――――

    〔報告書は附録に掲載〕

     ――――◇―――――

冨岡委員長 次に、請願の審査を行います。

 請願日程百六十一件を一括して議題といたします。

 まず、審査の方法についてお諮りいたします。

 各請願の趣旨につきましては、既に請願文書表等によって御承知のところでありますし、また、理事会等におきまして慎重に御協議をいただきましたので、この際、各請願についての紹介議員の説明は省略し、直ちに採否の決定をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

冨岡委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 これより採決いたします。

 本日の請願日程中、難病・長期慢性疾病・小児慢性特定疾病対策の総合的な推進に関する請願は、採択の上、内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

冨岡委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 なお、ただいま議決いたしました本請願に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

冨岡委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

    ―――――――――――――

    〔報告書は附録に掲載〕

    ―――――――――――――

冨岡委員長 この際、御報告いたします。

 本委員会に参考送付されました陳情書及び意見書は、お手元に配付いたしておりますとおり、医療費助成制度の充実強化等に関する陳情書外二十一件、安全・安心の医療・介護の実現と夜勤改善・大幅増員を求める意見書外三百三十二件であります。

     ――――◇―――――

冨岡委員長 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。

 第百九十六回国会、吉田統彦君外九名提出、介護・障害福祉従事者の人材確保に関する特別措置法案

 第百九十六回国会、西村智奈美君外九名提出、保育等従業者の人材確保のための処遇の改善等に関する特別措置法案

 第百九十六回国会、阿部知子君外九名提出、産後ケアセンターの設置の推進のための児童福祉法及び社会福祉法の一部を改正する法律案

 及び

 第百九十六回国会、岡本充功君外十名提出、児童福祉法及び児童虐待の防止等に関する法律の一部を改正する法律案

並びに

 厚生労働関係の基本施策に関する件

 社会保障制度、医療、公衆衛生、社会福祉及び人口問題に関する件

 労使関係、労働基準及び雇用・失業対策に関する件

以上の各案件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申出をするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

冨岡委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 次に、閉会中審査案件が付託になりました場合の諸件についてお諮りいたします。

 まず、閉会中、委員派遣を行う必要が生じました場合には、議長に対し、委員派遣承認申請を行うこととし、派遣委員の人選、期間、派遣地等その手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

冨岡委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 また、閉会中審査におきまして、参考人より意見を聴取する必要が生じました場合には、参考人の出席を求めることとし、その日時、人選等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

冨岡委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

 本日は、これにて散会いたします。

    午前九時十五分散会


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