衆議院

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第41号 平成16年6月15日(火曜日)

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平成十六年六月十五日(火曜日)

    ―――――――――――――

 議事日程 第三十一号

  平成十六年六月十五日

    午後一時開議

 第一 独立行政法人医薬基盤研究所法案(内閣提出、参議院送付)

 第二 結核予防法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院送付)

 第三 薬剤師法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院送付)

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 議員津村啓介君を懲罰委員会に付するの動議(小坂憲次君外四名提出)

 日程第一 独立行政法人医薬基盤研究所法案(内閣提出、参議院送付)

 日程第二 結核予防法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院送付)

 日程第三 薬剤師法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院送付)

 小泉内閣不信任決議案(岡田克也君外六名提出)


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    午後一時三分開議

議長(河野洋平君) これより会議を開きます。

     ――――◇―――――

 議員津村啓介君を懲罰委員会に付するの動議(小坂憲次君外四名提出)

議長(河野洋平君) 小坂憲次君外四名から、成規の賛成を得て、議員津村啓介君を懲罰委員会に付するの動議が提出されております。右動議を議題といたします。

 提出者の趣旨弁明を許します。小林興起君。

    〔小林興起君登壇〕

小林興起君 自由民主党の小林興起です。

 私は、ただいま議題となりました議員津村啓介君を懲罰委員会に付するの動議につきまして、提出者を代表し、その趣旨の弁明を行います。(拍手)

 まず初めに、このような動議が出されたことは極めて不幸なことであり、同僚議員を懲罰に付さなければならないような行為に対し、非常に残念な思いでいっぱいであります。私としましては、このような趣旨弁明を行うことについて、極めて不本意であること、そして、それをいまだに恥じようともしない民主党の態度に怒りを禁じ得ません。(拍手)

 この議員津村啓介君を懲罰委員会に付する動議を提出するに至った理由は、去る六月五日、ちょうど十日前の参議院本会議の際に、民主党の一部の衆議院議員、三十人とも四十人とも言われておりますが、その行動に対し、津村啓介君をその代表として、懲罰委員会に付するものであります。

 あえて、民主党・無所属クラブの衆議院議員津村啓介君らはと申し上げます。参議院の与野党議員が議場に入っているさなかに、津村啓介君らは徒党を組み、六月五日、午前四時過ぎの参議院本会議において、集団で倉田寛之参議院議長の議場入りを実力で阻止をはかろうといたしました。その際に、「議長を中に入れるな」などと叫びながら、もみ合いの中で倉田議長の眼鏡を破損させるなどの被害を負わせるなどをして、参議院本会議の審議を妨害いたしました。

 このような行為は、平成十二年十月十二日の衆議院議院運営委員会における申し合わせ、「国会は衆議院と参議院で構成されており、それぞれの院の独自性、自律性が保たれなければならない。議員は他院の委員会での傍聴は許されているが、他院の秩序を乱し、議院の品位を傷つける言動は、厳に慎むべきである。」この申し合わせに明らかに反していることは明白であります。

 また、衆議院規則二百十一条に「議員は、議院の品位を重んじなければならない。」とあり、この規則にも違反していることは言うまでもありません。

 このように、参議院の審議に対して、本院から徒党を組み、審議を妨害するなどという暴挙は、何かと批判がありました五五年体制でもなかったことと聞いております。民主党は、どこまでルールを無視するのでしょうか。自分たちの要求が通らなければ何をしてもよいとお考えですか。とても政権政党を目指す政党とは思えません。猛省を促したいと考えます。(拍手)

 かかる動議は、懲罰の対象者である津村啓介君は当然のことながら、民主党執行部に対しての警告の意味を込めて提出するものであります。

 この暴挙については、津村君のホームページに概要が掲載され、その事実を認めた形になっております。掲載されていた内容の一部を御紹介すると、次のとおりであります。

 「三時半からは、参議院の民主党役員室で、四十人近い同僚代議士と待機。四時半ごろから再開した参院本会議では、倉田議長への不信任案が議題となる中で代行で議長席に座った本岡副議長が「散会」を宣告。にもかかわらず、その後、倉田議長が入場し、散会宣告の無効と「休憩」を告げる」中略「この時点で、我々衆議院からの応援部隊は、倉田議長の議場入場の実力阻止を行なったが、途中国対幹部から「退け」との指示が飛び、」云々とありました。

 個人的に、この阻止行動に参加していないと主張する人はいますが、民主党としては、この阻止行動を否定していません。当初、傍聴に行ったとの主張もありましたが、その声も次第に聞こえなくなりました。

 何より、津村君本人がその行為を認めているところであります。したがって、これを懲罰委員会に付して懲罰を科すべきものと考え、再発防止を強く求めるものであります。(拍手)

 どうぞ、皆さん、党派を超えて、議院の品位を確立し、我が国の議会制民主主義の健全な発展を期する見地から、この動議に対して、議員各位の御賛同が得られますよう切に要望して、本動議の提案の趣旨弁明とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) 懲罰の動議は討論を用いないで採決することとなっております。よって、直ちに採決いたします。

 小坂憲次君外四名提出の動議に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

議長(河野洋平君) 起立多数。よって、議員津村啓介君を懲罰委員会に付することに決まりました。(拍手)

     ――――◇―――――

 日程第一 独立行政法人医薬基盤研究所法案(内閣提出、参議院送付)

 日程第二 結核予防法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院送付)

 日程第三 薬剤師法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院送付)

議長(河野洋平君) 日程第一、独立行政法人医薬基盤研究所法案、日程第二、結核予防法の一部を改正する法律案、日程第三、薬剤師法の一部を改正する法律案、右三案を一括して議題といたします。

 委員長の報告を求めます。厚生労働委員長衛藤晟一君。

    ―――――――――――――

 独立行政法人医薬基盤研究所法案及び同報告書

 結核予防法の一部を改正する法律案及び同報告書

 薬剤師法の一部を改正する法律案及び同報告書

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

    〔衛藤晟一君登壇〕

衛藤晟一君 ただいま議題となりました三法案について、厚生労働委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。

 まず、独立行政法人医薬基盤研究所法案について申し上げます。

 本案は、最先端のゲノム科学等を活用した医薬品等の開発に係る基盤研究及び医薬品等の研究開発振興を行う組織を整備するため、独立行政法人医薬基盤研究所を設置し、その名称、目的、業務の範囲等に関する事項を定めようとするものであります。

 本案は、参議院先議に係るもので、五月二十七日本委員会に付託となり、六月九日坂口厚生労働大臣から提案理由の説明を聴取し、十一日質疑を行った後、討論、採決の結果、賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと議決した次第であります。

 なお、本案に対し附帯決議を付することに決しました。

 次に、結核予防法の一部を改正する法律案及び薬剤師法の一部を改正する法律案について申し上げます。

 まず、結核予防法の一部を改正する法律案は、近年の結核罹患率の動向等、結核を取り巻く環境の変化に対応し、結核予防の総合的な対策の推進を図るため、予防接種の前に行われるツベルクリン反応検査を廃止するとともに、健康診断の対象者、実施時期等の見直しを行うものであります。

 次に、薬剤師法の一部を改正する法律案は、医療の高度化、医薬分業の進展等に対応して、医療の担い手としての薬剤師の資質の向上を図るため、国家試験の受験資格を見直し、修業年限六年の薬学課程卒業者に受験資格を与えることとするものであります。

 両案は、参議院先議に係るもので、五月二十七日本委員会に付託となり、六月九日坂口厚生労働大臣から提案理由の説明を聴取し、十一日質疑を行った後、採決を行った結果、両案はいずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと議決した次第であります。

 なお、両案に対し附帯決議を付することに決しました。

 以上、御報告申し上げます。(拍手)

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) これより採決に入ります。

 まず、日程第一につき採決いたします。

 本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

議長(河野洋平君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。

 次に、日程第二及び第三の両案を一括して採決いたします。

 両案の委員長の報告はいずれも可決であります。両案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(河野洋平君) 御異議なしと認めます。よって、両案とも委員長報告のとおり可決いたしました。

     ――――◇―――――

議長(河野洋平君) この際、暫時休憩いたします。

    午後一時十六分休憩

     ――――◇―――――

    午後四時三分開議

議長(河野洋平君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

     ――――◇―――――

小渕優子君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。

 岡田克也君外六名提出、小泉内閣不信任決議案は、提出者の要求のとおり、委員会の審査を省略してこれを上程し、その審議を進められることを望みます。

議長(河野洋平君) 小渕優子君の動議に御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(河野洋平君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加されました。

    ―――――――――――――

 小泉内閣不信任決議案(岡田克也君外六名提出)

議長(河野洋平君) 小泉内閣不信任決議案を議題といたします。

 提出者の趣旨弁明を許します。岡田克也君。

    ―――――――――――――

 小泉内閣不信任決議案

    〔本号末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

    〔岡田克也君登壇〕

岡田克也君 民主党の代表の岡田克也です。

 私は、日本共産党、社会民主党・市民連合、そして民主党・無所属クラブを代表し、ただいま議題となりました小泉内閣に対する不信任決議案について、提案理由の説明をいたします。(拍手)

 まず、決議案文を朗読します。

  本院は、小泉内閣を信任せず。

   右決議する。

    〔拍手〕

以上であります。

 小泉内閣が発足をして、三年二カ月が過ぎました。当時、今までの自民党出身の総理には見られない、小泉総理のユニークな言動に国民からも期待が寄せられました。しかし、その期待は大きく裏切られました。私自身も多少の期待をした者として、今はみずからの不明を恥じています。

 日本国総理大臣の地位は極めて重いものです。過去の歴史を振り返っても、総理大臣の間違った決断によって日本が戦争への道を歩み始めたこともありました。国民一人一人がどんなに頑張っても、その国民の生活や、場合によっては命さえも大きく左右しかねないのが内閣総理大臣の決断です。

 最近の小泉総理は、内閣総理大臣の職責の重さというものをどれだけ自覚されているのでしょうか。小泉総理の言動を見ていると、小泉総理には日本国総理大臣としての資質が決定的に欠如しています。(拍手)

 以下、二点指摘します。

 まず第一は、実行力の欠如です。小泉総理の約束したことがほとんど実現していません。その決定的原因は、小泉総理のリーダーシップのなさにあります。自民党に対する指導力の欠如は目を覆わんばかりです。昨年の二度目の自民党総裁選挙後、決定的になりました。

 今の総理は、自民党族議員と談合しつつ政策決定しているにすぎず、国民の期待からはかけ離れています。自民党によって総理の発言が公然と無視されることも、今や当たり前になりました。(拍手)今国会中に国会議員年金を廃止する、国民年金を含めた年金一元化が必要だなどの総理の発言も、自民党の中で全く顧みられることはありませんでした。あれは総理が言っていることですからなどの自民党幹部の突き放した発言は、総理の置かれた状況をよく示しています。

 官僚との関係も、当初の期待を全く裏切っています。今までの総理以上に官僚主導で政策決定されている今の姿は、心ある官僚からも、総理は政治のリーダーシップを発揮してほしいとの声が上がるほどひどいものです。

 私は、小泉総理に、この国の置かれた状況に対する危機感、未来に対する責任感、今何をすべきかという明確なビジョン、いずれも欠けている、そのようにしか見えません。総理として何をなすべきかということがみずからわからなくなっている小泉総理に、この国を任せておくわけにはいきません。(拍手)

 小泉総理の第二の問題は、国民に対して説明責任を果たしていないということです。

 その姿が典型的にあらわれるのが、国会質疑です。先日も、決算行政監視委員会における私の質問に対し、正面から答えることはありませんでした。かわし答弁、はぐらかし答弁、開き直り答弁、そういった答弁を繰り返す総理の質疑は、それを聞いている国民に対して、まじめでないと思います。単に質問者をやり込めたり、かわしたりすればよしとするのではなくて、国会の質疑を通じて国民が理解し、納得できるように答弁すべきです。

 総理大臣の決断は、日本の将来や国民生活そのものに直結しています。総理大臣の座は極めて重いものです。だからこそ、きちんと説明責任を果たすことが求められているのです。国民に対し率直に語り、国民の納得と共感を得ようとする努力をする姿勢が小泉総理には余りにも不足しています。小泉総理にとって国民とは、メディアを使って操作すべき対象にすぎないのではないかとさえ思ってしまいます。(拍手)

 私が内閣総理大臣であれば、例えば短期的には国民にとって厳しいことでも、正直に、率直に国民に対し語りかける総理でありたいと思います。みずからに誤りがあれば率直に認める総理でありたいと思います。国民に対して説明責任を果たそうとしない小泉総理に、この国を任せておくわけにはいきません。(拍手)

 以下、具体的に不信任の理由を説明いたします。

 第一に、平和の問題です。

 総理は、大義なきイラク戦争を支持したことについて、いまだに説明責任を果たしていないのみならず、開き直ったままです。攻撃の理由とされた大量破壊兵器はいまだ発見されていません。アメリカからの情報をうのみにして、安易にイラク戦争を支持した小泉総理の判断力の欠如は、厳しく指摘されなければなりません。(拍手)

 また、武力行使は国連の決議に基づいた場合にのみ正当化されるという国際ルールに対し、公然と異を唱え、先制攻撃を正当化するブッシュ大統領に安易に追随したこと、そして、戦争が多くの罪なき人の命を奪うという重い現実を直視することなく戦争支持を行ったことなど、総理の責任は極めて重大です。(拍手)

 イラクの治安は悪化の一途をたどっています。今後改善される具体的見通しはありません。イラク特措法が規定する非戦闘地域は存在せず、自衛隊が活動できるだけの法律上の要件は満たされていません。それにもかかわらず、総理は、新たに採択された国連決議千五百四十六号を契機に、イラク特措法を根拠に、初めて多国籍軍に参加することを表明しました。

 多国籍軍への参加という日本国憲法の根幹にかかわる問題を、新たな立法を行うどころか、国会における審議を何ら行うことなく決定しようとしていること、そして、自民党初め与党の中ですらしっかりとした議論ができない段階でブッシュ大統領に表明したこと、国民に対する説明をする前にアメリカ・ブッシュ大統領に約束したことは、日本国総理大臣としての最低限の説明責任すら果たしていない暴挙であり、到底認めるわけにはいきません。

 なし崩し的に自衛隊を多国籍軍に参加させることは、断固反対します。イラクからの自衛隊の速やかな撤退を求めます。(拍手)

 小泉総理の外交の特徴は、日米同盟あって国際協調なしであり、このままでは、日本は米国とともに国際的に孤立の道を歩むことになりかねません。国連憲章の理念とブッシュ政権の単独主義の根本的対立という、戦後六十年間で最大の危機に世界が直面しています。小泉総理には、今、世界は大きな転換点にあるという認識も洞察力もありません。外交ビジョンを持たない小泉総理に、この国を任せておくわけにはいきません。(拍手)

 第二に、改革の決定的なおくれです。

 構造改革とは、右肩上がりの高度成長を前提に成り立っている我が国の社会経済の構造を根本的に転換することによって、経済の再生を図り、国民生活に安心をもたらし、そして将来への展望や夢が持てる社会を構築していくことです。

 しかし、小泉内閣が誕生してから既に三年を経過し、我が国の閉塞感が払拭できたでしょうか。国民が安心して生活できるようになったでしょうか。本当の改革は一歩も進んでいません。(拍手)

 小泉総理は改革、改革と叫び続けていますが、実際は、改革のおくれというよりも、放置にも近い状況です。その中で、国民は将来への展望も開けないまま、日々の生活の中で不安を増大させているのです。

 幾つかの具体例を挙げます。

 まず、道路公団改革です。

 これは、小泉構造改革の看板の一つとされていましたが、全くの期待外れでした。今回成立した民営化法は、全く改革の体をなしていません。

 小泉総理は、予算委員会での私の質問に対して、道路公団民営化の最大の目的はむだな道路をつくらないことにあると明言されました。しかし、その担保は全くありません。逆に、いわゆる九千三百四十二キロの整備計画はおろか、予定路線一万一千五百二十キロメートルまで、すべてつくりかねない内容になっています。一体、何のための民営化だったんでしょうか。

 小泉総理は、この法律の成立時に、画期的な改革だと自画自賛していますが、同じ思いを共有する国民は皆無ではないでしょうか。今回の成立した民営化法では、野方図な道路建設、高速道路建設が継続することは明らかであり、そのツケは結局国民にしわ寄せされるのです。看板だけの改革は、国民に、世界一高い高速道路料金と、そして天文学的な借金を残すことになりました。(拍手)

 次に、地方分権、いわゆる三位一体改革も全く進んでいません。

 小泉総理が行っているのは、単なる地方の切り捨てにすぎません。全国の知事、市町村長の声が小泉総理には聞こえないんでしょうか。わずか六千五百億円の、しかも自由度の少ない項目に関しての税財源移譲と四兆円の財源削減では話になりません。知事会初め、全国の地方議会、地方自治体の長が強く批判しているのも当然です。

 私は、地方には力があると確信しています。しかし、その力が発揮できないのが今の中央集権の仕組みです。思い切った税財源の移譲による地方分権の実現は、地域活性化の切り札です。しかし、小泉総理には、地方分権を族議員や官僚の反対を押し切ってでもやり抜くという熱意、責任感を感じることはできません。(拍手)

 加えて、政治改革も進んでいません。

 政治と金の問題は、政党のトップがその気になれば、かなり改革ができます。私は、民主党幹事長として、監査法人による外部監査の導入や、収支報告書のホームページでの公開などを行ってきました。

 一方、自民党は、政治と金をめぐる疑惑事件が次々と起こりました。しかし、小泉総理は結局、何の改革も行ってこなかったのです。政治に対する信頼を取り戻すために改革を行う意欲は全く感じられません。これでは、政治不信が高まるばかりです。(拍手)

 第三に、年金問題への不誠実な対応と抜本改革の先送りです。

 年金は、老後の保障であり、生活の最後の支えです。国民にとって大きな関心事であることは当然です。その年金制度の根幹が揺らいでいます。少子高齢化の進展は、今までの若い世代の保険料で高齢者の年金を賄うということを不可能にしつつあります。国民年金制度は、四割の人が保険料を支払わず、事実上破綻しています。

 そういう深刻な状況の中で、百年安心プランとして出てきた政府案は、お粗末なものでした。

 特に、給付水準の下限を五〇%に固定するという政府の当初の説明は、審議を進めるうちに、すべての人に保障されるのではなく、夫婦共働きや独身者の場合には当てはまらないこと、また、いつまでも保障されるのではなく、六十五歳では五〇%でも、その後、七十五歳で四五%、八十五歳で四〇%と、その比率が落ちていくことは明らかになりました。

 小泉総理は、我々が採決を急ぐ政府・与党の動きをとめようとしたことを取り上げて、野党が審議拒否するから説明できなかったと開き直りました。しかし、本来は、政府が国会審議に先立って国民に対して説明すべきだったのです。小泉総理の発言は、国民に対して誠実さを欠いています。

 法案が前提としていた出生率についても、法案成立後、一・二九という数値が発表されました。わざと発表をおくらせたのではないかとの疑念すら指摘されています。数年すれば見直しは避けられず、これでは五年ごとの見直しと何ら変わりません。

 参議院厚生労働委員会では、理事会で合意している野党の質問時間を打ち切ってまで、そして、小泉総理が委員会出席中に採決を強行しました。七割の国民が政府案を成立させるべきではないとしている中での、今までの先例にない暴挙でした。

 小泉総理が総裁を務める自民党は、とうとう最後まで国民年金の納付状況を発表しませんでした。国民の年金制度に対する信頼を回復しようとの努力は全くなされませんでした。(拍手)

 参議院選挙に向けての自民党や公明党のマニフェストには、年金制度の抜本的改革の方向性が示されていません。自営業者のための国民年金を含めた一元化は総理みずから発言したわけですから、責任を持って自民党を取りまとめるべきことは当然であります。年金制度の安定性確保のための消費税投入については、どう考えているのでしょうか。

 これらの点について方向性すら示さずに参議院選挙を戦おうというのであれば、それは、小泉総理が将来にわたり抜本改革に取り組む意思なし、能力もない、そのことを示すものであります。にもかかわらず、抜本改革の必要性や政党間協議に与党幹部が言及することは笑止千万、見え透いたアリバイ工作であり、国民を欺くものです。(拍手)

 今、国民の中には、小泉総理の進めた年金改革の内容、審議のやり方、国民への説明責任、いずれについても、大きな怒りが渦巻いています。今回の年金改革は撤回し、持続可能な抜本改革を何としてでもやり遂げなければなりません。小泉総理ではこの改革はできないんです。

 以上、小泉総理の問題点を具体的に指摘してきました。改めてもう一度申し上げると、総理の資質という視点からは、第一に実行力が欠如していること、第二に国民に対して説明責任を欠いていること、そして具体的政策の観点からは、第一に平和の問題について大きな誤りを犯したこと、第二に改革が進んでいないこと、そして第三に年金の抜本改革の先送りです。

 本来であれば、小泉総理はみずから即刻辞任すべきところです。総理に辞任の意思がないのであれば、本院の名において不信任することが最善の手段と考えます。(拍手)

 以上申し述べたことが、本院が小泉内閣を不信任する理由です。議員の皆さんが良識に立ち返り、本決議案を採択されることを要請し、提案理由の説明を終わります。(拍手)

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) 討論の通告があります。順次これを許します。赤城徳彦君。

    〔赤城徳彦君登壇〕

赤城徳彦君 自由民主党の赤城徳彦であります。

 ただいま議題となりました小泉内閣不信任決議案に対し、私は、自由民主党を代表して、断固反対の討論を行うものであります。(拍手)

 小泉総理は、就任以来、いわゆる聖域なき構造改革の旗印と改革なくして成長なしの路線のもと、我が国の再生と発展を図るべく、規制改革、金融、税制など各般にわたり、改革を強力に進めてまいりました。デフレに苦しんだ日本経済も、小泉改革によって民需が主導する形で、明らかに回復と成長の道へと前進を始めたのであります。(拍手)

 さらに今国会では、国民保護法制、年金改革、道路公団民営化など、これまで困難とされてきた改革に果断に取り組み、大きな成果を上げたところであります。

 イラクに安定した民主的政権ができることは、国際社会にとっても我が国にとっても極めて重要であります。小泉内閣は、そのような考えのもと、イラク人道復興支援特別措置法に基づき、自衛隊による人道復興支援活動を開始したのであり、その活躍はイラク国民からも大いに感謝されているところであります。

 さらに、暫定政府の樹立と新たな国連決議の要請という今日の状況にかんがみれば、各国と協調し、このような人道復興支援を通じて、イラクの安定と発展に努めていかなければならないことは、言うをまたないのであります。(拍手)

 イラクにおいて発生した邦人人質事件では、毅然として、テロに屈せずの姿勢を堅持しつつ、あらゆるルートを通じて人質解放への努力を重ね、五人の方々の無事解放、保護につながりました。日朝間の懸案についても、総理のリーダーシップにより、膠着状態に陥っていた拉致家族の方々の帰国など、一つ一つ確実に成果を上げています。こうした成果は、国民の小泉内閣に対する高い支持率に結びついているところであります。(拍手)

 良識ある皆さん、このような小泉内閣の業績に対し、どこに不信任案を突きつけられる理由があるのでありましょうか。まさに理不尽なものと言わざるを得ません。(拍手)

 国会は、言うまでもなく、政策を持って議論を闘わせる場であります。しかるに、野党の諸君は、政策論争を避け、国民年金への加入が任意であった時代の何ら法的に問題のないことまであげつらって、大事な年金制度の審議を混乱に陥れようとしたのであります。

 その攻撃をしていた前党首は、みずからの年金未納問題で辞任されました。(拍手)

 さらに、ただいま趣旨弁明をされました岡田党首は、先般、国家公務員法第百三条の兼職禁止規定に違反し、六年九カ月も民間企業の取締役を兼任していたという、考えられないような国家公務員法違反を認めたのであります。懲役刑すら科せられるこの兼職禁止規定は、公務員に採用される際の研修において、真っ先に教えられるものであります。まして、国家公務員上級職試験を合格した人が知らなかったで通るものではありません。そのような人に不信任を出す資格があるでしょうか。(拍手)

 この夏の民主党の参議院選挙のポスターは、岡田代表のアップと、「まっすぐに、ひたむきに。」というキャッチコピーだそうであります。以上のような違法行為をした人が、今回の選挙で、民主党を代表して、真っすぐひたむきさをアピールする資格が果たしてあると言えるでしょうか。(拍手)

 年金制度改革については、少子化がさらに進行しているという現実を前にするならば、なおのこと、数字を伴わない絵そらごとではなく、具体的に給付と負担の関係にメスを入れ、数字の裏打ちのある施策を実行することが肝要であり、そのような努力がどうして不信任に値するのでありましょうか。

 年金審議の過程で、自公民三党で、年金一元化問題を含む社会保障全般の一体的見直しに取り組むという合意がされました。公党間の合意をほごにしようとする動きがあるとすれば、そのことこそ糾弾されなければなりません。(拍手)

 野党三党の諸君は、会期末をあしたに控えた本日この時期に、何ゆえ内閣不信任決議案を提出したのか、まことに理解に苦しむのであります。

 建設的な議論もなく、しまいには衆参議場での牛歩戦術や議事妨害という政治闘争を繰り広げ、あげくに、出すことに意義があるとばかりに気の抜けたタイミングで内閣不信任決議案を出すとは、参議院選挙向けのパフォーマンスとしか評しようのないものであります。こういう党利党略むき出しの内閣不信任決議案は断固否定されるべきものであることを申し上げ、私の反対討論を終わります。(拍手)

議長(河野洋平君) 仙谷由人君。

    〔仙谷由人君登壇〕

仙谷由人君 民主党の仙谷由人でございます。

 私は、民主党・無所属クラブを代表し、ただいま議題となりました小泉内閣不信任決議案に対し、賛成の立場で討論を行います。(拍手)

 小泉総理は、三年前に、さっそうと、自民党をぶっ壊すとの勇ましい雄たけびとともに国民の前にあらわれました。国民に、米百俵の精神という言葉で、日本の将来の希望のために、現在の痛みを我慢することを求めたかのようでした。

 しかし、小泉総理が今国会で、「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」、このような答弁をするのを聞いた国民は、ついに、この総理は、現在の日本の困難に、真っすぐに、ひたむきに、身命を賭して取り組む人ではなく、単なる大言壮語の君であり、改革幻想を振りまいたデマゴーグにすぎなかったことを感得したのであります。(拍手)

 日本の行き詰まり、すなわち日本を覆う構造的危機は極めて深刻です。にもかかわらず、小泉構造改革は何ら有効な処方せんとはなり得ない、実は改革をする意欲もなかったことが今や明らかになりました。この罪は大きい。国民に対する大罪を犯していると言っても過言ではありません。(拍手)

 小泉総理が国民に対して犯している大罪は、少なくとも四つあります。

 第一は、年金不信を極大化した罪であります。

 第二は、イラクへの自衛隊派遣と多国籍軍参加を言明し、国際法や憲法に反した罪であります。

 第三は、三位一体の改革と称して、地方自治体を窮地に追い込んだ罪であります。

 第四は、日本の財政を破綻から破局へと突入させつつある罪であります。(拍手)

 アジアの唯一の先進国、GDP世界第二位の日本が、東アジアの隣国でもあり、今後最も緊密な連携協力が必要な中国や韓国に総理が訪問できない事態をつくった、総理になる前には一度も公的に参拝したことのない靖国神社参拝に固執し、これらの国々に訪問できない事態をつくった罪など、数え上げれば切りはありませんが、まずは、年金不信極大化の罪について具体的に述べます。

 国民の多くは、増大する一方の未納、未加入、脱退の現状に大きな不安を抱き、この空洞化を解決して持続可能な年金制度につくり直して、あわせて、公平で透明な制度、すなわち一元化へ至る抜本改革を期待していたのであります。このたび小泉内閣が提出し、公明党が主導して、百年安心プランと大宣伝をした年金改革法案は、そのようなものに違いないと国民は善解をしていたのであります。

 しかし、国会審議のふたが開くや、この改革案は、単なる保険料の負担増、給付の削減という、これまで五年ごとに繰り返されたびほう策にしかすぎないことが判明したのであります。総理みずからも全く理解していないマクロ経済スライドとか賃金上昇率とか、こういうものに基づくと保険料の上限が固定、給付水準が五〇%に確保されるという改革案のセールスポイントは、全くの目くらまし、誇大宣伝であることが判明したのであります。(拍手)

 国会議員の公的年金の加入状況の調査、公表も行いませんでした。年金法案の提出者たる閣僚のうちの主要閣僚や担当正副大臣の未納についても、何ら責任を問うどころか、お構いなしにしております。

 直面する最大の課題である空洞化に対する対策も全くありません。そのあげくが、先日の二〇〇三年の合計特殊出生率一・二九であります。この厳しい現実、すなわち、このままでは四十年もたたないうちに就業者人口を六十五歳以上人口が上回る蓋然性が高いという、このショッキングな数字を隠して設計された制度を信用せよという方が無理難題と言わずして何と表現すべきか、言語に絶するのであります。(拍手)

 総理、あなたは国会で、イラクの地において、戦闘地域であるか非戦闘地域であるか、専門家でもない私にわかるわけがないと言い放ちました。まことに正直というか、無責任きわまりないと評価すべきか、国民はこのときにもあっけにとられたのであります。

 アメリカ占領軍の最高司令官ですら、イラク全土はすべて戦場だと言明しているのであります。専門家のことごとくは、今やイラクはレジスタンスとテロが混然一体となった第二のベトナム、第二のアフガンと言っているではありませんか。イラク特措法に照らしても、既に自衛隊は違法な海外駐留という事態となっているのであります。自衛隊は一たん撤退させるしかありません。(拍手)

 ところが、総理は、今回、国連決議一五四六が決議されるや否や、間髪を置かず直ちに、ブッシュ大統領に対し多国籍軍に参加することを言明し、派遣された自衛隊を流用、転用しようとしているのであります。多国籍軍に参加すれば、当然のこととして統一指揮下に入ることになります。そうでなければ、イラクでの自衛隊の存在及び活動は国際法上正当化する根拠を持ち得ないことは明らかです。

 小泉総理は、多国籍軍には参加するものの、その国連の枠組みとは離れて、国権の行使として、戦時下のイラクで駐留し、活動させるというのであります。まことに内向き、自民党、公明党内でしか通用しない、国際社会では笑い物になる論理でしかありません。(拍手)

 いかなる国際法上の根拠で、どのように憲法を拡大解釈すれば、国際法上軍隊とみなされる存在を国権の行使として他国で駐留させ、行動させることができるのでしょうか。これでは、法治国家は弊履のごとく打ち捨てられたも同然であります。

 ブッシュ大統領のイラクに対する戦争の大義である大量破壊兵器などなかったことは、テネットCIA長官の辞任で世界じゅうに明らかになりました。あなたのアメリカの先制攻撃、イラク戦争支持にいたしましても、イラクへの自衛隊の派遣にしても、今回の多国籍軍参加の表明にしても、国際的に孤立を深めるブッシュ大統領に唯々諾々と従っているにすぎません。

 小泉総理の、このポチのようにとやゆされかねないブッシュ大統領への随伴は、自衛隊のみならず国民をも、ベトナム化した中東の泥沼へ埋没させる危険にさらしております。一刻も早く退陣していただかねばならない極めて大きな理由の一つであります。(拍手)

 第三は、三位一体改革と称して地方を窮地に追い込んだ罪であります。

 昨年末、総理は、補助金一兆円削減を指示しました。その後は、ほったらかしです。族議員と霞が関に丸投げいたしました。税財源の移譲なき単なる補助金カットにすぎなかったのであります。端的に申し上げて、小泉総理には分権を進める意欲も能力もないのであります。(拍手)

 第四は、財政破綻の罪であります。

 就任当初こそ、財政構造改革を看板に掲げ、三十兆円枠を喧伝して財政規律を強調しました。この点についてだけは、専門家に少々の評価を受けていたわけであります。つまり、唯一の小泉総理の目玉商品であったわけでありますが、結果は、三年の予算編成において合計百十兆円の国債発行を行い、名実ともに世界一の借金王になってしまいました。

 財務省の資料によっても、昭和十九年の国債発行残高の対GDP比が一四〇%でございます。小泉総理は、今年度末の政府長期債務残高の対GDP比一四〇%超という戦時体制下の財政破綻をつくり上げてしまったのであります。

 百兆円もの借金をつくった責任を総理はどう考えているのでしょうか。減少していく人口の中で、かくも天文学的な借金が、将来の国民生活を圧迫するにとどまらず、近未来にハイパーインフレを発生させるリスクを極限にまで高め、世代を超えて国民を苦しめ、奈落の底へ国民を落とし込む、その罪は極めて重いのであります。(拍手)

 小泉総理、私は、本気で、小泉総理が一日でも早く、一時間でも早く総理の座から退かれることが、日本が沈没し破局に至ることを防ぐ唯一の道であると考えております。(拍手)

 自民党の議員の皆さん、私がお会いする自民党支持者と思われる方々、例えば知事さんや市長さん、町長さん、県会議員の方々、市会議員、町会議員、業界団体の役員の方々は、異口同音に、民主党の力で小泉総理を早くやめさせてくださいとおっしゃいます。私は、そのときに、次のように申し上げております。

 あなた方が小泉さんの政策に反対ならば、自民党の公認候補の後援会長になったり集票活動することをやめれば、小泉さんは簡単にやめさせることができます。小泉さんの政策に反対と言いながら、義理なのか、癖なのか、中央諸官庁や自民党の偉い先生から嫌がらせを受けることを避ける知恵なのか、国政選挙になると自民党の旗を振って自民党に尽くす。最近は、心ならずもか、本気なのか、比例区は公明党に入れてくださいなどということまでをもなさっている。(拍手)議院内閣制のトップリーダー、総理大臣の地位と権力は自民党の議席の上に成り立っているのであって、自民党に肩入れをし、公明党に比例票を回したりする限り、小泉政権は続き、あなた方が苦しむ小泉改革政策を支持したことになるんですよと。

 しかし、国民は今、今国会の年金改革、イラクへの自衛隊派遣で、小泉改革と称するものの本質を、そして小泉ワンワード政治の実態を見抜きました。これらの審議を通じて、あなたの、国民と政治に対する真剣味と誠実さの内実を見抜いたのであります。(拍手)

 小泉総理は、「民、信なくば立たず」を座右の銘としているそうでありますが、孔子に対して余りにも失礼です。えせ改革で国民の生活を危殆におとしめるのみならず、国民の政治への信頼を決定的に打ち砕いた小泉総理が一刻も早く、潔く退陣するほか、日本の再生の方途は見えません。(拍手)

議長(河野洋平君) 仙谷由人君、申し合わせの時間が過ぎましたから、なるべく簡単に願います。

仙谷由人君(続) 日本の現状に強い危機意識を持ち、国民と日本の将来を真っすぐ、ひたむきに考えている本議場の議員の皆さん、ぜひとも本決議案を可決していただきたい。

 何とぞ、重ねて皆さん方の英断をお願いして、私の賛成討論を終わります。(拍手)

議長(河野洋平君) 西博義君。

    〔西博義君登壇〕

西博義君 私は、公明党を代表して、ただいま議題となりました小泉内閣不信任決議案に対して、断固反対の討論を行うものでございます。(拍手)

 国会は、言うまでもなく、国民のための政策議論を堂々と行う唯一の立法機関です。

 しかし、民主党の今国会での一連の対応を見ると、国民への責任を放棄していると言わざるを得ません。審議を拒否し、あるいはピケを張って法案審議を実力で阻止するなど、党利党略的で無責任な対応が数多く、さらに、民主党出身の参議院副議長の散会宣告による国会の混乱騒動によって、国民の政治不信をまたまた助長してしまったことを強く指弾しておきたいと思います。(拍手)

 加えて、そのきわみがこの内閣不信任案の提出ではありませんか。

 小泉内閣が内閣不信任案を突きつけられる理由は何一つありません。ただいまの説得力のない野党の提案理由からして、私はここに、本決議案が全く正当性がないにもかかわらず、内閣不信任案を出せば参議院選を有利に戦えると錯覚した野党のパフォーマンスにすぎないことを、冒頭、まず指摘をしておきたいと思います。(拍手)

 まず、小泉内閣不信任決議案に反対する第一の理由ですが、小泉内閣は、切れ目ない適切な経済運営と構造改革を進める中で、民間需要主導により、本格的な景気回復のすそ野を着実に広げてきた点であります。

 この三年間、小泉内閣は、与党と緊密に連携をとりながら、一瞬たりとも休むことなく、日本のかじ取りに全力を尽くし、切れ目ない適切な経済運営を実行してまいりました。その結果、これまで困難とされてきた数々の改革が次々と実行に移され、経済の再生の成果も着実にあらわれております。

 具体的には、金融システムの改革を初め、規制改革、行財政改革、社会保障制度改革といった国民のための構造改革を進めてきた結果、ようやく改革の芽も出てきております。特に、不良債権処理については、主要行の不良債権残高はこの二年で十三兆円以上減少し、銀行や不動産業等の株価が着実に上昇しております。また、投資減税など計一兆八千億円に及ぶ先行減税を実施し、これが経済の活性化に大きく貢献いたしました。

 こうした改革への政府の一貫した取り組みを受けて、景気、経済も、十年余り続いた長いトンネルを抜けて、本格的な回復へと向かいつつあります。(拍手)

 第二の理由ですが、今国会の最重要法案であった年金改革関連法案を、国民の安心の生活基盤を築く立場から、責任と確信を持って成立させた点であります。

 今回の年金抜本改革は、今後の少子高齢化の進展や経済の変動に耐え、かつ、五十年、百年先を見通した恒久的な改革をなし遂げることが目的でありました。今、改革の歩みをとめることは、例えば、明年の単年度だけでも保険料と年金支給額の差が四兆七千億円の赤字となり、年金財政のこれ以上の悪化は制度の崩壊を招き、もはや先送りは許されません。

 今国会で何としても成立させなければならないという強い信念を持って、与党としても審議を進めてまいりました。そして、この年金制度の歴史始まって以来の大改革に取り組むため、今日まで尽力してこられたのが、小泉総理と坂口厚生労働大臣であります。私は、その御苦労に心から敬意を表するものであります。(拍手)

 今回の年金改革法案は、四月一日の本会議における趣旨説明以来、衆議院においては参考人質疑を含めて約四十時間、参議院においても地方公聴会を含めて約四十時間に及ぶ審議が重ねられてきました。

 我々は、今国会において、年金改革に関し深い議論が展開されるものと期待しておりました。しかし、民主党は、二カ月も対案提出をおくらせ、審議入りを延ばした上、衆議院においては、民主党からは年金制度の内容について本格的な議論がほとんど提起されることなく、また参議院においては、副議長が議会ルールを破る禁じ手を行使するなど、まさに党利党略に終始したことは、まことに残念であります。(拍手)

 また、民主党が提出した対案などは、全く数字のない改革五年先送り法案であり、さらに中身を吟味すると、国民生活と年金財政を破綻に追い込む百年不安の年金法案と言わざるを得ません。

 また、私たちは、中期的な課題として、衆議院の段階で民主党の主張も考慮し、年金、介護、医療など社会保障全般についての税、保険料等の負担と給付のあり方の見直し、そして公的年金制度の一元化についても真摯に検討するために、三党合意を踏まえ、法律まで修正いたしました。にもかかわらず、民主党の幹部は、三党合意は消えていると吐き捨てるように言っており、与野党の協議機関の設置すら応じようとしない状況であります。

 民主党の皆さん、この法案修正に賛成したのは一体どこの党でしょうか。このように公党間の約束をいとも簡単にほごにするような政党が、国民に何を約束できるというのでしょうか。(拍手)

 第三の理由は、小泉総理の外交努力の成果に対する評価です。

 去る五月二十二日、総理は二回目の訪朝をされましたが、一回目の訪朝以降、膠着状態に陥った日朝関係の現状を打破するため、リスクを覚悟で決断をされました。その結果、拉致被害者家族五名の帰国が実現、また、曽我ひとみさん一家については第三国での再会ができるよう、政府が全力でバックアップしております。

 核、ミサイル問題では、朝鮮半島の非核化を目指し、六カ国協議で平和的解決のための努力をしたいとの金正日国防委員長の言動を引き出し、また、弾道ミサイルの発射実験のモラトリアムも確認し、それぞれの分野で前進をかち取ることができました。これも、総理が訪朝していなければ何一つ実現できなかったことです。

 また、先般のシーアイランド・サミットにおいても、北朝鮮による拉致と核開発問題などについては、議長声明に盛り込ませ、G8が結束してその問題の解決に当たるなど、小泉総理は一定の役割を果たしてまいりました。

 時間の関係で、以上三点しか述べられないのが残念でありますが、野党提出の不信任案には正当性がないことは明らかです。不信任すべきは、民主党の次の内閣ではないでしょうか。(拍手)

 最後に、先般の児童手当法改正案についての民主党の対応について、一言申し述べておきます。

 児童手当の拡充を民主党自身の選挙公約に高らかに掲げながらも、野党で唯一反対されたことは、全く理解に苦しみます。もはや民主党は、喫緊の課題である少子化対策も放棄したに等しいということを付言いたしまして、私の討論を終わります。(拍手)

議長(河野洋平君) 佐々木憲昭君。

    〔佐々木憲昭君登壇〕

佐々木憲昭君 私は、日本共産党を代表して、小泉内閣不信任決議案に賛成の討論を行います。(拍手)

 小泉内閣を不信任する第一の理由は、何よりも年金の大改悪であります。そのやり方も内容も、断じて容認できません。

 自民、公明両党によって強行成立させられた年金関連法は、保険料の際限のない引き上げと給付水準の引き下げを内容とする大改悪であります。しかも、保険料の上限固定と給付の五割保障という二枚看板が全くのうそだったことが衆議院通過後に明らかとなりました。(拍手)

 このような重大な法案を、衆議院でも参議院でも中央公聴会を開かず、質疑を突然打ち切って強行採決を行ったのであります。今や、どの世論調査を見ても、法案の内容に反対、強行採決に問題ありという声が七割から八割を超えております。もはや、小泉内閣に政権を担う資格は全くありません。(拍手)

 第二の理由は、小泉内閣の構造改革路線が国民に耐えがたい激痛を押しつけ、国民生活のあらゆる分野で荒廃と破壊を招いたことであります。

 小泉内閣は、不良債権の早期最終処理を掲げ、銀行の貸し渋り、貸しはがしを加速させ、倒産、失業を増大させてきました。また、大企業のリストラを放置し、後押ししてきたのであります。

 その上、小泉内閣の際限のない国民への負担の押しつけが暮らしを破壊しております。高齢者医療費の引き上げ、サラリーマン健康保険三割負担の実施、介護保険料の値上げ、失業者の命を削る雇用保険制度の改悪、そして、今国会での年金大改悪であります。

 この行き詰まりから脱却する道は、小泉内閣の退陣によってのみ切り開くことができるのであります。(拍手)

 第三の理由は、小泉内閣が軍事・外交面でアメリカ言いなりの姿勢を続けていることであります。

 小泉首相が大義なきイラク戦争を支持し、憲法違反の自衛隊海外派兵を強行してきた責任も重大です。アメリカの戦争と不当な占領支配のもとで、イラク民間人の死者は既に一万人を超えました。米軍によるイラク人拷問・虐殺事件は、イスラム社会を初め、全世界の憤激を呼び起こしております。

 ところが、小泉首相は、イラクに派兵した自衛隊の多国籍軍への参加を、日本の国会にも国民にも諮らず、米ブッシュ大統領に約束したのであります。多国籍軍への自衛隊の参加は、米軍の指揮のもとで、武力行使を伴う軍事行動と一体化した活動を進めることであります。それが憲法を真っ向から踏みにじるものであることは明白であります。(拍手)

 小泉内閣が強行した有事関連法案も、アメリカの戦争に自衛隊と自治体、国民を総動員するものであり、我が国の進路と憲法の平和原則を根本から脅かすものであります。

 今や、小泉内閣に、日本の平和と進路、国民の暮らしと日本経済のかじ取りを担う資格がないことは、余りにも明白であります。

 以上で、小泉内閣不信任決議案に賛成する討論を終わります。(拍手)

議長(河野洋平君) 照屋寛徳君。

    〔照屋寛徳君登壇〕

照屋寛徳君 私は、社会民主党・市民連合を代表し、小泉内閣不信任決議案に賛成の立場で討論を行います。(拍手)

 小泉内閣が成立してから三年が過ぎました。この三年を振り返ったとき、小泉内閣は戦後史上最悪の政権であると、強い憤りを持って断ぜざるを得ません。(拍手)

 まず、小泉政権は、多くの国民世論に背を向け、犠牲と負担を強いる年金改悪法案の成立を強行しました。今回の年金改悪によって、この十月から厚生年金、共済年金保険料が引き上げられ、来年四月から国民年金保険料が引き上げられます。

 政府はしきりに、保険料を上げて給付を減らすのはこれが最後、百年安心の年金制度などと言っていましたが、これもうそ八百であります。保険料は十四年間連続で引き上げられ、保険料の上限が固定されるといっても、平成十六年度価格のことであり、賃金、物価に合わせて実質保険料はアップする。将来の給付五〇%保障も、モデル世帯だけであり、これも一年目だけで、二年目からどんどん下降するのであります。しかも、法の前提である試算自体狂っていることが、合計特殊出生率の悪化で暴露されました。こんなめちゃくちゃを数の暴力で強引に押し通す小泉内閣に、政権を担当する資格はありません。

 総理は、改革なくして成長なしというスローガンを叫び続け、構造改革政策を進めてきました。達成した成果は何か。競争最優先、効率重視の小泉構造改革によって、弱い立場にある多くの人々に痛みが集中し、暮らしや雇用や将来への不安が高まっています。総理、あなたがやっていることは、憲法が保障する幸福追求権、生存権、勤労権のないがしろにほかなりません。

 一方、小泉政権は、テロ特措法に始まり、有事法制、イラク特措法を成立させ、軍事優先の道をひた走っています。大義のないブッシュの戦争に追随し、自衛隊のイラク派兵や有事関連七法案の制定など、憲法九条違反の政治を進めています。小泉内閣は、歴代のどの内閣よりも憲法を踏みにじっています。

 その上、シーアイランド・サミットでは、憲法上許されないとしてきた従来の政府見解を覆し、国会に諮ることもなく、自衛隊の多国籍軍への参加を表明しました。これまでの安全保障政策を大転換させるものであり、断じて認められるものではありません。

 総理、自民党をぶっ壊すというのもかけ声だけで、日歯連事件に象徴されるような政官業の癒着や政治腐敗はますます深まっています。壊されたのは、私たちの生活と平和であります。その行き着く先が憲法そのものの改悪です。

 総理は、議会制民主主義の意味を履き違えているのではないでしょうか。多数決の美名のもと、数は力、力は正義とばかりに、数の力で法案審議を強行し、野党の追及に対して、あなた方はどうせ反対でしょうなどと開き直る小泉首相の姿勢は、言論の府である国会の冒涜であり、議会制民主主義を否定するものであります。

 小泉内閣がもたらしたものは何か。政治の不在、言葉の不在、情けの不在であり、国民の不在であります。このような小泉内閣は一刻も早く総辞職されることが賢明な選択であることを強く申し上げ、小泉内閣不信任決議案に対する私の賛成討論を終わります。(拍手)

議長(河野洋平君) これにて討論は終局いたしました。

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) 採決いたします。

 この採決は記名投票をもって行います。

 本決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参されることを望みます。――議場閉鎖。

 氏名点呼を命じます。

    〔参事氏名を点呼〕

    〔各員投票〕

議長(河野洋平君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開票。――議場開鎖。

 投票を計算させます。

    〔参事投票を計算〕

議長(河野洋平君) 投票の結果を事務総長から報告させます。

    〔事務総長報告〕

 投票総数 四百七十三

  可とする者(白票)       百九十三

  否とする者(青票)       二百八十

    〔拍手〕

議長(河野洋平君) 右の結果、小泉内閣不信任決議案は否決されました。(拍手)

    ―――――――――――――

岡田克也君外六名提出小泉内閣不信任決議案を可とする議員の氏名

     安住  淳君     阿久津幸彦君

     青木  愛君     赤松 広隆君

     荒井  聰君     五十嵐文彦君

     井上 和雄君     伊藤 忠治君

     池田 元久君     石井  一君

     石毛えい子君     石田 勝之君

     泉  健太君     泉  房穂君

     一川 保夫君     市村浩一郎君

     稲見 哲男君     岩國 哲人君

     宇佐美 登君     内山  晃君

     生方 幸夫君     枝野 幸男君

     小沢 一郎君     小沢 鋭仁君

     大石 尚子君     大出  彰君

     大島  敦君     大谷 信盛君

     大畠 章宏君     岡島 一正君

     岡田 克也君     岡本 充功君

     奥田  建君     奥村 展三君

     加藤 尚彦君     鹿野 道彦君

     海江田万里君     梶原 康弘君

     金田 誠一君     鎌田さゆり君

     川内 博史君     川端 達夫君

     河村たかし君     菅  直人君

     吉良 州司君     城井  崇君

     黄川田 徹君     菊田まきこ君

     岸本  健君     北橋 健治君

     楠田 大蔵君     玄葉光一郎君

     小泉 俊明君     小平 忠正君

     小林 憲司君     小林千代美君

     小宮山泰子君     小宮山洋子君

     古賀 一成君     五島 正規君

     今野  東君     近藤 昭一君

     近藤 洋介君     佐々木秀典君

     佐藤謙一郎君     佐藤 公治君

     鮫島 宗明君     篠原  孝君

     島   聡君     島田  久君

     下条 みつ君     城島 正光君

     神風 英男君     首藤 信彦君

     須藤  浩君     末松 義規君

     鈴木 克昌君     鈴木 康友君

     仙谷 由人君     園田 康博君

     田島 一成君     田嶋  要君

     田中 慶秋君     田中眞紀子君

     高井 美穂君     高木 義明君

     高山 智司君     武正 公一君

     武山百合子君     達増 拓也君

     玉置 一弥君     樽井 良和君

     樽床 伸二君     津川 祥吾君

     津村 啓介君     都築  譲君

     辻   惠君     筒井 信隆君

     手塚 仁雄君     寺田  学君

     土肥 隆一君     中井  洽君

     中川  治君     中川 正春君

     中津川博郷君     中塚 一宏君

     中根 康浩君     中野  譲君

     中村 哲治君     中山 義活君

     仲野 博子君     永田 寿康君

     長島 昭久君     長妻  昭君

     長浜 博行君     長安  豊君

     楢崎 欣弥君     西村 真悟君

     西村智奈美君     野田 佳彦君

     羽田  孜君     計屋 圭宏君

     橋本 清仁君     鉢呂 吉雄君

     鳩山由紀夫君     原口 一博君

     伴野  豊君     肥田美代子君

     樋高  剛君     平岡 秀夫君

     平野 博文君     藤井 裕久君

     藤田 一枝君     藤田 幸久君

     藤村  修君     古川 元久君

     古本伸一郎君     細川 律夫君

     細野 豪志君     堀込 征雄君

     本多 平直君     馬淵 澄夫君

     前田 雄吉君     前原 誠司君

     牧  義夫君     牧野 聖修君

     増子 輝彦君     松木 謙公君

     松崎 公昭君     松崎 哲久君

     松野 信夫君     松野 頼久君

     松原  仁君     松本 大輔君

     松本 剛明君     松本  龍君

     三日月大造君     三井 辨雄君

     水島 広子君     村井 宗明君

     村越 祐民君     室井 邦彦君

     山内おさむ君     山岡 賢次君

     山田 正彦君     山井 和則君

     山花 郁夫君     横路 孝弘君

     吉田  泉君     吉田  治君

     米澤  隆君     笠  浩史君

     和田 隆志君     若井 康彦君

     若泉 征三君     渡部 恒三君

     渡辺  周君     赤嶺 政賢君

     石井 郁子君     穀田 恵二君

     佐々木憲昭君     志位 和夫君

     塩川 鉄也君     高橋千鶴子君

     山口 富男君     吉井 英勝君

     阿部 知子君     照屋 寛徳君

     土井たか子君     山本喜代宏君

     横光 克彦君     古賀潤一郎君

     中野 寛成君

否とする議員の氏名

     安倍 晋三君     逢沢 一郎君

     青山  丘君     赤城 徳彦君

     麻生 太郎君     甘利  明君

     井上 喜一君     井上 信治君

     伊藤 公介君     伊藤信太郎君

     伊藤 達也君     伊吹 文明君

     石崎  岳君     石田 真敏君

     石破  茂君     石原 伸晃君

     稲葉 大和君     今井  宏君

     今津  寛君     今村 雅弘君

     岩崎 忠夫君     岩永 峯一君

     岩屋  毅君     宇野  治君

     植竹 繁雄君     江崎 鐵磨君

     江崎洋一郎君     江藤  拓君

     衛藤征士郎君     衛藤 晟一君

     遠藤 武彦君     遠藤 利明君

     小此木八郎君     小里 貞利君

     小野 晋也君     小野寺五典君

     小渕 優子君     尾身 幸次君

     大島 理森君     大野 松茂君

     大野 功統君     大前 繁雄君

     大村 秀章君     岡本 芳郎君

     奥野 信亮君     加藤 勝信君

     加藤 紘一君     嘉数 知賢君

     海部 俊樹君     梶山 弘志君

     金子 一義君     金子 恭之君

     金田 英行君     上川 陽子君

     亀井 静香君     亀井 久興君

     亀井 善之君     鴨下 一郎君

     川上 義博君     川崎 二郎君

     河井 克行君     河村 建夫君

     瓦   力君     木村 太郎君

     木村 隆秀君     木村  勉君

     木村 義雄君     城内  実君

     岸田 文雄君     北川 知克君

     北村 誠吾君     北村 直人君

     久間 章生君     熊代 昭彦君

     倉田 雅年君     小池百合子君

     小泉純一郎君     小泉 龍司君

     小坂 憲次君     小島 敏男君

     小杉  隆君     小西  理君

     小林 興起君     古賀  誠君

     後藤 茂之君     後藤田正純君

     河野 太郎君     河本 三郎君

     高村 正彦君     近藤 基彦君

     左藤  章君     佐田玄一郎君

     佐藤 信二君     佐藤 剛男君

     佐藤  勉君     佐藤  錬君

     斉藤斗志二君     坂本 剛二君

     坂本 哲志君     桜井 郁三君

     櫻田 義孝君     自見庄三郎君

     塩崎 恭久君     塩谷  立君

     七条  明君     実川 幸夫君

     柴山 昌彦君     島村 宜伸君

     下村 博文君     菅  義偉君

     菅原 一秀君     杉浦 正健君

     鈴木 俊一君     鈴木 淳司君

     鈴木 恒夫君     砂田 圭佑君

     園田 博之君     田中 和徳君

     田中 英夫君    田野瀬良太郎君

     田村 憲久君     高木  毅君

     滝   実君     竹下  亘君

     竹本 直一君     武田 良太君

     武部  勤君     橘 康太郎君

     棚橋 泰文君     谷  公一君

     谷垣 禎一君     谷川 弥一君

     谷畑  孝君     谷本 龍哉君

     玉沢徳一郎君     中馬 弘毅君

     津島 恭一君     津島 雄二君

     土屋 品子君     寺田  稔君

     渡海紀三朗君     中川 昭一君

     中川 秀直君     中谷  元君

     中西 一善君     中野  清君

     中野 正志君     中村正三郎君

     中山 太郎君     中山 成彬君

     中山 泰秀君     仲村 正治君

     永岡 洋治君     長勢 甚遠君

     二階 俊博君     丹羽 雄哉君

     西川 京子君     西川 公也君

     西田  猛君     西野あきら君

     西村 明宏君     西村 康稔君

     西銘恒三郎君     額賀福志郎君

     根本  匠君     能勢 和子君

     野田 聖子君     野田  毅君

     野呂田芳成君     葉梨 康弘君

     萩生田光一君     萩野 浩基君

     萩山 教嚴君     橋本龍太郎君

     蓮実  進君     馳   浩君

     鳩山 邦夫君     浜田 靖一君

     早川 忠孝君     林  幹雄君

     林田  彪君     原田 令嗣君

     原田 義昭君     平井 卓也君

     平沢 勝栄君     平田 耕一君

     平沼 赳夫君     福井  照君

     福田 康夫君     藤井 孝男君

     二田 孝治君     船田  元君

     古川 禎久君     古屋 圭司君

     保坂  武君     保利 耕輔君

     細田 博之君     堀内 光雄君

     増田 敏男君     増原 義剛君

     町村 信孝君     松岡 利勝君

     松下 忠洋君     松島みどり君

     松野 博一君     松宮  勲君

     松本  純君     三ッ林隆志君

     三ッ矢憲生君     三原 朝彦君

     御法川信英君     水野 賢一君

     宮腰 光寛君     宮澤 洋一君

     宮路 和明君     宮下 一郎君

     武藤 嘉文君     村井  仁君

     村上誠一郎君     村田 吉隆君

     望月 義夫君     茂木 敏充君

     森  英介君     森  喜朗君

     森岡 正宏君     森田  一君

     森山  裕君     森山 眞弓君

     八代 英太君     谷津 義男君

     保岡 興治君     柳澤 伯夫君

     柳本 卓治君     山際大志郎君

     山口 俊一君     山口 泰明君

     山下 貴史君     山本 明彦君

     山本 公一君     山本  拓君

     山本 有二君     与謝野 馨君

     吉野 正芳君     渡辺 具能君

     渡辺 博道君     渡辺 喜美君

     綿貫 民輔君     赤羽 一嘉君

     赤松 正雄君     井上 義久君

     池坊 保子君     石井 啓一君

     石田 祝稔君     上田  勇君

     漆原 良夫君     江田 康幸君

     遠藤 乙彦君     大口 善徳君

     太田 昭宏君     河合 正智君

     河上 覃雄君     神崎 武法君

     北側 一雄君     佐藤 茂樹君

     斉藤 鉄夫君     坂口  力君

     白保 台一君     田端 正広君

     高木美智代君     高木 陽介君

     谷口 隆義君     富田 茂之君

     長沢 広明君     西  博義君

     東  順治君     福島  豊君

     冬柴 鐵三君     桝屋 敬悟君

     丸谷 佳織君     山名 靖英君

     ――――◇―――――

議長(河野洋平君) 本日は、これにて散会いたします。

    午後五時三十二分散会

     ――――◇―――――

 出席国務大臣

       内閣総理大臣  小泉純一郎君

       総務大臣    麻生 太郎君

       法務大臣    野沢 太三君

       外務大臣    川口 順子君

       財務大臣    谷垣 禎一君

       文部科学大臣  河村 建夫君

       厚生労働大臣  坂口  力君

       農林水産大臣  亀井 善之君

       経済産業大臣  中川 昭一君

       国土交通大臣  石原 伸晃君

       環境大臣    小池百合子君

       国務大臣    井上 喜一君

       国務大臣    石破  茂君

       国務大臣    小野 清子君

       国務大臣    金子 一義君

       国務大臣    竹中 平蔵君

       国務大臣    細田 博之君

       国務大臣    茂木 敏充君


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