衆議院

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第13号 平成17年11月1日(火曜日)

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平成十七年十一月一日(火曜日)

    ―――――――――――――

 議事日程 第十一号

  平成十七年十一月一日

    午後一時開議

 第一 常任委員長の選挙

    〔請願日程は本号(一)末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件

 永年在職の議員島村宜伸君、与謝野馨君及び中川秀直君に対し、院議をもって功労を表彰することとし、表彰文は議長に一任するの件(議長発議)

 総務、法務、厚生労働、国家基本政策及び予算の各常任委員長辞任の件

 議院運営委員長外五常任委員長の選挙

 請願日程 医療等の制度改革に関する請願外八請願

 全国戦災犠牲者の平和慰霊碑建立に関する請願外八請願

 国家基本政策委員会及び懲罰委員会を除く内閣委員会外十四常任委員会並びに災害対策特別委員会外七特別委員会において、各委員会から申出のあった案件について閉会中審査するの件(議長発議)


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    午後一時三分開議

議長(河野洋平君) これより会議を開きます。

     ――――◇―――――

 永年在職議員の表彰の件

議長(河野洋平君) お諮りいたします。

 本院議員として在職二十五年に達せられました島村宜伸君、与謝野馨君及び中川秀直君に対し、先例により、院議をもってその功労を表彰いたしたいと存じます。

 表彰文は議長に一任されたいと存じます。これに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(河野洋平君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決まりました。

 これより表彰文を順次朗読いたします。

 議員島村宜伸君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた

 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する

    〔拍手〕

    …………………………………

 議員与謝野馨君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた

 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する

    〔拍手〕

    …………………………………

 議員中川秀直君は衆議院議員に当選すること九回在職二十五年に及び常に憲政のために尽くし民意の伸張に努められた

 よって衆議院は君が永年の功労を多とし特に院議をもってこれを表彰する

    〔拍手〕

 この贈呈方は議長において取り計らいます。

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) この際、ただいま表彰を受けられました議員諸君の登壇を求めます。

    〔被表彰議員登壇、拍手〕

議長(河野洋平君) 表彰を受けられました議員諸君を代表して、島村宜伸君から発言を求められております。これを許します。島村宜伸君。

島村宜伸君 

    謝辞

 このたび、衆議院議員在職二十五年の永年勤続に対し、同僚議員の与謝野馨君、中川秀直君とともに、院議をもって表彰の御決議を賜りましたことは、身に余る光栄であり、心から感謝申し上げます。(拍手)

 御高承のとおり、与謝野馨君は現在、経済財政・金融担当大臣、また、中川秀直君は我が党政務調査会の会長として重責を担っておられます。

 本来であれば両君それぞれから謝辞を申し述べられるところですが、慣例により、年長のゆえをもって、私が代表して謝辞を述べさせていただきます。(拍手)なお、両君の謝辞は近々官報号外に掲載されますので、ぜひともお読みくださるよう強く希望する次第です。

 初めに、私ごとになりますが、私の父、故島村一郎も、昭和四十六年四月二十二日、本院において永年勤続の表彰を賜っており、親子二代にわたりこの栄誉を受けましたことは、まことに感慨無量の思いがいたします。

 さて、私が万難を排して何としても政治家になりたいと考えた動機は、自分が無類の人好きで、多くの人たちの役に立ちたかったことがすべての基本ですが、具体的には、

 まず第一に、経済的繁栄に身を堕し、占領政策の影響もあって、先憂後楽の堅実さを失い、道徳が退廃し、すべてに自分本位で場当たり的な社会の風潮は日本の将来を危うくしかねないと感じたこと。

 第二に、当時、私の選挙区であった江戸川、葛飾、足立の三区は、都心からわずか十数キロ内と地理的条件に恵まれながら、下水道普及率約一〇%に象徴されるように、東京とは名ばかり、社会資本の整備が極端におくれていたこと。

 第三に、だれに対しても分け隔てなく接し、一切の謝礼を求めなかった父の政治姿勢を受け継ぎたかったこと等々でありました。

 しかしながら、政治家は世襲でないと頑固な父の反対を受け、十年余にわたって石油業界に身を置き、実社会の勉強をしながらチャンスをうかがいましたが、一向に好転せず、やむを得ず、私は意を決して、昭和四十五年、父の目の届かぬ中曽根康弘先生の門をたたき、国内外をお供しながら、直接政治の勉強をさせていただきました。

 結果的には、これらの貴重な経験が実って、昭和五十一年十二月、郷土の皆さんの熱い御支援をいただき初当選。爾来、丸二十九年になろうとしております。(拍手)

 今日までの間には、二回目の選挙で消費税導入の必要性を熱心につじ説法した結果、落選。平成十二年には私の油断から思わぬ苦杯をなめましたが、幸い、全国屈指の清潔な政治土壌とも言える地元の皆さんの温かい御支援で復帰を果たし、時流や社会環境におもねず、常に正直に主張すべきは主張し、行動することを政治信条として活動しつつ、今日、勤続満二十五年の栄誉を担えましたことは、無上の幸せと感ずる次第であります。(拍手)

 また、仕事の上では、自民、社会、さきがけ三党連立政権当時の国会対策委員長を務めたり、予算委員長のときには第一回党首討論の議長役を務めるなど、得がたい経験をさせていただきましたが、閣僚としては、平成七年、村山内閣の文部大臣に就任、国の将来を決すると申しても過言でない教育の改革に取り組み、また、平成九年、橋本内閣で東京出身としては初めての農林水産大臣に就任、都会と農山漁村の両者の立場に立った農林水産行政を推進し、さらに、平成十六年、小泉内閣で再度農林水産大臣に任ぜられ、国民の食の安全、安心と安定供給の確保、及び国土の保全、自然環境の保護等々に取り組む一方、急速に進展する農業の国際化に対応するべく、WTO等の国際会議では日本の立場に立った主張を貫き、新たに攻めの農政を展開するなど、数多くの重要課題に責任ある立場で存分に取り組めましたことは、まさに政治家冥利に尽きる思いであります。

 なお、今後とも、国家国民の真の幸せを追求するために勇断をもって献身し、あすを担う子供たちに健全な日本を残すべく、私の最善を尽くすことをお誓いする次第です。

 ここに改めて、今日に至るまで不敏な私をお支えくださいました地元後援会、各支援者の皆様、並びに先輩、同僚議員各位、そして愛する家族に心からの感謝の意を表し、御礼のごあいさつといたします。

 ありがとうございました。(拍手)

議長(河野洋平君) 本日表彰を受けられました他の議員諸君のあいさつにつきましては、これを会議録に掲載することといたします。

    ―――――――――――――

    与謝野 馨君のあいさつ

  このたび、院議をもちまして在職二十五周年の表彰を賜りましたことは国政に携わるものとして身に余る光栄であり、万感胸に迫るものがございます。これはひとえに先輩、同僚の皆様の御指導、御鞭撻の賜物であり、また、何より地元東京一区の方々の長年にわたる温かい御支援によるものであり、深く感謝をしております。

  私の政治人生は、中曽根康弘先生の事務所に入所し、中曽根先生のもとで政策だけでなく、政治家としての心構え、理念を学ぶところから始まりました。昭和五十一年の初当選以来、政治生活はまことに波乱に富んでおり、落選の憂き目も経験いたしました。また、議院運営委員長を務めさせていただいた際には、内閣不信任案が可決され、自民党が初めて下野することとなりました。これまで、内閣官房副長官、文部大臣、通産大臣などを務めさせていただき、党内においては主に議会運営・国会対策の役目を担い、また最近では、政務調査会長として政策全般に携わってまいりました。私は常に自らに言い聞かせてきたことがございます。それは、どんな地味な仕事でも選り好みすることなく、政策の職人として与えられた仕事を全うすることで我が国のために尽くすということです。

  今回の内閣改造に当たりまして、金融・経済財政政策担当大臣という重責を担うことになりました。今後とも、これまでの経験を生かしつつ、初心を忘れることなく、財政構造改革を初めとする政治改革に対し全身全霊を傾注し、国民に奉仕する決意をここに表明して、永年在職表彰の謝辞といたします。

    …………………………………

    中川 秀直君のあいさつ

  ただいま、院議をもちまして在職二十五年の表彰を賜りました。議会人としてこの上ない光栄であり、感激の極みです。

  私は、日本経済新聞社政治部記者として、将来の「小さな政府」の大改革を痛感し、父中川俊思の後継として、昭和五十一年に初当選いたしました。以来二度の落選を経て二十五年にわたり国政に参画できましたのも、ひとえに私を育んでいただいた郷土広島の皆様の温かい御支援と、諸先輩、同僚議員各位の御指導、御鞭撻の賜物であります。また、今日まで一番身近に支えていただいた後援会や家族、親族や友人、事務所の諸君の厳しい最前線で流した汗と涙の積み重ねのおかげでございます。本日賜った栄誉は、私を励まし支えていただいた全ての皆様方とともにいただくものであり、衷心より感謝申し上げます。

  自由民主党結党五十年の節目の年に、しかも第四十四回総選挙で自民党が二百九十六議席という歴史的な勝利を遂げて、今回の栄を預かることができたことに不思議な巡り合わせを感じざるを得ません。

  長きにわたり、森喜朗前総理や小泉純一郎総理らと政治信条を共有し、行動を共にしてまいりました。昭和六十二年十月、「ポスト中曽根」として安倍晋太郎先生を総理にとの思いはかないませんでしたが、その後、森政権、小泉政権と「自立した保守」の理念が継承されてまいりました。

  平成八年の橋本内閣で科学技術庁長官となり、平成十二年の森内閣では、短い期間でしたが、内閣官房長官や沖縄開発庁長官、IT担当大臣を務めさせていただき、「日本を世界最先端のIT国家に」を合い言葉にIT基本法の制定に尽力いたしました。

  また、翌十三年には、小泉総理の捨て身の覚悟で、三度目の総裁選挙にして奇跡の勝利を遂げ、小泉政権が始まりました。平成十四年九月の改造人事で国会対策委員長に起用された際、郵政民営化を実現するためだと覚悟を決めました。国会対策委員長の通算在任記録が、千百二十七日と歴代一位になるとは予想だにしませんでしたが、「小さな政府」実現のための入り口である郵政民営化法を小泉総理とともに成立せしめたことを誇りに思います。

  明治維新、戦後占領改革に次ぐ第三の歴史的大改革の今、与党が衆議院の三分の二の議席を有し、郵政民営化が成立したことは、小泉総理が言われるようにまさに政界の奇跡であります。天の声が民の声になった結果と言わざるを得ません。孟子の言葉に「天の視るは民の視るにしたがい、天の聴くは民の聴くにしたがう」とありますが、天の声が「思い切って小泉改革を進めよ」と民の声をもって示したからだと思います。

  政治哲学者ハンナ・アレントは、「政治的である」とは「ポリスで生活する」ということであり、「ポリスで生活する」とは「全てが力と暴力によらず、言葉と説得によって決定されるという意味であった」と述べています。

  「言葉と説得による決定」とは、まさに議会制民主主義の真髄そのものであります。私は今後とも、議会政治家の一人として、また、今回任命された与党第一党の政務調査会長として、「言葉と説得による決定」への国民の信任を何よりも大切にし、この歴史的大改革を不可逆にするため、全身全霊を捧げることをここにお誓いして、感謝の言葉といたします。

     ――――◇―――――

 常任委員長辞任の件

議長(河野洋平君) 常任委員長辞任の件につきお諮りいたします。

 総務委員長実川幸夫君、法務委員長塩崎恭久君、厚生労働委員長鴨下一郎君、国家基本政策委員長丹羽雄哉君及び予算委員長甘利明君から、それぞれ常任委員長を辞任いたしたいとの申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(河野洋平君) 御異議なしと認めます。よって、許可することに決まりました。

     ――――◇―――――

 常任委員長の選挙

議長(河野洋平君) つきましては、総務委員長外四常任委員長の選挙を行うのでありますが、既に議院運営委員長が欠員となっておりますので、この際、議院運営委員長外五常任委員長の選挙を行います。

中山泰秀君 各常任委員長の選挙は、その手続を省略して、議長において指名されることを望みます。

議長(河野洋平君) 中山泰秀君の動議に御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(河野洋平君) 御異議なしと認めます。よって、動議のとおり決まりました。

 議長は、各常任委員長を指名いたします。

        議院運営委員長 佐田玄一郎君

           〔拍手〕

          総務委員長 中谷  元君

           〔拍手〕

          法務委員長 石原 伸晃君

           〔拍手〕

        厚生労働委員長 岸田 文雄君

           〔拍手〕

      国家基本政策委員長 深谷 隆司君

           〔拍手〕

          予算委員長 大島 理森君

           〔拍手〕

     ――――◇―――――

中山泰秀君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。

 請願日程九件とともに、本日委員会の審査を終了した全国戦災犠牲者の平和慰霊碑建立に関する請願外八請願を追加して一括議題とし、その審議を進められることを望みます。

    ―――――――――――――

    〔追加請願の件名は本号(一)末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) 中山泰秀君の動議に御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(河野洋平君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加されました。

    ―――――――――――――

 請願日程 医療等の制度改革に関する請願外八請願

 全国戦災犠牲者の平和慰霊碑建立に関する請願外八請願

議長(河野洋平君) 医療等の制度改革に関する請願外十七請願を一括して議題といたします。

    ―――――――――――――

    〔報告書は会議録追録に掲載〕

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) 各請願は委員長の報告を省略して採択するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(河野洋平君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決まりました。

     ――――◇―――――

 委員会の閉会中審査に関する件

議長(河野洋平君) お諮りいたします。

 国家基本政策委員会及び懲罰委員会を除く内閣委員会外十四常任委員会並びに災害対策特別委員会外七特別委員会から、閉会中審査をいたしたいとの申し出があります。

    ―――――――――――――

    〔閉会中審査案件は本号(一)末尾に掲載〕

    ―――――――――――――

議長(河野洋平君) 各委員会から申し出のあった案件中、まず、法務委員会から申し出の犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案は、同委員会において閉会中審査をするに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

議長(河野洋平君) 起立多数。よって、そのとおり決まりました。

 次に、ただいま閉会中審査をすることに決まりました案件を除く他の案件について、各委員会において申し出のとおり閉会中審査をするに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(河野洋平君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決まりました。

     ――――◇―――――

議長(河野洋平君) 諸君、第百六十三回国会は、本日をもって終了いたします。

 今国会におきましては、総選挙後の新しい構成のもと、諸君の御協力によって、諸般の態勢を整えるとともに、多くの重要課題について終始、真摯な審議を重ねることができました。

 現下、内外の諸情勢がまことに厳しい折、諸君におかれましては、健康に留意され、一層御活躍あらんことを願ってやみません。(拍手)

     ――――◇―――――

議長(河野洋平君) これにて散会いたします。

    午後一時十七分散会


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