衆議院

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第2号 令和元年11月21日(木曜日)

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令和元年十一月二十一日(木曜日)

    午前十時十分開議

 出席委員

   委員長 伊藤 達也君

   理事 小里 泰弘君 理事 小田原 潔君

   理事 高橋ひなこ君 理事 冨樫 博之君

   理事 根本  匠君 理事 落合 貴之君

   理事 谷田川 元君 理事 浮島 智子君

      あべ 俊子君    青山 周平君

      安藤 高夫君    安藤  裕君

      伊藤信太郎君    上杉謙太郎君

      鴨下 一郎君    神田  裕君

      木村 次郎君    黄川田仁志君

      国光あやの君    小寺 裕雄君

      古賀  篤君    津島  淳君

      中曽根康隆君    長坂 康正君

      古川 禎久君    穂坂  泰君

      堀内 詔子君    本田 太郎君

      三谷 英弘君    宮澤 博行君

      小熊 慎司君    大河原雅子君

      岡本あき子君    金子 恵美君

      岸本 周平君    玄葉光一郎君

      近藤 和也君    階   猛君

      矢上 雅義君    山崎  誠君

      國重  徹君    高木美智代君

      高橋千鶴子君    杉本 和巳君

    …………………………………

   国務大臣

   (復興大臣)       田中 和徳君

   復興副大臣        菅家 一郎君

   復興副大臣        横山 信一君

   復興副大臣        御法川信英君

   復興大臣政務官      藤原  崇君

   復興大臣政務官      青山 周平君

   復興大臣政務官      中野 洋昌君

   衆議院調査局東日本大震災復興特別調査室長     武藤 裕良君

    ―――――――――――――

委員の異動

十一月二十一日

 辞任         補欠選任

  阿久津幸彦君     大河原雅子君

同日

 辞任         補欠選任

  大河原雅子君     阿久津幸彦君

    ―――――――――――――

十一月十二日

 被災者の住宅再建支援制度の抜本的拡充に関する請願(畑野君枝君紹介)(第六六号)

は本委員会に付託された。


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     ――――◇―――――

伊藤委員長 これより会議を開きます。

 議事に入るに先立ちまして、委員会を代表して一言申し上げます。

 このたびの令和元年台風第十九号と十月二十五日からの低気圧による大雨により、東日本大震災の被災地を含めた広い範囲において甚大な被害が生じました。

 これによりお亡くなりになられた方々とその御遺族に対しまして、深く哀悼の意を表しますとともに、被災者の皆様に心からお見舞いを申し上げます。

 これより、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りをし、黙祷をささげたいと存じます。

 全員の御起立をお願いをいたします。――黙祷。

    〔総員起立、黙祷〕

伊藤委員長 黙祷を終わります。御着席お願いいたします。

     ――――◇―――――

伊藤委員長 この際、田中復興大臣、菅家復興副大臣、横山復興副大臣、御法川復興副大臣、藤原復興大臣政務官、青山復興大臣政務官及び中野復興大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。復興大臣田中和徳君。

田中国務大臣 復興大臣及び福島原発事故再生総括担当大臣を拝命しております田中和徳です。

 東日本大震災復興特別委員会の開催に当たり、一言御挨拶を申し上げます。

 初めに、今般の台風十九号等は東日本大震災の被災地を含め広範囲に大きな被害をもたらしました。お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、全ての被災された方々にお見舞いを申し上げます。復興庁としては、台風十九号等により復興に支障が生じないよう努めてまいります。

 東日本大震災の発災、そして東京電力福島第一原発の事故から八年八カ月が経過いたしました。

 未曽有の大災害であるこの震災や原子力災害からの復興には、多くの困難が伴うと同時に、長期にわたっての取組も必要となります。安倍内閣では、東北の復興なくして日本の再生なしとの強い決意のもと、これまでも、復興の加速化を内閣の最重要課題の一つとして位置づけ、政府を挙げて、本年三月に見直した復興の基本方針に基づき、復興・創生期間における被災地の復旧復興に取り組んでまいりました。

 その成果もあり、地震、津波被災地域では、生活に密着したインフラの復旧はおおむね終了し、住まいの再建もおおむね完了するなど、復興の総仕上げの段階を迎えております。

 また、福島における原子力災害被災地域でも、ことしの春に大熊町の一部において避難指示の解除が実現し、また、帰還困難区域における特定復興再生拠点区域の整備が進むなど、復興再生に向けた動きが本格的に始まっております。

 一方、帰還困難区域の方々を始め、長期にわたり、いまだ不自由な生活を送られている方々もいらっしゃいます。発災から時間が経過し、被災者の方々や被災地の置かれた状況が多様化する中で、被災者に寄り添い、地域の実情に応じて、きめ細かい対応をしていく必要があります。

 まず、復興・創生期間内における具体的な取組について申し上げます。

 避難生活の長期化に伴う見守り、心身のケア、住宅や生活の再建に向けた相談支援、生きがいづくりへの支援、災害公営住宅等でのコミュニティー形成など、生活再建のステージに応じた切れ目のない支援を行ってまいります。

 住まいの確保については、災害公営住宅や宅地の整備がおおむね完了しており、岩手県や宮城県においては、復興・創生期間中に仮設生活を解消できるよう、しっかりと取り組んでまいります。

 また、二〇二〇年度までに復興道路、復興支援道路が完成予定となっております。被災地の経済発展の基盤となる交通物流網の整備を着実に進めてまいります。

 産業、なりわいの再生については、企業の新規立地、商業施設の整備、販路の開拓や人材の確保等の支援などに、引き続き力を注いでまいります。

 観光についても、これまでの取組の結果、二〇一八年の東北六県の外国人延べ宿泊者数が、震災前の二倍を超える約百二十八万人泊となるなど、堅調に推移してきました。こうした流れが続くよう、引き続き、東北の魅力の発信強化や、地域が行う訪日外国人旅行者を呼び込むための取組の支援等を進めてまいります。

 福島については、避難指示が解除された地域において、医療、介護、買物環境、教育等の生活環境整備を進めるとともに、除染に伴い発生した除去土壌や廃棄物の中間貯蔵に係る事業を引き続き進めてまいります。

 帰還困難区域においては、たとえ長い年月を要するとしても、将来的に帰還困難区域の全てを避難指示解除し、復興再生に責任を持って取り組むとの決意のもと、六町村の特定復興再生拠点区域において、計画認定から五年をめどに避難指示を解除し、帰還者等が居住できるよう、除染やインフラの復旧整備等を着実に進めます。

 浜通り地域等において、廃炉、ロボット、水素を始めとするエネルギー、農林水産等の分野で新たな産業基盤の構築を目指す福島イノベーション・コースト構想を推進をするとともに、産学官連携による魅力ある浜通り地域を創出するため、国際教育研究拠点整備、人材育成のあり方について、有識者会議による検討を進めてまいります。また、官民合同チームによる事業再開等に向けた支援のほか、営農再開の加速化、森林整備、漁業の本格的な操業再開等、産業、なりわいの再生を図ってまいります。

 加えて、今なお続く風評の払拭が課題であり、輸入規制の撤廃、緩和等に向けて、国内外に積極的に情報発信を行ってまいります。

 本年九月には、釜石鵜住居復興スタジアムにおいてラグビーワールドカップが開催され、国内外から多くの方が被災地を訪れるなど、被災地の復興の姿が世界に発信されました。さらに、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会までに一年を切りました。世界じゅうから寄せられた支援に対する感謝と、被災地の復興しつつある姿や魅力を国内外に積極的に発信するなど、復興五輪としての取組を進めます。

 また、新しい東北の創造に資する観点から、人口減少等の地域課題の解決に向け、企業、大学、NPO等の多様な主体の連携を促進するとともに、意欲的な取組の成果などを普及、展開してまいります。

 本年三月の基本方針の見直しにおいて、復興・創生期間後の基本的方向性をお示ししました。地震、津波被災地域では、心のケア等の被災者支援、被災した子供に対する支援などについて、復興・創生期間後も一定期間対応することが必要です。また、原子力災害被災地域では、住民の帰還や移住の促進のための環境整備、福島イノベーション・コースト構想を軸とした産業集積、事業者、農林漁業者の再建、風評の払拭などについて、復興・創生期間後も中長期的に対応することが必要です。

 こうした課題を踏まえ、復興庁と同じような司令塔として各省庁の縦割りを排し、政治の責任とリーダーシップのもとで東日本大震災からの復興をなし遂げるための後継組織を置くこととし、復興・創生期間後も対応が必要な事業や復興を支える仕組みについて検討することとしています。

 今月七日には、復興・創生期間後における復興の基本方針の骨子案をお示ししたところであり、引き続き、被災自治体の御要望等についても、検討を進め、年内にその基本方針を取りまとめてまいります。

 私は、被災地の生活を守り、発展させるため、復興大臣として、現場主義を徹底し、被災者に寄り添うとともに、関係自治体と緊密に連携しながら、復興の司令塔としての役割をしっかり果たし、東日本大震災からの復興に全力で取り組んでまいります。

 伊藤委員長を始め理事及び委員各位の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。(拍手)

伊藤委員長 次に、復興副大臣菅家一郎君。

菅家副大臣 復興副大臣の菅家一郎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 総括業務、地震、津波災害からの復興、復興五輪の推進及び海外情報発信に関する事項を担当いたしますとともに、宮城復興局に関する事項を担当いたします。

 田中大臣を支えて、被災された多くの方々が復興に希望を持てるよう、全力で取り組んでまいりますので、伊藤委員長を始め理事、委員各位の御理解と御指導を何とぞよろしくお願いいたします。(拍手)

伊藤委員長 次に、復興副大臣横山信一君。

横山副大臣 復興副大臣の横山信一でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 福島を中心とした原子力災害からの復興及び再生に関する事項並びに福島復興局に関する事項を担当いたします。

 田中大臣を支えて、被災された多くの方々が復興に希望を持てるよう、全力で取り組んでまいりますので、伊藤委員長を始め理事、委員各位の御理解と御指導を賜りますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)

伊藤委員長 次に、復興副大臣御法川信英君。

御法川副大臣 復興副大臣の御法川信英でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 地震、津波災害からの復興に関する事項を担当いたします。

 田中大臣を支えて、被災された多くの皆様が復興に希望を持てるよう、全力で取り組んでまいりますので、伊藤委員長を始め理事、委員の皆様の特段の御協力、そして御指導をよろしくお願い申し上げます。(拍手)

伊藤委員長 次に、復興大臣政務官藤原崇君。

藤原大臣政務官 復興大臣政務官の藤原崇でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 総括業務及び地震、津波災害からの復興に関する事項を担当いたしますとともに、岩手復興局に関する事項を担当いたします。

 関係副大臣とともに田中大臣を支え、被災地の復興が着実に進むよう、全力で取り組んでまいりますので、伊藤委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をよろしくお願い申し上げます。(拍手)

伊藤委員長 次に、復興大臣政務官青山周平君。

青山大臣政務官 復興大臣政務官の青山周平でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 福島を中心とした原子力災害からの復興及び再生に関する事項に係る文部科学省との連絡調整に関する事項を担当いたします。

 関係副大臣、政務官とともに田中大臣をお支えし、被災地の復興が着実に進むよう、全力で取り組んでまいります。

 伊藤委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)

伊藤委員長 次に、復興大臣政務官中野洋昌君。

中野大臣政務官 復興大臣政務官の中野洋昌でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 福島を中心とした原子力災害からの復興及び再生に関する事項に係る経済産業省との連絡調整に関する事項を担当いたします。

 関係副大臣、政務官とともに田中大臣をお支えし、被災地の復興が着実に進むよう、全力で取り組んでまいりますので、伊藤委員長を始め理事、委員各位の御指導と御協力をよろしくお願い申し上げます。(拍手)

伊藤委員長 次回は、来る二十六日火曜日午前九時二十分理事会、午前九時三十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。

    午前十時二十七分散会


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